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怪しいイケメンくんと異世界旅行〜目指せ、世界征服〜  作者: 風葉 千尋
第2話 紫の月
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17.力試し〜バトル前〜

文字数(空白・改行含まない):2087字

 僕の力はどれくらいなのか。

 皆の力はどれくらいなのか。

 確かめるにはちょうどいいかも。


 ドアを開ける。

「「ただいまー」」

「「おかえり」」

 僕たちはツォルソーのアパートの204号室に戻ってきた。

 ザーザー。

 雨の音が聞こえる。

 湿った匂いもする。

「雨かぁ」

「ああ。まあでも、土砂降りじゃないから出かけられるとは思うが」

 レネアさんが窓から外を見る。

「そういえば、今何時だ?」

「8時だよ。ぼくたちは朝ごはんを食べたけど、リクたちはどう?」

「食べてきた。今日はどこかの競技場でバトルをしたい」

「雨なのに?」

 ツェルドくんに賛成!

「屋内競技場だ。貸し切りで」

 屋内かぁ〜。

「プレーヌに訊いてくる」

 僕たちも降りようか。


「あ、傘はそれ使ってくれない?」

 白いビニール傘。5本傘立てに立ててある。

「さすがに今日はザルソンは呼べないからさ」

 ほぼ新品だね。

 バサッ。

 傘を開く。

「行こっか」

「うん」

 僕たちは3列になって歩き出した。

 前列が、ツェルドくんとプレーヌちゃん。中列が、僕とリク。後列が、レネアさん。

 少し歩くと、車が通る大通りに出た。

 車って、この国にもあったんだな。

 車道側を歩くのが、ツェルドくんとリク。内側が僕とプレーヌちゃん。

 それぞれ、隣同士で喋ってる。

 ていうか、歩道に水溜りが多すぎる!

「ルイ、水溜りに突き落としてもいいか?」

 どんなS的思考なんだよ!

「ダメだ!絶対やるなよ!」

「なんだ?それは、押せ、押せ、ってことか?」

「違う!」

「ふんっ。冗談だよ。場所、替わってやる。ずれろ」

「え?別にこれでもいいんだけど」

「替わってやる、って言ってんだよ。ありがたく素直に、応じろよ。こっちの方が、水溜り少ないんだから」

「分かったけど」

 僕とリクの場所を入れ替えた。

 ブーン!

 車が近づいてくる。あの車、スピード出しすぎじゃないかな?

「プレーヌ、しゃがんで!」

 バッシャーン!

 へ?何が起こった?

 僕は、びっしょびしょ。ずぶ濡れなんだけど。

 ツェルドくんとプレーヌちゃん、そしてリクとレネアさんはしゃがみこんで、車道に傘を向けている。

 立っているのは僕だけ。

 そして僕はずぶ濡れ。

 さっき、起こったことを思い出そう。

 スピードを出したまま僕の横を走った車は水溜りに突っ込んで、水が跳ねて飛んだ。

 そして、その大量の水は僕にかかった。

 さらにその前に、僕とリクは場所を入れ替えた。

 ―もしかして!

 コイツ、僕を濡らすために替わったんじゃないか?

 僕のことを心配してくれたんじゃなくて!

「あははははは。はは。あーはははは」

 リクがめちゃくちゃ笑ってやがる。

 コイツ〜!

 ハックション!

 あー、鼻水が出てきた。


「ここかぁ」

 広さは生徒会室6つ分。

 結構、広い。

「まず、自己紹介だ。俺たちは、どんな魔法が使えるかも言え」

『はい!』

 トントン。

 僕の背中が叩かれる。

「お前の使える魔法、透視しかねぇだろ?だから何か、魔法を教えてやる。まず、尖った黒い石を手から飛ばす射撃魔法グリエード。呪文はグリウェ・イルド。力を込めると相手の刺さった部分はえぐられるように痛む。もう1つは、ブラックホールのように何でも吸い込む穴を開ける吸引魔法ヴェラホール。呪文はヴェン・ホール」

「そんな魔法があるんだ」

「ああ。魔法を使うときは丹田に力を込めて唱える。グリエードの魔力消費量は、15秒に1。止めるときは丹田から力を抜く。ヴェラホールは1回につき10。上手く使えばお前はすごく強いぞ」

「ふーん」

「おい、ルイとリク。話を聞け」

「「え、あ、すみません!」」

「まず俺から自己紹介だ。俺は蹴りが得意だ。使う魔術は、物を凍らせる凍結魔法コールレディア。氷を作る造形魔法モデルーフ。氷の壁を作る氷壁魔法アスウル。頭を冷やす冷静魔法ザロース。ザロースは魔力を消費する。あともいくつかあるが、言うならこれくらいでいいだろう」

 レネアさんの使える魔法は多いんだな。

 当たり前か。14年間、フィヌレースで魔法使いとして生きているんだから。

「じゃあ次はぼくが。ぼくは剣術が得意。使える魔術は、透明な光の壁を作る光壁魔法バリア。結界を張り清めたり、邪悪なものを寄せ付けない結界魔法ライネット。防御力を高める増幅魔法ディファー。ライネットとディファーは1回ごとに魔力を消費する。バリアは同時に4枚以上を維持するのは、1枚につき3秒ごとに1、魔力を消費するんだよね。あといくつか。攻撃系魔術もあるから」

 えーと、次、僕?

「僕が使える魔術は透視魔法―えーっと名前は……」

「クリーウ」

 リクがぼそっと。

 ありがとう、リク。

「クリーウ。尖った石を飛ばす射撃魔法グリエード。何でも吸い込む穴を開ける吸引魔法ヴェラホール。透視以外は魔力を消費するよ」

 「吸引魔法」って名前、なんかダサいよなぁ。

「次は俺か。一応、俺は投げナイフが出来る。今は5本しか持ってねぇがな。あとは声を完璧に真似する声帯模写が出来る」

 リクって、投げナイフが出来たんだな。

 ……どんな5歳なんだよ。

「声帯模写魔法イミトか」

「……」

「じゃあ次、ボク。ボクも見ての通り剣術が得意。双剣使いだよ」

「じゃあ、これで自己紹介は終わりだな。準備をしてくれ。俺はその間に体力ゲージを作る」

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