OLとBL
「初めて食べた、パンはふかふかでカリカリで、上に乗ってる白いのと黒いのも初めてで、甘くておいしい」
ああ、小倉+生クリームのトーストは確かに他の地域ではほとんど見ないかもしれないですよね。サファルさんは初めて食べたんですね。
最近では市販のパンでも時々見かけるようになりましたが……。
合うんですよ。甘いのが嫌いじゃなければ、アンパンに生クリームつけて食べると美味しさがわかるかも。
「はい。カフェオレでいいですか?」
サファルさんが刻々と頷く。
3人は、テーブルの上の空になった器を持ってカウンターに座った。
「ここの方がふるちゃんと話がしやすいから、移らせてもらうよ」
留さんの言葉に頷く。
他にお客さんもいないしね。
コーヒーの準備を始める。
「あ、コーヒーは2杯で頼むよ」
え?
「飲み終わってからいれましょうか?冷めちゃいますよ?」
「いや、おごらせてくれ」
「え?いや、あの」
どうしよう。
「ほら、バーとかであちらのお客さんからですってあれ、ちょっと憧れてるんだよ。じじぃの夢に付き合ってくれないか?」
留さんがいたずらっ子のように小さくウインクをする。
「ふ、ふふ、ありがとうございます。では、ありがたくごちそうになろうと思います」
「まぁ、つくるのはふるちゃんだけどね」
コーヒー2杯に、カフェオレ2杯。それからアフタヌーンサービスの小倉生クリームトースト。あと、ついでだから。
ゆで卵を2つ向いて、ビニール袋に入れる。塩コショウとマヨネーズ。それから少しのマスタードと、オニオンパウダー。
手でぎゅっ、ぎゅっと、つぶしながら混ぜる。それをサンドイッチ用のパンにはさんで、卵サンドのできあがり。
ビニール袋を使えば、洗い物も減るし、手も汚れないから、他の作業にすぐに移れるんです。何度も手を洗って消毒する必要もないので便利です。
「お待たせしました」
テーブルに飲み物とトーストと卵サンドを置く。
「ふるピョン、これは……?」
「卵サンドです。アフタヌーンサービス。食べられれば食べてください。食べられないようなら、持ち帰ることもできるので……」
「ああ、ありがとう」
留さんがにこりと笑う。
社長は、目をキラキラと輝かせている。
「あ、それも食べてみたい……もう一つ注文すれば食べられるか?」
サファルさんが卵サンドをじーっと見ている。
「交換しようか?」
甘いもの好きの社長が、小倉生クリームトーストとのトレードをサファルさんに提案した。
「頼む!」
うんうん。仲良し、仲良し。こういうのOL飯っていうんですっけ。シェアしたりなんかね。そっちも美味しそー、ちょっとちょうだぁい!的なやつ。
ふ、ふふ。初老の留さんと、大柄外国人サファルさんと、オタク社長の3人で、OL飯……うふふ。そういうことが気楽にできる喫茶店っていいですね。うん。
3人とも顔は整っているから、BL好きが喜びそうな絵面でもあるよね……って、ああ、うん。前の会社はゲーム会社だけのことはあって、BL好き女子も何人かいたんで。つい、そういうことも考えちゃう程度には洗脳されてる……。妄想まではしないですけどね。
さて、せっかくなのでお言葉に甘えて、私もカウンターの席に座ってコーヒーを飲みます。
あー、いい香り。
いつもありがとうございます。ぺこり。
今日は3月3日。ひなまつりですね。
というわけで、本日、名古屋圏のひなまつりの風習について……
と、思ったけど、
取り立てて何にも特別なことはにゃーがや。
名古屋独自の変わった風習なんてあらせんで。
てなわけで、おしまい。本当に、普通に普通。
変わった風習はないです。あ、でもって、京都飾りだの江戸飾りだの、よくわからない、お内裏様とお雛様の位置が右側か左側か、そういうのも、どっちじゃにゃーとあかんがや!みたいな口うるさい人もいない。……たぶん、だいぶあとになって名古屋に入ってきたんでしょうね。ひな祭りの風習。
……普通にひし餅はひし餅……の形してるし。……ういろだけど。
以上。
本編の内容については、サファルさんの世界はメシマズらしいっす。
砂糖とか貴重なメシマズ。うん、生活に困ったらサファルさんとこでパンでも売れば一儲け、ひひひひ。
みんな、いつ、異世界に行っても大丈夫なように、パン作りくらい覚えておくといいよ。
イースト菌でなくて、酵母を作るところからね!
なろう民の「趣味は料理ですはぁと」の基本だぞ!
さぁ、リンゴを、もしくは干しブドウを、あれ?あと何かあったっけ?
ひな人形って、女の子を守ってくれるそういう願いがかけられているわけだけど。
って考えると、女の子が異世界転移とかしちゃって、危険な状況になったときに、五人囃子とかの音楽にのって、左大臣右大臣が現れて「お守り申す!」とか言って、和弓と刀でモンスターばっさばっさ、かっこいいなぁ想像すると。
でもって、悪役令嬢的なのなら、三人官女が五人囃子の音楽にのって登場して「戦闘準備はお任せくださいませ」とか言って、完璧な用意をするの。
だ、大丈夫だよ、お歯黒は既婚女性の風習だから、にやっと笑って黒い歯を見せて王子が引くとかそういうコメディにはならない……。
では!




