4.生徒会VS学園会〜バトル〜
文字数(空白・改行除く):3,310文字
「で?何なのさ」
「あ、えっと。さっき、魔力分けてくれたでしょう。10から20になったらどうなるのかなぁ、って思って」
「何故、ぼくに聞くのさ。闇分野のことについて知らないし。『たぶん、こっち』が『こっち』になるんじゃないの?」
「そうなのかな?」
そうだね。
ツェルドくんに聞いてもしょうがなかったね。
「いよいよだね」
「うん。守ってよね」
「そこは、『お願い』とか『気を抜いて』とか言うところでしょう?」
「逆に何故、ぼくがそんなこと言わないといけないのさ」
「1分経ちました。スタートは、ワザフ、よろしくお願いします」
「はい。よーいスタート」
え、もう始まり⁉︎
突然だって!
ためがないよ!
バサァ!
影が落ちる白い翼が大きく動いてピュンとカルさんが飛んだ。
風でフードが落ち、代表の白い髪が揺れる。
ゆらぁ。
少し代表が体を動かすと、代表の足が地を蹴った。
「破壊!」
突き出した手は、カルさんに向かっている。いや、正確に言えば、その翼に。
「カルさん!」
「エヘント!」
「カルル!」
「バリアぁ!」
ツェルドくん!
「っっっ!」
よかった。受け止められたみたい。
カルさんは立ち上がった。
!
フォロカ先輩がカルさんに指をさしている。
「しゃがんでっ!カルさんっ!」
考えるより先に、口が動いた。
僕の直感と勘を信じて!カルさん!
「カル・エヘントに向かって!」
たくましく、それでいて繊細な声が響く。
カルさんに風が吹き付ける!
気流創生能力、強い!
カルさんは翼を広げ大きく羽ばたく。
どうやら、降りようとしているらしい。
そして、容赦なく風がカルさんに吹き付ける。
耐えて!カルさん!
「センデント!」
ティルが空中に水の球を浮かべた。
それが凍っていく。
ピュン!
無数にある氷の粒が学園会に向かって飛んでいく!
ティルとレネアさんの合わせ技だっ!
学園会はつるを出してかばったり、あるいは避けたり。
「変身!」
どことなく特撮ヒーローっぽい声が聞こえる。
壁ができている!
でもその上にはゲージ。
もしかして、アレイアくん⁉︎
体力がどんどん減っていく。
まだまだ、水の球は増え続け、凍っていく。
そして、その氷の礫を、体(?)全体で受け止める、アレイアくん。
突然、視界が広がった。
地面には髪が乱れたアレイアくんが倒れている。
「ワザフ、回収」
「はいはい」
アレイアくんが浮き上がってスーッと移動する。
アレイアくん、体をはって会を守ったんだ。
すごい。
それに対して僕はなんの役にもたってない。
はあ。どうしても、地面の方を見ちゃうよ。
ん?地面が凍ってる?
氷の道はまっすぐ学園会に向かって出来ていく。
そして、学園会の足元までたどり着くと足元を固めた。
「「何をっ!」」
学園会中等部3年生女子が声を上げる。
「生徒会に向かって!」
「いばらのつるよ、伸びろ!」
へ?
うわぁ‼︎生徒会が気流創生能力の標的になっている!
と、飛ばされるよ……。
後ろには刺がある、いばら。
な、何か掴まなきゃ……。
何か、な……に……か…………。
「ルイ‼︎」
「ツェルドくん!」
ツェルドくんは作ったバリアを掴み、僕に手を伸ばしてくれている。
「手を掴んで!ルイ!」
「うん!」
う!掴めない……。あと、もうちょっと……。
ちょっとだけでも前に進まないと……。
足を上げる……。
「う、うわぁぁぁぁぁ!」
「何してんのさ!バリア!」
ガツン!
痛ぁ。
背中がジンジン痺れてる。
「うわっとぉ」
「ツェルドくん⁉︎」
「バリアを解除して来たけど、この風圧じゃ、バリアの保持に集中しないとぼくたち、後ろのつるの刺で串刺しだね」
さらっとなんてことを!
「み、みんなは?」
「会長は氷を作ってぼくらみたいにしてる。副会長は翼で逆に風をおこして留まろうとしてる。クティルヴィアは……ヤバイかもね」
ティル⁉︎
「お願い。そこにバリアを張って!」
「いいけど。ぼくたちが串刺しになる確率は高くなるからね」
僕にどうするか聞いてくるってことはツェルドくん自身は覚悟ができてるってことだよね。
「お願いします!」
というより、僕の直感と勘が言ってるんだ。「僕たちは串刺しにならない」って。
「バリア!」
「ありがとう!ツェルドくん!」
そして、ティルは前に手を突き出した。
「お返しだよ!」
ドゴゴゴゴッ!
水がすごい勢いで学園会の方へまっすぐ進んでいく。
風が止んだ。
「つるよ、伸びて!」
水を防ぐようにトリエス先輩の周りからつるが伸びている。
「させるか!」
氷がつるを凍らせ、伸びないようにする。
ズガガガーンッ!
相手チームは倒れている。
皆、ゲージの数値が50ぐらいになっている。
代表は片膝と片手をついていて―。
ニヤリ。
代表が笑ってる。
もしかして……。
「逃げて!」
「え?どうして、ルイくん?」
「とにかく!速く!走って!」
「破壊!」
やっぱり、土にヒビが入っていっている!
そして土が、ヒビの入ったところからどんどん落ちていって穴になってる!
ドンガラガッシャーン!
危なかった。
フィールド全体が大きく崩れたのは、最初に穴ができた時の3秒後。
あれ?ティル⁉︎
「誰か!助けて!」
ティル‼︎
「逃げて!」
ルイの発した声の意味が分かったのは、ゼナイトが「破壊!」と発したからだ。
振り向くと、いない人がいることに気がついた。
いないのは、ジョーノーヴとミコちゃんか?
2人の距離は遠い。
2人とも、どうにか、縁を掴んでいるらしい。
落ちたら、傷は負わないにしても、相当な苦痛のはず。
俺が助けるべきなのは……⁉︎
「ザンレア・フローズ!」
とりあえず、「冷静」呪文を唱えたが……。
明らかに、向こう側のミコちゃんのところまで行くのは俺では厳しい。
あちらは、エヘントが助けに行ってくれることを祈ろう。2人の間の確執は置いといて。
俺はやはりジョーノーヴを助けるべきだ!
「ジュンヴェイテ、俺について来てくれ!」
「オッケー」
―この判断を下すまでわずか1秒もかからなかった。
ティル‼︎
「ジュンヴェイテ、俺について来てくれ!」
「オッケー」
さすが、本気のレネアさん。走りが速い!
ツェルドくんはもちろん、僕も走る。
「氷よ、張れ!ジョーノーヴの下に!」
レネアさんも必死だ。
「ジュンヴェイテ!落ちたら、これでも彼女は痛いはずだ。何しろ、氷の上に落ちるわけだから。柔らかいバリアを張ってくれないか?」
「柔らかいバリア?無茶でしょ」
「お願いだ。早く!」
「分かったって。バリア!」
「ティル、降りて!」
「でも……」
「大丈夫!安心して!」
「分かったわ!」
ストン。
「あれ?柔らかい」
「良かった……!ティルが助かって……!」
ティルは僕に向かって微笑んで、口を開く。
「死ななくてよかった……」
「逃げて!」
ルイが叫んだということは、何か視えたのか?
翼を広げて逃げてはみたけど何がおこるんだよ、ルイ。
ん?
ヒビが入っている。
これは、ヤバイ……。
―ドンガラガッシャーン!
うわぁ。陥没した。
学園会側の縁に手をかけて落ちかけている人がいる。
髪色はオレと同じ。
ミコ⁉︎
助けにいかなきゃ。
でも、オレはあいつのせいで……。
でもでも、先に体が動いているし、人助けは大切だろ!
進め!
ああ、棒が欲しい。何かに乗った方が速く進めるのに!
進め!進め!進め!
進め!
「ミコ‼︎」
「カル兄‼︎」
パチッ。
手の触れ合った音がする。
引きあげたミコは地上で顔を緩ませた。
「お前、自分の仲間まで危険にさらしてどうする気なんだよ!」
カルさんが代表に食ってかかる。
「あれ?言いませんでしたぁ?手段は選ばない、と」
「「チッ」」
同時に舌打ちが2人分。レネアさんとカルさん?
「ゼナイト。何をやっておるのです?」
「会長……!」
代表は、現れたとても明度も彩度も高い黄色―女の人にうやうやしく礼をした。
もしかして、学園会長?
「そのようなことをして、意味はないのでは?」
「いえ、王命令により、バトルを行っていました」
「そうですか。王には私から言っておきます。どちらにしろ、今、負けているのは学園会側です。中断されたために負けた、と思いなさい。そして、王子。あなたは生徒会で活動なさい」
「当然でしょ」
「いいお返事ですね。では、学園会は残って、ここの片付けをしなさい」
「……はい」
「片付けは学園会に任せよう。部活パトロールに戻るぞ」
『はい』
ツェルドくんを守れて良かった。
こんにちは。風葉 千尋です。
バトル部分だけ書いて終わってしまったのですが…。
どうか、ご容赦ください。
さてさて、私がしたかったことをさせていただきます!
第1回好きなキャラ総選挙ー!
イェーイ!パフパフパフ!
今回は、私の好きなキャラを5位まで紹介していきます!
第1位!ドゥルドゥルドゥルドゥル…。
ジャジャン!
「ツェルド・ジュンヴェイテ」!
>あの生意気な感じが個人的に可愛いなぁって思うんですよねー。
第2位!(え?なに?ルイ?あの擬音語いらないって?分かったけど…。)
「カル・エヘント」!
>あのノリと心の中に切ないなー、と。
第3位!
「レネア・リアート」!
>カルを思う気持ち、優しいよねー。
第4位!
「クティルヴィア・ジョーノーヴ」!
>果たして、流射のことをどう思っているのか⁉︎
第5位!
「ミコ・エヘント」!
>あの兄を思う気持ち、切ない!兄妹共に切ない!
でしたー!
私のランキングにエヘント兄妹が2人ともランクイン!
いやー、私もビックリ!
「なあ、俺ら入ってないんだけど…?」
うわぁ!出た!変態!
「誰が変態だっ!」
「僕も入ってないんだけど…。僕、主人公だよね…。」
「ごめん、ごめん!流射とリク!」
「ごめんで済んだら警察はいらないんだよっ!」
キャアー!




