魔法の種類
「複合属性を持つ魔石……というのは面白い考えですねぇ。ガラス製品なんか普通にいろいろ見ていたから、そういう発想は全くありませんでしたよ。七宝焼きという名前……七つの宝か……。属性としては、火、水、風、土、光、闇……と言ったところでしょうか。もう一つは何になるか」
留さんがスプーンを手に考えている。
「僕の世界では、火、水、風、土、光、時と呼ばれていましたね。時と闇で違いがあるんですね」
と、社長が口を開く。
「なんだ?ずいぶん魔法属性が多いな。魔法は火、水と、風と、神聖と無属性だろ?」
サファルさんが首をかしげる。
神聖魔法か。癒し系かな。
「ああ、無属性、そんな考えもありますね」
ゲームの話ですよね。ゲームによって魔法の設定も様々ですよね。
「よく、ラノベだと空間魔法で収納だとか、錬成魔法で、物を作り出すとか、ああ、探索系?とかありますけど、そういうのは何属性なんでしょうね?」
ふと思いついたことを口にする。
社長がにこっと笑った。
「ああ、収納、イベントリ、いろいろ名前はありますが、僕の記憶では時属性でしたね。中に入れた物の時間が止まるので、時の狭間に魔法で干渉する間隔というか……」
留さんがほーっと、感心したように声を出した。
「なるほど、興味深いですね。確かに、収納したものの時が止まるあたり、時属性という考え方もありますね。私のところでは、収納魔法はありませんでした。いわゆる転移者だけの特権チートという存在でしたね」
ああ!
ある!あるよ。そういう小説も。
自動翻訳と、収納は、チートとも呼べない転移者の基礎能力みたいな小説いっぱいある。
収納魔法がない世界だと、その能力が人に見られないように隠れて出し入れしたり、カモフラージュの鞄を持ち歩いたりとか鉄板ですよね。
でも、あんがいその収納魔法がすごく便利で、チートみたいに役立っちゃうというのもテンプレ!
留さんは、そっち系の話が好きなのかな。
「時属性の魔法は他に何が使えたんですか?」
留さんの問いに、社長が答える。
「スピード調整ですよ」
「スピード調整というと、モンスターの動きを遅くするとか、自分の動きを速くするとか、そんなことができるんですか?」
「はい。モンスターの動きを遅くするのは、かなり大変だったので、魔力消費量も早いですし、対照モンスターに向けて打ち込むのも……そもそも動きの速いモンスターの動きを遅くしたいというのが前提ですから、動きの速いモンスターに狙いを定めるのは困難で……」
留さんがうんうんと頷く。
「なるほど、範囲魔法ではなくピンポイント魔法ですか。それは狙いが外れれば逆にこちらが危険になりそうですね……では、時魔法はもっぱら自分に?」
「はい。早いモンスターと対峙するときに、自分にスピードアップの魔法をかけていました」
社長の言葉に、留さんの目がギラリと一瞬輝く。
「それは、身体能力アップで俊敏性を上げる魔法のようなものじゃないかね?」
社長が、ああと頷く。
「そういわれればそうですね。身体能力強化……俊敏性アップと同じかもしれませんね」
同じ?
「同じですか?時属性魔法のスピードアップって、自分の動きを速めるんですか?時というからには、自分の時間を速めるんじゃないですか?」
首をかしげると、留さんと社長の目がこちらを向く。
いつもありがとう。
ねぇ、聞いてナナちゃん。(注*誰に話しかけるともない独り言を言いますという枕詞。ナナちゃんとは、名古屋のシンボルナナちゃん人形のことである。リカちゃん人形に話しかける姿を想像してはいけない。名古屋圏の人間には伝わると思う。なお、枕詞は一般的ではない。今回ふと思って書いただけである。名古屋の文化ではない。こら、ヒロメナイ!)
さて、何度か「評価は、最新話の下」と書きましたが……。
仕様がいつの間にか、変わってたよ!
知らなかった!五段階の★評価!まじか!
どの話数にも表示される!マジか!
というわけで、ちょっと、まだ評価とかしたことない人、こう、試しにぽちっとしたりしてみていいよ?
……いつか、
本文評価
あとがき評価
と、分けてくれないかなwww冗談です。
で、今日の名古屋情報はえーっと……。
そうそう、車のナンバー、今でこそ色々増えましたが、昔は
「名古屋」「三河」「尾張小牧」だったんですけど(注*愛知県の話ではなくて、名古屋周辺の話)
名古屋ナンバーがまぁ、トップなのは不動として、名古屋には「三河ナンバー」と「尾張小牧ナンバー」も走ってるんですよね。すると、当然ですけど……
「三河ナンバー」VS「尾張小牧ナンバー」戦争が起きておりまして。
どっちがナンバー2か。かっこ悪いのはどっちかという、実に不毛な争いが……。
ガツガツ新しいナンバー増えたいまとなっては、あれは何だったのかと……。
まぁ、分かりやすく言えば、三河の人は三河のがマシ、尾張小牧の人は尾張小牧の方がマシと言い、
名古屋ナンバーにしてみれば、どっちもどっちな出来事。
どの地域でもありますよね。




