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怪しいイケメンくんと異世界旅行〜目指せ、世界征服〜  作者: 風葉 千尋
第2話 紫の月
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17.力試し〜白の中で〜

文字数(空白・改行含まない):1226字

「そろわないねぇ」

 日が暮れてすぐくらいの紺色の髪の青年が、ルービックキューブを装飾が施された木の机の上に置いた。

「はあ、疲れた。腹も減ったな。おい、祇明。飯を食おう」

「分かったよ。用意するから待って」

 青年は部屋から出て行った。

 ルービックキューブの上面は、赤がL字になっていた。残りの4つは、白と青、黄、橙。

 4つが赤に襲われているような模様だった。


「うーわ、霧」

「見事に真っ白だな」

 動けるようになってから外に出た僕たちは、ツェルドくんとリクが呟いたように、白の中にいた。

「互いの顔も見にくいな」

「ですね」

 霧は、湿度が大体90%以上になってる時に出る。

 今、何%なんだろう。

「手を繋がないと、迷子になりそうだな」

 真っ白で顔も見にくいのに、何故かレネアさんが優しげにウィンクしたのが分かった。

「は、はい!そうですね!いいと思いますっ!」

 レネアさん、ツェルドくんとプレーヌちゃんに手を繋いでもらうつもりだ。

「じゃあ、ツェルドとプレーヌが手を繋いでくれるか?俺はルイとリクと手を繋ぐ」

「いいけど」

「うん。分かったけど」

 2人は少し俯く。顔がほんのり赤い。

 ツェルドくんが手を握る。

「寒い?手が冷たくなってるけど」

「え?うん」

「帰るぞ」

『はい』

 ツェルドくんとプレーヌちゃんは、手をユラユラさせながら歩く。

 時折、2人が笑っているのが見える。

「眠……」

 は?リク?

「あ、すまん。最近、深夜に起きちまうんだ」

「深夜に?お前、老けたのか?」

「老けたとか言うな!俺は5歳だ!」

「あ、そうだったな。まあとにかく、早く寝ろよ」

「ああ。―そういえば、よく知ってたな。『闇よ!蝕め!』とか」

「そんなこと、言ったっけ?」

「ああ。覚えてないのか?」

「うーん。たぶん」

「やっぱり言霊型なんだな。まあ、とりあえず教えとくぜ。闇魔法に力を込めるとき、言霊型は『闇よ、蝕め』と唱えるんだ」

「ふーん。ていうか、『言霊型』とか『念力型』とかって何なんだよ」

「ああ、それは、魔法を言葉に出すことで使うか、力を込めることで使うかの違いだよ」

 ああ、なるほどな。

「寒いな」

「だね」

 この町、雨が降ったら寒いんだな。



 カチン。ジャー。コトン。

 私はキッチンで皿洗いをしている。

「ナミさん。今日、ご飯を部屋で食べるから」

「オッケー、ラージュさん」

 ラージュさんが、疲れたような表情でキッチンに現れた。

 レネアがいないから、後で自分で持っていかなきゃね。

「よろしくね」

 ラージュさんは、またキッチンを出ていく。

「ラージュさん、どうかしたんですか?しんどそうでしたけど」

「おかえり」

「あ、ただいま。ナミさん」

 フヌちゃんが学校から帰ってきた。

「あー、自己嫌悪になって、傷ついてるんだと思うわ。ラージュさん、プライド高いくせに、自分に自信がないから」

「プライド高いくせに、自信がない?」

 そう見えないのかしら?

 でも実際そうなのよねぇ。

「こういうときは、自分でケリをつけてもらうしかないのよね。辛いとは、思うけれど」

 私はまた、皿を洗い出した。

今回、シリアスなのはラージュさんですね!

自分を追い詰めるラージュさん。なかなか、狂気です。

あと、バトルシーンはどうだったでしょうか?

ルイが強くなりました!

さらにルイは強くなるのか。はたまた変わらないのか。

今後のルイにもご注目ください!

今回は以上です。

ありがとうございました!

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