ウートウ
ワタシ、元々は東の方の国の生まれネ。
その国の山奥に一族で住んでたヨ、
薬作て売るのがお仕事!
ウートウも母サンと父サン、
爺チャン婆チャンに色々教えてもらたネ。
でも、ウートウ小さい頃に皆死んダ。
国のお偉いサンの一人が、一族の秘伝書に
書かれてル薬盗ろうとしたて聞いタ。
おうち壊されて燃えて、薬も全部盗られて、
みーんな殺されちゃたヨ。
ウートウは父サンが命がけで隠してくれて……
でも賊に見つかりそうになた時、
現れた龍サマが賊に雷落として
消し炭にしちゃたヨー!
龍サマはウートウの一族が奉てた
神様みたいな御方!
珍しい物がとてもとても好きデ、ウートウの
ご先祖サマ達が『年に一度珍しい物を
献上する』て約束で鱗をもらう
約束してたネ。
龍サマの鱗は量間違えると毒だけド、
秘薬の材料になるのヨ。
その日お祭りの日じゃないのに
騒がしかたから降りてきたラ、
賊が暴れまわてて怒たらしいネ。
ウートウを助けて別の村に送てくれた後、
都に行て王サマ脅したらしいヨ。
王サマは龍サマにメチャ驚いて、
最初倒そうとしたらしいネ。
でも龍サマ強いから兵士みんな死んで、
お城ズタズタなて……怖くて
泣いちゃたんだテ!
ウートウ達襲う指示したヤツ探して
差し出せ言われて、龍サマの前に
連れてこさせたそうヨ!
で、そのままソイツは処刑されたネ。
ウートウ、一人になちゃタ。
燃えてボロボロで、中身読めない秘伝書しか
ウートウには残らなかたヨ。
だから必死に秘伝書の中身読み解いて、
秘薬復活させようとしタ。
そうやてたラ、いつの間にか
ウートウ大人になてたネ。
もう大人だから、外行て知らない薬や
素材探そ思たヨ。
龍サマにそれ伝えたら、餞別に
鱗たくさんくれたネ。
あの御方には感謝してもしきれないネ……。
それからウートウ、たくさん旅したヨ!
いつか故郷帰たら龍サマに
思い出話聞かせよう思て、色んな場所巡たネ。
で、その旅の途中!
ウートウ好きなヒト出来たのヨ!!!!
名前はアネモネサン、すごく可愛いネ。
アネモネサン自分地味言うけど、
その地味さが良いのヨ!
ウートウ、クジャクの雄みたいなヒトより
山鳥のメスみたいなヒトが好きネ。
しかもお婆サン想いで優しくテ、
とてもとても素敵だヨ。
だからウートウ、秘薬内緒であげてるヨ。
龍サマも『大切な人の為に使いなさい』て
言てたから無問題!
お婆サンの病気、薬じゃ治せないけド
ちょと命延ばすくらいは出来るかラ。
お婆サンが亡くなたら、アネモネさん連れて
一度故郷に帰りたい思てるヨ!
早く連れ帰て龍サマに紹介したいネー!
でもでも、アネモネサンの周りのヒト達
厄介なヤツしかいないのヨ!!
ウートウのお得意サマの貴族サマ、
勘のいい餓鬼、毒効かないヤツ!
えーん、毒盛れないネ!
盛ろうとしてもバレるし、刺そうとしても
避けられるし、そもそもウートウみたいに
効かないのは反則ヨ!




