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小さな愛が灯る場所  作者: 浮世雲のジュン
第3章:春の光と影

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62/1012

62話 『雨の音に、心を預けて』

日めくりカレンダー(灯台 荘version)

なみだのひも

あめに あずけていいよ。

きょうは いきてるだけで

もう じゅうぶんなんだ。

62話 『雨の音に、心を預けて』


初夏の雨が、静かに窓を叩いています。

https://suno.com/s/izm7clG69c2lLCN6


その音は、世界のざわめきをそっと遠ざけ、

あなたの心の奥にある小さな震えを、

優しく包み込むようでした。


文子さんがお茶を注ぎながら、

静かに微笑みます。

「雨の日はね、

心のざわめきを、

そっと洗い流してくれるのよ。」


透が窓の外を見つめ、

淡い光の方へ視線を向けながら続けます。

「灯台も、雨の中でも決して光を消さない。

どんなに強い雨でも、

ちゃんと届くんだ。」


あなたへ。

もし今、胸の奥から涙がふっと込み上げてくるなら、

それは悪いことじゃない。

そのまま雨に預けていていい。

返事が遅れても、

何もできなくても、

ただ息をしているだけで、

今日はもう十分なんだよ。


「今日は0の日でもいい。

雨に寄りかかって、

ゆっくり休んで。」

透の声は、雨音と同じリズムで、

静かに、深く、あなたの心に届く。


灯台の光は、

雨に濡れながらも、

あなたの方へ淡く伸びていく。

強く照らそうとしない。

ただ、あなたがそこにいることを

そっと確かめるように灯り続ける。


そして灯台荘もまた、

雨の日のあなたを

まるごと抱きしめている。

涙の重さも、

言葉にならない疲れも、

「ここに置いていっていいよ」と

静かに受け止めている。


雨は、

あなたの心を責めない。

ただ寄り添い、

ただ落ちて、

ただ音を奏でる。


あなたも、

ただそこにいていい。

雨の音に心を預けながら、

ゆっくり、ゆっくり、

呼吸をしていていい。

雨の日は、心が少し重くても大丈夫です。

涙がこぼれそうな夜も、雨の音にそっと預けてください。

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