黄色の少年
真田と茂木が帰路についた、その道のりの途中に3人の少年少女が集まっていた。
大きな目とハッキリした金髪をした少年は、通り過ぎていった2人の姿を見て、見惚れたまま目で追いかけてしまった。
「はー……綺麗な女の子だな……って、主席と校長の孫じゃんってイテテテテテテテテテ!!」
そんな彼の頰をつねる手。紫の髪で可愛らしいツインテールにしているアイドルのように可愛い女の子が、ムカついて金髪の少年の頰をつねり上げた。
「住田! どこみてるの!」
「いてて! み、美穂! 痛いって!」
住田と呼ばれた金髪の少年と、美穂と呼ばれた紫髪の少女、本名新垣美穂。
家も近く付き合いも長い幼馴染二人のいつもの光景に、その横で苦笑いを浮かべる濃い茶色の髪をした褐色肌の少女。
「ったく、大事な話の途中だってのに。あ! それで花ちゃん、炎路君は無事なの?」
「うん、ダメージは負ってたけど外傷は少なかったの。外傷以外は『大きな湖』の水を使えなかったから、病院に運んだだけで、これといって大きな怪我はなかったよ。明日には普通に学校に来れると思う」
「よかったー、炎路君がこなかったから心配したよ」
炎路について淡々と話す茶髪褐色の少女、名前は花村キツネ。彼女は炎路を病院に運んだ後、自分の通う緑校に行き、放課後で親友の新垣から事情を聞かれたため話したというのがここまでの経緯。
炎路を慕う花村を、新垣は親友として心配している。ちなみに新垣は花村や炎路と同じ緑校で、住田は赤い制服を着た赤校生徒だ。
「住田、アンタも心配だったでしょ?」
「んー? まあ……魔王と戦ったって聞いた時は肝を冷やしたけど、どの道いつか戦ってただろうし」
「それだけー、同中仲間としてもっと何か言えないの? 花ちゃんにも」
「と、言われても……あーと、花村、心配すんな。炎路は滅多なことじゃくたばらないから、だから心配しなくても明日にはピンピンしてるって」
「負けた者が受けるダメージは外だけでなく中身にもあるはずだよね……」
「落ち込むって? 炎路が? バカ言えよ」




