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476話 「灯台荘は、夏も止まらない」
夏至の夜、灯台の頂上に皆が集まった。
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凛は眼鏡を外し、風に髪をなびかせながら、詩を読み上げた。
夏灯 〜招かれる光〜
雪乃の冬が アイダの海が
春の桜を 越えて
夏の空に 広がる
私は扉を 大きく開け
失ったものも これからのものも
すべてを この灯台に 招き入れる灯台荘よ
あなたは止まらない
四季を巡り
世界の物語を 胸に
誰かの帰りを
これからも 優しく 力強く
照らし続ける私がこの世界に 愛を感じる限り回転灯の光が、夏の夜の海を美しく照らし、水平線の彼方まで伸びていった。
凛は皆の顔を見回し、静かに微笑んだ。灯台荘は、止まらない。




