第21話 解呪の儀スタート
今回は少し一部の表現に力を入れてみました。
大変楽しく書きました。
3人が服を選び始めてから2時間、俺たちはチャン商会を後にした。
「なあ、フラン、奴隷もギルドに登録できるのか?」
「出来るよ。ギルドに登録すると、ギルドカードで自分のステータス確認が出来るからね。ミツキみたいに魔眼を持っていれば別だけど、普通はギルドカードでステータスを確認するんだよ。」
「なら、まずはリリシアをギルドに登録しに行くか。」
次の目的地はギルドに決まった。
「ご主人様、あたしのことはリアと呼んでください。」
「わかったよリア。それと、口調砕けてくれていいよ?」
はっきり言って、同年代の女の子に丁寧な口調を使われると、どうもむずがゆくなる。
「ですが、あたしは奴隷ですので。」
「ミツキは、そんなこと気にしませんわ。それに私も。」
「ボクも気にしないから、話しやすいようにしなよ。」
「2人もこう言っていることだしね。」
「わかった。ご主人様と奥様方がそう言うなら、口調も変えるね。その、ありがとう。」
言葉遣いが年相応の女の子ぽいものに変わる。
プルンっと、お辞儀とともに胸が揺れる。
近くで見るとさらに迫力があるな。
ギルドに行くと、やはりメルティさんが対応してくれた。
リアが奴隷で、呪い持ちであることを知ると、俺のことを白い目で見てきた。
どうやら、性奴隷として買ったと思われたようである。
そう思われてしまうほど、ウサギの獣人は愛玩用として人気があるようだ。
嫌な人気もあったものである。
あとは、まあ、リアの胸のせいというのもあるかもしれない。
街中でリアを連れていると、道行く男がほぼ全員、すれ違いざまにリアの胸へと不躾な視線を向けているのだ。
気持ちはわからないことも無いが、俺に妬ましい視線を向けてくるのは止めてほしい。
「さて、リアのギルド登録も終わったし、リアの呪いを解きたいと思う。」
「えっ!ご主人様、呪い解けるの!?」
ご主人様という呼び方も直して欲しかったのだが、これに関してはリアが譲らず、俺の呼び名はご主人様で定着した。
シーナとフランに対しては、様付けである。
彼女にとってはそこが譲れない一線のようだった。
「絶対とはいえないが、試してみる価値はあると思う。出来れば、なるべく人の来ないところで試したいんだが…」
宿に戻ってもいいのだが、失敗したときのことも考えると、魔法は何が起こるか想像がつかないので、出来るだけ人の来ないところでやりたい。
「それなら、ボクの家でやるといいよ。家の地下に魔法の練習場があるから、そこを使えば問題ないよ。」
確かに、フランの店のあたりは何もないし、人も来ない。
てか、地下まであったのかあの店。
そんなわけで、フランの店へと向かう。
「地下はそっちから降りられるよ。ボクはミツキが呪いを解いている間に、リア用の武器をいくつかピックアップしておくよ。」
「私もフランさんと一緒におりますわ。」
「わかった、リアは得意な武器とかあるか?」
フランの家に着き、フランはリアの武器を用意してくれるというので、その言葉に甘える。
「それなら、片手剣と盾が欲しいな。」
「了解したよ。任せてくれたまえ。」
シーナとフランは地上に残り、俺とリアだけで地下へと向かう。
地下は石造りの空間で、入ると勝手に明るくなった。
どうやら、人が入ってくると自動でマジックアイテムが発動するようになっているようである。
フランの家はこの世界にしては、高性能のようである。
「リア、とりあえず座ってくれ。」
椅子などはないので、仕方なく床にそのまま座ってもらう。
「あたしはどうすればいいのかな?」
「じっとしていてくれ。」
リアの頭上に両手をかざす。
両手に魔力を込める。
「リザレクション!」
「んっ。」
リアに暖かな光が降り注ぐ。
鑑定を使う。
呪いは解けていない。
やはり、もっと魔法の効果限定して、方向性を定めないとダメだ。
「どうだった?」
「ダメだった。」
「そっか…」
「ただ、解き方はなんとなく想像ついた。」
リザレクションは傷ついた部位を修復する魔法である。
なくなってしまったものを取り戻す魔法であって、あるものを取り除くわけではない。
だからこそ、リザレクションは病気には効かないのである。
そこで、方向性を変えるのである。
あるものを取り除けばいいのだ。
治すのではなく無くならせる。
全く逆のことを行えば、呪いは解けるはずである。
再び両手に魔力を集中し、イメージを明確にする。
リアの中から引き抜き、取り出す。
「リムーブ!」
さっきより、力強い光が今度はリアを包み込む。
「くっ、あああああああ!」
リアが絶叫する。
負担が大きすぎたか。
光が収まったので、リアに鑑定を使う。
リアのスキルから、死神の息吹はきれいさっぱり消えていた。
成功だ。
「リアお疲れ様。成功した、リアの呪いは解けた。」
「はあ、はあ、本当なのご主人様?」
「ああ、疑うなら自分のギルドカードを見てみるといい。」
リアがギルドカードを取り出し、自分のステータスを確認する。
「本当だ、あたしの呪い、解けてる…うっ、うえええ」
リアはいきなり泣き出してしまった。
「え、ちょ、リアどうしたの!?」
「だってあたし、ぐっす、もうずっと呪いが解けないと思ってたから。ぐっす、お父さんが怪我して、すん、奴隷になると決めた時に、一生呪いも解けずに、うっく、変態おやじの愛玩奴隷として生きていくことになると思っていたのに。なのに、なのに初めてのご主人様が、うえええん。」
リアが奴隷になった経緯は聞いていなかったが、いろいろ複雑な事情がありそうだ。
リアの瞳からはとめどなく涙があふれてくる。
「ありがとう、ありがとうご主人様。あたし、ずっとご主人様についていくよ~。」
どうすればいいのかわからなかったので、とりあえず頭を撫でたら、泣きながらそう言われてしまった。
俺としては、東の遺跡の探索が終ったら、リアを解放することも考えていた。
はっきり言って、リアを買っておいて今更であるが、奴隷制に対する俺の中の嫌悪感は消えていない。
「ごめんなさい、ちょっと取り乱しちゃった。でも、まさか奴隷になって最初のご主人様が、呪いを解いてくれるなんて思わなかったんだよ!ご主人様、一体何者なの?」
「あー、俺のことについては後で詳しく教えるよ。とりあえず、上に戻ろう。2人がリアの武器を用意してくれているはずだから。」
「うん、わかった。」
上に戻ると、フランがすでに剣と盾、それと防具を用意してくれていた。
「おや、思ったより早かったね。それで、リアの呪いは解けたのかい。」
「ああ、成功したよ。」
「あいかわらず、ミツキはでたらめですわね。」
「あたしもびっくりしたよ。これからはあたし、ご主人様のために精一杯強くなるんだ。そうやって、恩返ししていきたいんだ。」
「なら、まずは武器と防具を選んでくれたまえ。今ボクの店にあるので、リアに合うのはこの変だと思うんだ。」
リアがテーブルに置かれた剣を手に取る。
10個ほどおいてあるので、1つずつ吟味するようにその柄を握りこむ。
「あたし、この剣にする。」
そのなかの1つ、刀身が宝石で作られていると思われる剣をリアは丹念に観察している。
「その剣か、その剣は金剛石を素材に使って作ったんだが、使った金剛石が特殊な金剛石なんだ。その金剛石は内部でバチバチと光を発するんだ。おもしろそうだったから、作ってみたら、魔法剣できたのはいいが、その効果が全く分からなくてね。ただ、切れ味は一級品だよ。」
金剛石ってことはダイヤモンドか。
バチバチってことは内部で電気を発しているということだろうか。
しかし、ダイヤは絶縁体であったはずだ。
電気を通すことは考えづらい。
鑑定をしてみる。
魔法剣:雷光剣
雷光石を材料に作られた剣。
雷光石は金剛石とよく似ている石であるがその性能は別物である。
雷光石はその名の通り電気を発する。
この剣は電気を発し、相手を攻撃することが出来る。
ただし、雷魔法の適正がある場合に限る。
以上な具合の剣でありました。
まるで、リアのために作られた剣である。
「フラン、鑑定してみたらその剣。雷光剣っていうらしい。」
俺は鑑定で分かったことをフランへと伝えた。
それと一緒に、電気についての説明もする。
チャン商会での言動を見る限り、この世界に電気という概念はないと思われたからだ。
「雷、電気か、そんなものがあるなんて、今までは火か光であるとばかり思っていたよ。ミツキといると、いろんなことに触れられてボクとしては楽しい限りだよ。」
「それと、リアとその剣は相性がめちゃくちゃいい。」
「あたしとこの剣が?」
「相性がよさそうだからその剣を選んだんじゃないのか?」
「違うよ~、ただ、この剣となら一緒にやっていけるってビビッてきたの。」
そういえば、リアのスキルに野生の勘ってあったな。
きっと、それの影響だろう。
「剣はそれでいいんだね。なら次は盾だね。ボクとしては、その剣にならこの盾がお勧めだよ。その剣と同じく、雷光石を素材に作った盾なんだ。これも魔法の盾で、さっきまでは名前もわからなかったけど、今防具鑑定をしたら、ライトニングシールドと出た。」
リアがライトニングシールドを左手で持つ。
ライトニングシールドは透明な盾で、七色に輝いている、円形の盾である。
「あっ、これものすごく軽い。それに、手によくなじむ。うん、あたしこれにしたいな。いいかな、ご主人様?」
おもちゃを買ってもらった子供の用にはしゃぐリア。
そんな風に言われたら、ダメとは言えない。
それに、リアと相性抜群のものなのに反対する理由もない。
「わかった。後は防具か、リアはステータス的にスピードを生かして戦うタイプだから、皮装備の方がいいよな?」
「なら、ミツキと同じ、アイアンリザード系のでいいんじゃないか?」
「ご主人様と同じ!あたし、その装備にする!」
「なら、これと、これに、これだ。インナーはアイアンリザードとムーンウォルフの素材から作ったもの、スカートがサウスピラビットの素材から作ったもので、俊敏性があがる。最後に、これはその大きな胸を保護するためのプレートメイルでニース嬢のものと同じく、ミスリルゴーレムの素材でできている。」
フランが手渡したものを、リアは隣の部屋で着替えてきた。
インナーは白を基調として生地に、黒をアクセントとして加えており、体のラインがきれいに見えるように作られている。スカートはフレアスカートで、薄いピンク色である。全体的に淡い色なので、リアの真っ白な髪と耳と合間合って、幻想的な雰囲気を醸し出している。
「これ、動きやすくてとてもいいよ!ありがとうフラン様!」
「何、これも全てミツキのためさ。ボクはこれでも尽くす女なんだ。」
「フラン、今回こそ金を払うよ。全部でいくらだ?」
流石に、前回もタダで譲ってもらっているので、今回もタダで譲ってもらうのはしのびない。
「ミツキならそういうと思ってね、君がボクにキスをするっていうのはどうかな?」
「ぶっ、お前何言っちゃってんの?」
「だから、君がボクにキスをすることが代金さ!もちろん唇にだよ?」
そういうと、フランが目を瞑った。
え、これどうしろと?
「フランさん、大胆ですわね///とても、私には真似できませんわ。」
「あわ、あわわわっ!」
一緒にいる2人は、興味はあるものの、恥ずかしくてどうしようもできないといった感じで、俺がキスする流れになっている。
フランを見ると、目を瞑って俺のことを待っている。
その小さな桜色の唇に目が行ってしまう。
小さくて、プルンとしていて、柔らかそうで。
俺は覚悟を決めた。
「んっ、」
「んふっ、ちゅっ、ちゅぱっ、んちゅ。」
俺がフランにキスすると、フランの舌が俺の口腔をなめあげた。
驚いて、舌でフランの舌を押し返そうとしたら、今度は舌を絡めてきた。
舌と舌が交わる。
二人の間によだれが垂れる。
フランのよだれは甘く、くらくらさせられる。
フランもフランで、俺のを嚥下していく。
「ちゅ、ちゅっ、れろっ、んふっ。」
「んんん!」
「っっっっ//////」
「うわっ、舌が絡んでっ、うわわ、すごっ/////」
横目で2人を見ると、シーナは顔を真っ赤にして固まっており、リアは両手で顔を隠しながらも、手の隙間から興味深げに俺たちのキスを見ていた。
「ちゅちゅっ、ぷはっ。」
息が苦しくなったのか、ようやくフランが唇をはなした。
俺とフランの間に糸が引かれている。
「フラン、いきなり舌は、反則だ。」
「すごいね、ミツキとのキスは気持ちよすぎるよ。ボク、いっちゃうかと思った。」
上気した顔で、色っぽさがましたフラン。
荒い息をつきつつも、その顔は幸せそうである。
「////////」
「大人だ、大人のキスだ…」
シーナとリアは俺たちに当てられたように、惚けてしまっている。
「フランさん、その、キスは、気持ちいいのですの?」
真っ赤の顔のシーナがフランに尋ねる。
「うん、なんかねミツキとキスをすると、ふわってなるんだ。それに、体にしびれるような衝撃が走るんだ。」
「そう、なんですの…」
チラチラと、シーナが俺のことを見てくる。
「ミツキ、その、私にも、その、っっっ///」
惚けた表情のまま、恥ずかしげに俺を求めてくるシーナ。
だが、最後まで言葉が続かない。
「んっ、」
「んんんっ!!!!!」
だから、シーナに言わせることなくその唇を奪った。
シーナの唇は、フランよりも弾力があり、プルプルしていた。
軽く触れ合わせるだけのキス。
しかし、シーナの唇が躊躇いがちに開かれ、ツンツンと俺の唇をついてきた。
俺はそれに応えるように、シーナの舌を迎え入れ、俺はシーナの中へ入り込んだ。
「んちゅ、ちゅるっ、っちゅぱちゅっ」
「うわあっ、わっわ///」
たどたどしい舌使いで、俺の舌を絡め取り、唾液を交換する。
互いに嚥下し、また新しいものを相手に与える。
「ん、ちゅ、はあ。」
ゆっくりと、俺はシーナから口を離した。
「はぁ、ふう////」
シーナはさらに顔を赤らめ、放心状態になっていた。
「どうだい、ミツキのキスはすごいだろう?」
「はふう、そう、すごかったですわ////」
いつにもまして素直なシーナが可愛い。
「フランさんの言ったように、ふわってきましたの。」
いつも以上に女の子ぽいシーナにドキリとする。
「あの、ご主人様、あたしにもき、き、キスして!」
リアまでも、そんなことをいいだした。
流石にリアにするのは、いろいろと問題があるような気がする。
曲がりなりにも、2人は俺の婚約者であるが、リアはそうではない。
そういうことをしてもいいのか、ダメに決まっている。
「ミツキ、してあげなよ。リアは君の奴隷だから、そういうことをしたって問題ないよ。」
俺の心を見透かしてか、フランにそう言われた。
「リア、いいのか?」
「うん、ご主人様としたい、ご主人様がいい///」
「わかった、んっ」
「んちゅ、」
リアに口づける。
薄い唇が一生懸命俺に吸い付いてくる。
俺はそんなリアの口腔に、舌を挿入する。
「んんん!ちゅちゅっ、むちゅっ、ちゅぱっ、」
少し驚いたようであるが、俺を受け入れてくれる。
戸惑いながらも俺に舌をからめ、俺に唾液を流し込んでくる。
お返しに俺も唾液を流し込むと、ゆっくり嚥下していく。
「ぷはっ、はぁ、はぁ、すごかった////」
息が続かなくなったリアが唇を離す。
その唇から垂れたよだれが、胸に流れてエロい。
「むう、ミツキボクにもう一回だ。んちゅ、」
再び、少し嫉妬した感じのフランに唇をふさがれた。
その後俺たち4人は、しばらく順番にキスをしていた。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
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