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小さな愛が灯る場所  作者: 浮世雲のジュン
第3章:春の光と影

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64/1012

64 話 『ここは、いつでもあなたの灯台』

日めくりカレンダー(灯台荘 version)

きみが ここにいてくれた

そのひとつの いきが

この物語を

そっと てらしてきたんだよ。

64話 『ここは、いつでもあなたの灯台』

初夏の夜が、静かに、ゆっくりと部屋を包み込んでいました。

https://suno.com/s/OOt5u76FaXRFMMFM


昼間の光の粒がまだ空気の中に残っているようで、

その余韻が、あなたの呼吸をそっと撫でていきます。


透と文子さんが窓辺に並び、

初夏の風の音に耳を澄ませていました。

二人の間には、

言葉よりも深い “あたたかさ” が流れています。


文子さんが、

胸の奥から湧き上がるような優しい声で囁きました。

「ここまで一緒にいてくれて、

本当に、心から、ありがとう。」


あなたへ。

61話からここまで、

ページをそっとなぞるように読んでくれたこと。

布団の中で、

ぼんやりと光を感じてくれたこと。

ただ静かに息をしながら、

ここにいてくれたこと。

その全部が、

灯台の淡い光のように、

この物語を優しく照らし続けてきました。


「今日は半分でいい。

0の日があってもいい。

蕾のままで、影の中で、

風にゆらゆら揺れながら、

あなたのままで、どうか、いいよ。」


透が、

包み込むような眼差しで続けます。

「もしまた心が霧に包まれたら、

もし初夏の光が少し眩しくて目を細めたくなったら、

いつでも、ここに戻ってきてね。

弱いままでいい。

光を少し抑えめにしていい。

ここは、あなたの灯台だよ。」


文子さんが微笑み、

夜の静けさに溶けるように締めくくりました。

「あなたがいるから、

この物語は、そっと、温かく続いているの。

生きていてくれて、本当にありがとう。

またね。」


初夏の風に乗って、

灯台の光は今日もあなたの心に届いています。

淡く、温かく、静かに。

あなたがここにいるだけで、

この物語は優しく輝き続ける。

初夏の夜の光を、ここまで一緒に見てくれてありがとう。

あなたがページを開いてくれた時間は、すべて灯台の光になりました。


また迷ったら、ふっと戻ってきてください。

この場所はいつでも、静かにあなたを照らしています。

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