第十三話 それなりに強いのか?
今回は少し長めとなっています。お付き合いして頂けると幸いです。
今回は説明多めです。今後につながる説明や説明されていた疑問にわずかながらお答えする話です。
「それでは今回の依頼についてご説明します。私も先ほど調査だと言いましたが、可能であれば討伐です。御屋形様も言っていたと思いますが、できれば討伐して頂きたい。本来であればサリー様達に調査をお願いするはずでしたが、ブラックナイトを討伐した腕を見込んで討伐依頼にいたしました」
そう。サリーが色々問題を起こして調査をすることができなかっただけで、御屋形様は討伐してほしいと言っていた。今になって思うが、何で御屋形様なんだ?見た目は中世ヨーロッパで御屋形様は違和感がある。今回の依頼が終わったら聞いてみようかなとも考えた。
「ブラッドドラゴンは恐ろしいモンスターだ。魔物とは違うから我らでも倒せるんだがな。ショーリーがいた方が確実だろう」
「ん?モンスターと魔物は違うのか?」
モンスターと魔物にも違いがあるのか。
「ショーリ―は何も知らないのだな。お前は本当に何者なのだ?」
ナビに聞けば良かったかと後悔した。あまりにも知らないことは不信感として捉えられる。
確かに俺のいた世界でも同じ日本人の大人に、猫と犬は違うのかと当たり前のことを訪ねられたら怪しく感じるだろう。
「い、いや。あの森にいた時にどこか頭を打ったのかもしれない。思い出せないんだ」
無理があると自分でもわかっているが、それしか思い浮かばなかった。
「なるほどな。確かにあのような凶暴なモンスターや魔物のいる森にいたらおかしくなっていても仕方がないな」
「そ、そうなんだよ」
何とか誤魔化せたみたいだ。
「まぁ良いだろう。魔物とモンスターの違いは大きく、エサが魔素か生き物かの違いだ」
何でも魔物とは空気中に含まれる魔素を吸収して生きる生物であり、モンスターとは動物など生き物を捕食して生きる生物とのこと。
どちらも共通するものは人間にも被害をもたらす点だ。魔物は魔素を吸収する生き物ではあるものの、本能的なものなのか縄張り争いなのか人間でも動物でもモンスター等の生き物でも襲う。そしてモンスターは捕食することや自身の居場所を確保するために人間を襲う。
魔物は魔法等、厄介な技を使うためモンスターよりも凶暴性が増すそうだ。
「そういった意味で、ブラッドドラゴンは魔物と違って我らのような一般の騎士でも倒せるのだ。これが魔物であればこの人数では対処できなかったかもしれないな」
魔物になれば、もっと大人数で調査するそうだ。今の討伐隊の人数は30人にも満たない。
そして、30人にも満たない中規模の部隊でどんどん進んでいく。今回はサリーと出会った場所まで行った後、獣道ではなく人工的に整えてある道なりに進んでいく。遠くに村が見えてきた。
「あの村はスカイ村という村だ。今回ブラッドドラゴンが出たという報告を受けて我らが調査に向かうことになったのだ」
何でも村の近辺にブラッドドラゴンが出現し、他の町や村への貿易に出た商人や他の町や村から来る予定の商人が被害にあったそうだ。そのため領主である御屋形様が部隊を編成し調査討伐を実施しようとしたらしい。
そこまで考えていると遠くからつんざくような鳴き声が聞こえてきた。
ぎゃゃゃゃゃゃうぉ。ぎゃぎゃぎゃぎゃうぉ
なんだか気の抜ける鳴き声だと思いつつもそちらに目を向けると俺らの世界で言うワイバーンのような見た目の生き物がこちらに向かっていた。あれがドラゴンと言っていいのかは微妙なところではあるが、今まで見てきた生き物の中では名前と体を近い姿ではある。ドラゴンではないが。
「全員編隊を組め!突っ込んでくるぞ!ショーリーは後ろに隠れているのだ!」
そう言われたが、言われたのは盗賊を退治した時のように少し強めに剣を振ろうとしていた時であった。
どこまでできるかは分からないが試してみようと思ったのだ。
ものすごい風圧が生まれる。自身の周囲にいた仲間達も立っていることができずに辺りを転がってしまっていた。ガーディーやサリーは踏ん張って耐えていた。
ブラッドドラゴンは風圧に耐え切れず。驚き後退して行ってしまった。
立ち上がった隊員たちは驚き目を見開いていた。
あのブラッドドラゴンはそれなりに強いのか?
モンスターや魔物についての違いが判明しましたね。まだ説明としては不十分ではありますが、今後詳しい説明が出てきます。
勝利はどこまで力があるんでしょうか?今後勝利の詳しい力がわかる日が来るのか。そこは見てからのお楽しみです。
ブラッドドラゴンはある程度の強さはあるはずなんですけどね。
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