↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
考古学者の異世界探索紀行  作者: 桜井由貴
第1章 遺跡の攻略紀行
3/45

第2話 初戦闘は害虫駆除

1話の分量ってどのくらいがいいのだろうか?

神殿の中から入り口まで転移させてもらうと、そこは鬱蒼とした森の中で、背後に神殿が建っていた。少し先では戦闘が行われており、闘っているのは人と魔物である。

人は全部で8人おり、全員甲冑に身を包んでいる。装備も7人は両刃の片手剣と盾という共通の装いで、いかにも騎士という風貌だ。残りの1人は馬鹿でかい両手剣を2本、片手に1本ずつ装備しており、190cmを超える鍛え上げられた肉体から騎士というより狂戦士に近い印象だ。

 とりあえず、狂戦士に鑑定を使ってみる。


アルバート・フォン・ニース(Lv52)人族 男 55歳 貴族・狂戦士

HP:580/610

MP:370/370

攻撃力:580+40

防御力:590+70


STR:160

VIT:145

DEX:150

AGI:130

INT:35

LUK:120


スキル

魔力暴走

回復魔法:爆破

剣術:二刀流

槍術

弓術

武術

投擲

第6感

肉体強化

火事場の馬鹿力


 本当に職業狂戦士であった。しかも、彼は貴族でもあるようだ。そして、人族としてはレベル的に最高峰の人物である。ただ、ステータスとスキルから察するに脳筋であることが窺える。というか、回復魔法で爆破とはどういうことなのだろうか。それは回復ではなく、攻撃魔法だろう。


 残りの騎士たちにも鑑定を使ってみるが、倒れている3名も狂戦士と共に魔物に向かっている連中もレベル20程度で、ステータス、スキルともに突出しているわけではない。


 次に魔物の方である。魔物はでっかいカマキリ2匹と、でっかいエビ1匹の組み合わせである。見た感じ、エビの魔物が統制を取っている気がする。下位の魔物は同系統の上位の魔物に従う傾向にあるらしいので、この推測は間違っていないだろう。魔物にも鑑定を使う。


シュリンプ・スコーピオ 危険度A

HP:1980/2500

MP:70/100

スキル

毒攻撃

統率

威嚇


キラーマンティス1 危険度C

HP:450/800

MP:0/0

スキル

無し


キラーマンティス2 危険度C

HP:620/770

MP:30/30

スキル

かまいたち


 魔物を鑑定すると上記のようになった。エビの魔物がシュリンプ・スコーピオでカマキリの魔物がキラーマンティスというらしい。

 どうやら、人と魔物では鑑定しても見えるものが違うようだ。それに、同じ魔物でもステータスとスキルが異なるようである。

 危険度はきっとAの方が危険で、Cの方が危険度が低いのだろう。騎士たちの内3人はシュリンプ・スコーピオの毒攻撃を食らったのだろう。シュリンプ・スコーピオのMPが30減っているので、毒攻撃1度につきMPを10消費すると考えれば、3人倒れているので数が合う。


パキッ


 お約束というかなんというか、鑑定することに夢中になり、足元にあった木の枝を踏んでしまった。とんだ失態である。気が抜けていたとしかいいようがない。


「ききききっ!!!」


 案の定、こちらに気付いたシュリンプ・スコーピオが鳴き声をあげ、キラーマンティス2が俺の方に向かってくる。


「お嬢ちゃん!なんでそんなところに居やがるんだ!さっさと逃げろ!」


 狂戦士も俺に気付いたらしく、焦った声で俺にそう言った。彼は何とかして俺の方に来ようとしているが、倒れている部下が3人後ろにいるのでその場を動けずにいる。てか、俺は男だ。

 その間にもキラーマンティス2は、俺の方に近づいてくる。はっきり言って、2m以上の大きさを誇る虫には嫌悪感しか抱かない。気持ち悪すぎである。こういう害虫は駆除するに限る。


「まあ、どこまで出来るか試してみるか。」


バン、バン


 左でホルスターから抜いた銃をキラーマンティス2の頭に向け2発。


キン、キン


 しかし、銃弾はキラーマンティス2の鎌によってはじかれた。虫のくせに銃弾をはじくとは、ずいぶんと硬い鎌を持つやつである。逆にはじいたということは、頭であれば銃弾が効くことに他ならない。


「キッシャアアアアアアアーーーーー」


 鳴き声だか、よくわからない音をあげつつ、俺を殺傷範囲に捉えたキラーマンティス2が右の鎌をふるう。

 銃弾をはじいたことからもわかるように、鎌が振るわれるスピードはかなり速い。だが、それでも俺の目にはゆっくり振るわれるように見えた。どうやら、ステータスが高いことの恩恵がこういった場面にも表れているようだ。


「嬢ちゃん、避けろ!」


狂戦士が叫ぶ。だが、俺は避けるつもりはない。相手の殺傷範囲に俺が入っているように、俺の殺傷範囲に相手も入っているのだ。そして何度も言うが、俺は男だ。


ザンッ


「っ嬢ちゃん…!」


 きっと、狂戦士からは俺が切り裂かれたように見えたであろう。しかし、


「シャアアアアアアアッ!!」


 宙を舞っているのはキラーマンティス2の鎌である。関節部分から先を切り裂かれ、威嚇するように叫び、今度は残った鎌を構える。


「遅えよ!虫けら。」


ザン、ザン


ボトッ


ズシン


 頭と鎌を失った胴体が地面へと崩れ落ちる。まずは、害虫1匹駆除完了である。ちなみに、俺が銃を撃ってから、ここまで掛かった時間は5秒程度である。


「おいおい、なんだあの嬢ちゃん、めちゃくちゃ強いじゃねえか。てめら、お嬢ちゃんでも倒せたんだ、踏ん張りやがれ!」


「「「「「了解です、ボス!!!」」」」」


 俺がキラーマンティス2を瞬殺したのを見て、負け時と狂戦士が声を張り上げ士気を高揚させる。体育会系のノリだ。


「キシャッアァァァー!!」


 だが、シュリンプ・スコーピオも仲間を殺されてキレたのか、先ほどまでより速いスピードで狂戦士たちに鋏で攻撃し、尻尾も振り回す。キラーマンティス1もシュリンプ・スコーピオに合わせて鎌をふるう。

 それを騎士側は狂戦士が日本の剣で尻尾を受け止め、4人の騎士たちが鋏と鎌を封じ、残った1人がキラーマンティス1を切りつける。キラーマンティス1のHPが400まで減少する。


「援護します。」


「おう、助かるぜ嬢ちゃん。」


 今しがた攻撃を受けたばかりのキラーマンティス1に向け、銃を放つ。


バン


 今回は鎌で防御されることなく、キラーマンティス1の左鎌の関節部分に当たる。それにより、鎌がだらりと折れたように力を失った。


「おうりゃあああ!!!!」


その隙を狂戦士は見逃さず、騎士5人にシュリンプ・スコーピオを任せると剣をぶん回した。


ブシャッ


 2匹目のキラーマンティスが吹っ飛ばされ、近くの木に叩き付けられ絶命した。あのおっさん、どんな力してやがる。詳しいキラーマンティスの重さはわからないが、おおよそ200kgはあるんじゃないだろうか。それを腕力だけで吹き飛ばすとは、レベル52は伊達じゃないということである。


「「「「「うおおおおおおっっ!!!」」」」」


 部下である騎士たちは懸命にシュリンプ・スコピーオの攻撃を受け止めている。しかし、すきをついて攻撃をするものの甲殻が硬く、ダメージが通っているようには見えない。


「きゅわっっ!!!」


次の瞬間、シュリンプ・スコーピオの尻尾が緑色に光った。


「防ぐな!避けろぉぉぉぉ!」


 狂戦士の言葉もむなしく、騎士の1人が構えた盾に向けて放たれた尻尾は、盾を溶かし、


ズブッ


 騎士の腕にその尻尾の先端を突き刺した。


「やろう!!」


 すぐさま狂戦士が下から掬い上げるように2本の剣をふるう。それによって刺された騎士の腕から尻尾は抜けるものの、騎士はその場に倒れてしまう。それを見た騎士の1人は、倒れた騎士を引きずり後方へと非難させる。


 俺は、拳銃をフルオートにしシュリンプ・スコーピオへ撃ちまくる。しかし、それも有有効打にならず弾が切れてしまう。それでも、シュリンプ・スコーピオのヘイトが俺に向く。


 再び、尻尾が緑色に光り、俺に向けて振るわれる。後方に一歩下がりそれを紙一重で回避し、一閃、シュリンプ・スコーピオを真っ二つに切り捨てた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。