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Last Quartz  作者: 錢葵
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【登場人物ファイル-7-】デスペラード編②


File_14『佐岸 弥陸』


挿絵(By みてみん)


【読み】:さぎし みろく

【所属】:デスペラード

【誕生日】:6月7日

【身長】:182cm

【召喚獣】:未公開

【属性】:未公開

【クォーツギア】:アナログ腕時計型

武器/戦闘スタイル:武器は未公開。《目印》を用いた罠や交渉、相手の立場を利用した心理戦によって、直接戦わずに行動を封じる。


⸻


①人物紹介


佐岸弥陸は、《デスペラード》という謎多き組織の所属の三十五歳の召喚士。

千代瀬で行われた研究所襲撃では、作戦立案から人員配置、侵入経路、撤収までを指揮した。

想定外の事態が発生しても当初の計画へ固執せず、手元に残った人員と情報を使って、その場で作戦を組み直していく。

自らは九条リゾート千代瀬へ赴き、御手洗啓斗をホテル内へ釘づけにした。

二人は以前から互いを知っている様子を見せているが、その関係や過去については明らかになっていない。


⸻


②外見


身長182cm。

細すぎず、大柄すぎない引き締まった体格。


日頃から体調や身だしなみを管理しており、スーツを自然に着こなす。

髪は艶のある黒色。前髪を真っ直ぐに切り揃え、後ろ髪は肩甲骨付近まで伸ばしている。

眠たげに垂れた半眼と、目元に残る濃い隈が特徴。

瞳は暗い赤褐色。

光が入ると鈍い赤銅色が浮かび、その内側にごく薄い緑青色が見える。


九条リゾート千代瀬へ現れた際は、ダークブラウンのスリーピーススーツと革靴を着用し、大型のキャリーケースを引いていた。


⸻


③召喚獣・クォーツ


佐岸の召喚獣と属性は、現時点では明らかになっていない。

千代瀬では一度も召喚を行わず、自身のイデアを直接戦闘へ用いることもなかった。


クォーツギアは、アナログ腕時計型。

ガンメタルの薄いケースに、黒い文字盤とダークブラウンの革ベルトを組み合わせている。

文字盤の六時位置には、小さな赤銅色のクォーツが埋め込まれており、針と目盛りにはごく薄い緑青色が使われている。


佐岸は作戦の時刻や進行を確認する際、たびたびその文字盤へ視線を落とす。


⸻


④戦闘スタイル


本来の武器や戦闘スタイルは、現時点では明らかになっていない。

作戦では、樹脂製の置物へ偽装した爆発物《目印》を複数地点へ配置。

撤収時には連鎖的に起爆し、追跡や救援を妨害した。

自ら前線で相手を倒すのではなく、人員配置、時間、地形、相手の立場や責任感まで利用し、戦う前から行動の選択肢を奪っていく。


⸻


⑤口調・性格


【一人称】:俺

【口調】:気怠く、馴れ馴れしい。

緊迫した場面でも調子を崩さず、軽口や皮肉を交えながら話す。

基本は砕けた口調だが、相手を挑発するときには、わざと丁寧な言葉を使うこともある。


冷静な実務家であり、当初の計画どおりに進めることよりも、最終的に必要な成果を持ち帰ることを優先する。

人員や状況を手札として扱う一方、立場や経歴にかかわらず、能力と結果を示した人間は評価する。

世間一般の倫理や正しさを絶対視せず、現在は異常とされるものが、やがて新しい常識へ変わる可能性を見ている。


【SV】:


「各自、作戦を反芻しろ。成功までの流れを、頭に叩き込んでおけ」

「まぁまぁまぁ、そんな物騒なもん仕舞って、座って話そうや」

「現場は生き物だ」

「“主人公”ってのは、考えるより先に身体が動くもんだって相場が決まってる」

「倫理なんてのは、多数派の価値観の押しつけだ。何が正しいかなんざ、誰が決める?」


⸻


⑥本編での主な登場


・華園重工研究所襲撃作戦のリーダーとされる。

・九条リゾート千代瀬を訪れ、御手洗啓斗と以前から面識があることを窺わせる。

・忘却の滝から立ち上った蒼い光柱を目撃。現場にいるラストクォーツ保持者の存在を確信する。

・撤収時には《目印》を連鎖的に起爆し、現場を混乱させる。

・事件後、千代瀬近郊の潜伏先で真柴透子と合流。奪取したiCASの実機や記録媒体を前に、彼女を新たな協力者として迎え入れる。


⸻


⑦備考


・体調や身だしなみも仕事の一部と考えており、出先でも一定の生活リズムを崩さない。

・スーツは、オーダースーツメーカー《EMU(エミュー)》で仕立てている。

・宿泊先ではモーニングコールを頼むものの、必ず鳴るより先に目を覚ます。

・長髪を切るなら有効に使いたいと、ヘアドネーションを検討した時期がある。


***


File_15『真柴 透子』


挿絵(By みてみん)


【読み】:ましば とうこ

【所属】:華園重工・技術部(事件後失踪)/デスペラード協力者

【誕生日】:4月18日

【身長】:168cm

【召喚獣】:未公開

【属性】:雷

【クォーツギア】:右手中指に着けたリング型。普段は薄い作業用手袋の下に隠れている。

武器/戦闘スタイル:伸縮式の特殊警棒と薄型蓄積装置を使用。雷属性のイデアによる神経干渉と、装置へ蓄えた雷を利用して相手を麻痺させる。


⸻


①人物紹介


真柴透子は、華園重工技術部に所属していた二十九歳の研究員。

専門はイデア波形同期解析と安全制御。コンダクションシステムやiCASの研究、運用にも携わっていた。

研究員でありながら、設備保守や現地対応など、専門外の業務を任されることも多く、その能力に見合う評価を受けていたとは言い難い。


華園后とは、后が幼い頃に華園重工の製造工場を訪れた時から面識がある。

真柴は彼女を「后さん」と呼び、后もまた、長年会社で働く研究員として真柴を信頼していた。


千代瀬では華園重工の研究員として学園生徒の見学案内を担当する一方、デスペラードの内部協力者として研究所襲撃を手引きした。

事件後は華園重工から姿を消し、千代瀬近郊の潜伏先で佐岸弥陸と合流している。


それでも彼女が長年勤めた華園重工を裏切り、デスペラードへ協力した本当の理由は、まだ明らかになっていない。


⸻


②外見


身長168cm。


細身で肩幅はやや狭く、手足が長い。

華奢に見えるが、不健康に痩せているわけではない。

設備保守や工具の持ち運び、現地作業をこなせる程度の筋力と体力は備えている。


顔は卵型で、鼻筋と顎の線は細め。

普段は疲労を滲ませた柔らかい表情をしているが、解析や戦闘へ集中すると、目つきだけが鋭くなる。


灰褐色の長い髪を、後頭部の低い位置で一つに束ねている。

瞳は淡い青灰色。

目元には慢性的な隈があり、本人は「もうデフォルト」と笑っている。


勤務中は、薄灰色と濃紺を基調とした華園重工の作業着を着用。

保守作業では保護眼鏡をかけ、ノートパソコンや工具ケースを持ち歩いている。

研究員らしい清潔感は保っているが、睡眠不足や長時間労働による疲労を完全には隠しきれていない。


⸻


③召喚獣・クォーツ


真柴の召喚獣については、現時点では明らかになっていない。

属性は雷。


雷属性のイデアを相手の神経へ干渉させ、身体の自由を奪うことができる。

后を誘導した際には、手首へ触れることで身体を麻痺させ、抵抗できない状態へ追い込んだ。

クォーツギアは、右手中指に着けたリング型。


薄いチタン製のリングで、表面には青白いクォーツが出っ張りのない形で埋め込まれている。

クォーツの内部には細い銀灰色の筋が走り、光の角度によって静止した稲妻のように見える。


普段は薄い作業用手袋の下に着けているため、外見からその存在を確認することは難しい。


⸻


④戦闘スタイル


伸縮式の特殊警棒と、服の下へ装着した薄型蓄積装置を使用する。

特殊警棒は、収納時で約25cm。展開すると約55cmまで伸びる。

黒に近い濃紺の本体に、銀色の導電素材が用いられており、柄尻には蓄積状況を示す小さな表示灯がある。


警棒は雷属性のイデアを流す導線として機能し、打撃だけでなく、接触した相手へ電流を流し込むことができる。

受けた雷の一部は、腰部へ装着した薄型蓄積装置へ保存される。



旧千代瀬集材所では、柄沢迅吾を“動く遮蔽物”として利用。

柄沢の攻撃によって生じた土煙や岩片に紛れ、双鳶姉妹へ接近した。

柄沢との間に信頼関係はないが、互いの攻撃を一度だけ噛み合わせ、即席の連携を成立させている。

双鳶姉妹との戦闘では、特殊警棒を介して受けた雷を薄型蓄積装置へ少しずつ保存。


一度は正面から敗北したものの、拘束後に蓄積していた雷を無差別に放電し、周囲の警備員を非致死性の電撃で無力化して逃走した。


⸻


⑤口調・性格


【一人称】:私

【口調】:基本的には丁寧な敬語。感情を大きく表へ出さず、乾いた事実や皮肉を淡々と返す。裏切りが発覚した後も話し方は大きく変わらない。華園后に対しては、ほかの相手よりもわずかに柔らかい口調になる。


仕事への切り替えが早く、愚痴を口にしても、必要な作業にはすぐ取りかかる。

研究や保守では安全性を優先し、無理な期限を押しつけられても、確認工程そのものを省くことはない。

一方で、自分の目的のためには長年築いた信用を利用し、后を騙して拘束する冷徹さも持つ。


【SV】:


「これですか?これはもうデフォルトですよ」

「あくまで仮説の段階ですが――通常のイデアでは説明がつきません」

「期限が今日だからといって、安全確認を省いていい理由にはなりません」

「……絶対に、完成させてみせますよ」


⸻


⑥本編での主な登場


・華園重工の安全障壁CP9が破損した際、保守担当として千代瀬を訪れる。

・CP9の復旧作業と戦闘ログの確認から、通常とは異なるイデア出力の存在に気づく。

・宿泊研修最終日には、急遽研究所見学の案内役を担当。簡易イデア波形検査を利用し、異常な波形の持ち主が天宮奏であることを特定する。

・襲撃開始後、長年の信用を利用して華園后を人目のない職員通路へ誘導。雷属性のイデアで麻痺させ、デスペラード側の人員へ引き渡す。

・研究所内部の協力者として、搬入口の解錠やiCAS実機、研究データの奪取に関与する。

・旧千代瀬集材所近郊にて柄沢迅吾と合流し、双鳶霹・靂と交戦。一度は敗北するが、蓄積していた雷を放電して拘束を脱し、その場から逃走する。

・事件後、佐岸弥陸と合流。奪取したiCASの完成を目指し、デスペラードへ協力する意思を示す。


⸻


⑦備考


・研究所では、壊れた私物の家電まで「ついでに」と持ち込まれることが多かった。文句は言うが、直せそうな物は結局直してしまう。

・同じ種類の薄い作業用手袋を箱単位で購入している。左右の区別がないため、片方を失くしても特に困らない。

・予備の充電ケーブルを何本も持ち歩いているが、自分のスマートフォンの充電はよく切れかけている。

・柔軟剤は買い替える度に種類を変える。


***


File_16『砥上 沃哉』


挿絵(By みてみん)


【読み】:とがみ よくや

【所属】:デスペラード

【誕生日】:09月05日

【身長】:175cm

【召喚獣】:アルキュオネ

【属性】:水

【クォーツギア】:左耳に装着したドロップピアス型。細身のシルバーフープから、銀色の金属バーと青緑色のクォーツバーが垂れている。

武器/戦闘スタイル:武器を持たず、水属性のイデアによる高速機動と体術を組み合わせて戦う召喚拳士。


⸻


①人物紹介


砥上沃哉は、デスペラードに所属する27歳の召喚士。

千代瀬で行われた作戦には、予備戦力として派遣されていた。


佐岸弥陸たちと行動をともにしているが、作戦そのものへの執着は薄く、与えられた役割以上のことには積極的に関わろうとしない。

面倒事を避けたがる飄々とした人物に見えるが、興味を引かれたものは、自分の目と拳で確かめずにはいられない。


天宮奏から異常な反応が確認されると、自ら接触へ向かい、千代ノ瀬川上流で戦闘を仕掛けた。

砥上が誰の指示で千代瀬へ派遣され、奏の何を確かめようとしていたのかは明らかになっていない。


⸻


②外見


身長は175cm。

細身ながら、しなやかに鍛えられた体格をしている。

髪は柔らかな灰褐色のミディアムショート。

耳へ少しかかる程度の長さがあり、襟足は短く整えられている。

前髪は目にかからないよう、自然に流している。


色白で穏やかな顔立ちをしており、瞳は鈍い青緑色。

少し垂れた目元もあって、普段は人当たりの柔らかい印象を与える。


私服では、大小の渦や円弧が不規則に連なる、青緑色と銀灰色のサイケデリック柄のセットアップを着用している。

左耳には、青緑色のクォーツをあしらったドロップピアス型のクォーツギアを装着している。


⸻


③召喚獣・クォーツ


召喚獣は、水属性の大型ハチドリ型召喚獣アルキュオネ。

ハトから小柄なカラスほどの大きさがあり、高速で羽ばたくことで、その体格に似合わない精密な空中静止を可能とする。

背中と翼は、光の角度によって色合いを変える青緑色。

胸元には白銀の羽毛を持ち、風切羽は先端へ向かうほど深い青色へ変化する。

瞳は鮮やかな金色。

細長い嘴は、根元の黒紺色から青緑色へ変化し、先端は透明感のある水晶質となっている。


水撃を放つ際には、その先端へ水属性のイデアが収束する。

高速で位置を変えながら空中へ静止し、嘴から高密度の水撃を放つ一点集中型。

広い範囲を制圧するのではなく、相手の隙を正確に射抜く戦い方を得意とする。


アルキュオネは落ち着きと品格があり、物事の分別がつく性格。

状況を把握するのが早く、必要な説明だけで砥上の意図を理解する。


一人称は「私」。

性別を強く感じさせない、端正で簡潔な話し方をする。


砥上からは「キューちゃん」と呼ばれているが、本人はこの愛称を認めていない。

毎回「アルキュオネだ」と訂正しつつ、砥上のことは「沃哉」と名前で呼んでいる。


⸻


④戦闘スタイル


称号は、召喚拳士《サモンバーサーカー》。

武器は使用せず、水属性のイデアによる高速移動と、拳を中心とした体術で戦う。

足元や身体の表面へ薄い水膜を形成し、水圧を瞬間的に噴射することで急加速する。

その動きは、相手の視界から姿が消えたように感じられるほど速い。

周囲に漂う水膜や飛沫の乱れを捉え、接近する相手の位置を察知することもできる。


戦闘では、質問や攻撃を一手ずつ交互に行う、独自の「ターン」を相手へ課す。

これは能力の発動条件ではなく、相手の反応を観察しながら戦闘の流れを整理し、自分の管理下へ置くために砥上が設けた独自のルールである。


アルキュオネとの|《召装》《インシグニア》では、アルキュオネの身体が水属性のイデアへ還元され、砥上の装備へと成り変わる。


両手から前腕の中ほどまでを、青緑色から深青色へ変化する半透明のグローブが覆う。

表面は羽毛と水晶を組み合わせたような薄い装甲で、手首付近から水圧を噴射し、拳の速度と威力を強化する。

両肩の斜め後方には、鳥が翼を広げた姿を抽象化した二基の浮遊装具が展開される。

流線的な翼と、嘴を思わせる鋭い先端を持ち、水撃による射撃援護のほか、空中での姿勢制御を担当。

急停止や急旋回、短時間の空中静止を可能とする。


⸻


⑤口調・性格


【一人称】:自分

【口調】:気怠そうな雰囲気を持つ、柔らかな敬語。相手との距離を一定に保ち、必要以上のことは話さない。戦闘が進むにつれて敬語が崩れ、年下へ話すような気安い口調が混じる。


【SV】:


「自分、待機なんで。変な問題、起こさないでくださいよ」

「一ターンに二回以上行動するのは、ルール違反だ」

「結局、コレ(拳)なんだよね」

「残業はしない主義でね」


⸻


⑥本編での主な登場


・千代ノ瀬川上流で奏と対峙。水属性のイデアを使った高速機動と体術により、戦闘経験の差を見せつける。

・召喚獣アルキュオネを呼び出し、《召装》を作中で初めて披露する。

・戦闘中、奏が水そのものへ干渉する様子を目撃。その力の一端を確認すると、戦闘を打ち切って撤退する。

・九条リゾートのラウンジへ姿を現し、佐岸たちへ撤収を告げた。


⸻


⑦備考


・香水は、MADSKYの《MAKE SPLASH》を愛用。爽やかなシトラスから、落ち着いたムスクへ変化する香り。

・柄物のセットアップを何着も所有している。上下の組み合わせを考えなくて済むため、本人は「楽なんすよ」と話している。

・かなりの猫舌。温かい飲み物は冷ましているうちに存在を忘れ、気づいた頃には完全に冷めていることが多い。

・喋らなければイケメン、と毎度言われる



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