表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

29/46

29 骨騎士、仲間を知る

ガールナを出発してしばらく歩いた頃、

ガオランは腰に下げた武器を軽く叩いた。


〈ガオラン〉

「そういえば……村を出る前に、これを受け取ってきた」


レイセルが目を向ける。


ガオランの手には、鋭い爪のような武器──

バグナウが装着されていた。


〈リリ〉

「おおっ! なんか強そうな武器ですね!」


〈ガオラン〉

「虎人はこれが一番しっくりくるんだ。

 ラナもよく使ってた……」


その声には、妹を思う痛みが滲んでいた。


森の奥から、低い唸り声が響く。


〈リリ〉

「レイセル様! 魔物です!」


茂みから飛び出してきたのは、

黒い毛並みの狼型魔物──ダークウルフ。


〈ガオラン〉

「任せろ!」


ガオランは地面を蹴り、

一瞬で魔物の懐に飛び込んだ。


バグナウが閃き、

魔物は倒れ伏す。


〈リリ〉

「は、速い……!」


レイセルも目を細める。


〈レイセル〉

「……リリ、ステータスを見てみろ」


リリは頷き、ガオランのステータスを開いた。


──────────────

レベル:5

魔力:0

体力:150

敏捷:200

知力:80

力:150

──────────────


リリが目を丸くする。


〈リリ〉

「敏捷200!?

 普通に強いじゃないですか!!」


ガオランは二人の会話を不思議そうに聞いていた。


〈ガオラン〉

「虎人は素早さが武器だからな。

 ていうかステータスってなんだ!?」


〈リリ〉

「ふふんっ!!

 魔物は強さが数字で分かるんですよ!」


〈ガオラン〉

「何だそれ!

 めちゃくちゃ便利じゃねぇか!」


レイセルは静かに頷いた。


〈レイセル〉

「ガオランは十分戦えるな。

 フォレストリア王国でも力になるだろう」


ガオランの目に決意が宿る。


〈ガオラン〉

「ああ。必ず……ラナを助ける」


日が沈み、三人は焚き火を囲んで休むことにした。


ガオランがダークウルフの肉を串に刺し、火にかざす。


ジュウゥ……と香ばしい匂いが広がる。


〈リリ〉

「わぁぁぁぁ!!

 お肉だぁぁぁ!!

 レイセル様が食べないから、久しぶりのお肉です!!」


リリは目を輝かせ、尻尾のように翼をぱたぱたさせている。


ガオランが苦笑する。


〈ガオラン〉

「そんなに喜ぶのか……

 お前、今まで何食べてたんだ?」


リリは胸を張って答える。


〈リリ〉

「野草です……!」


ガオランが固まる。


〈ガオラン〉

「……野草?」


〈リリ〉

「はい! レイセル様はスケルトンで食べないので、

 私はずっと野草生活でした!!」


レイセルは静かに言う。


〈レイセル〉

「……別に我慢する必要はないぞ」


〈リリ〉

「だってレイセル様だけ食べないのに、

 私だけ食べるのは申し訳なくて……!」


ガオランは吹き出しそうになりながら肉を差し出す。


〈ガオラン〉

「遠慮するな。

 食える時に食っとけ」


〈リリ〉

「は、はいっ!!」


リリは嬉しそうに肉を頬張った。


〈リリ〉

「おいしいぃぃぃ……!

 文明の味がしますぅぅ……!」


ガオランは笑い、レイセルは静かに火を見つめていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ