↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
18/20

「とんでる」トンネル

「何が?」

「そうだなぁ、あれだ、お花……いや、バラのとかくーせんのとか~」

「お花やバラはともかく、風船はふつうに飛ぶだろ……ってか、あれか? むしろ頭の中に~みたいな感じか? それなら来栖は年中そうだろ」

来栖が何を言い出したのかわからず、なんとなしあたりを見回すと、右手には子どもたちが遊ぶための広場があった。

 有料の場所らしく、周囲はネットで覆われていて、ボールプールや滑り台、ハンモッグや卓上の砂場などがあり、子供たちがキャーキャー言いながら遊んでいる。

 小さな子が楽しそうにしているのを見るのは、ほっこり心が温まる。これが舞ちゃんだったら、さらにかわいかろうと思うのは、来栖に毒されているからだろうか。

「まぁ、私の頭の中にお花が飛んでるなんて、分かり切った話だが……」

「まさかの肯定!」

「でもね、とんでるはそのまんま飛んでるわけじゃなくって、とんでるという物なんだよ」

どうやら、舞ちゃんの”とんでる”は動詞ではなく品名だったらしい。

 まぁ、初めから舞ちゃんの覚え間違いがテーマだったのだから、とんでると言われてそのまま飛んでるとイコールするのは間違いだとはわかっているのだけれど……。

「いや、物というより建造物か。でも、そのサイズは、手のひらサイズから大陸サイズのものまで幅広く存在し、私たちの身近にも、今日あたりまえのように存在する代物なのだよ」

「大陸サイズって、またでっかく出たなぁ……」

「せいかんとんでる、おっぱまとんでる、るねんとまっ……いやいや」

そこまで言われてわからないやつがいるだろうか? なるほど初めに花だのバラだの風船だのと言ったわけだ。

 子どもたちの有料の遊び場には、バルーンが大量にあるスペースもあり、その入り口がバルーンで飾り付けられトンネル状態になっている。それを見て思い出した言葉なのかと納得だ。

「く~せんのとんでるか……まぁ、優雅にバラのアーチの下でティータイムは、柄じゃないもんな」

頭の中に花の飛んでる来栖には、く~せんのとんでるという、なんだか間の抜けたような言い方が似合っているような気がする。

「失礼な、舞ちゃんはおしめさまだぞ」

「あれ? オムツは卒業したんじゃないの?」

「うむ、だから、最近はぷりりんセスだ。かわいんだぞ、ぷりんっとお尻出してふりふりして……」

「いかがわしいから、即刻やめさせなさい」

「え~」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。