↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
廻る乖離転生  作者: 朔
第七章 西聖国の危機編
101/137

調査レポート(2)


対象の状況が大きく変わったので報告書を更新する。

もしかしたらこれが最後の報告になるかもしれない。

対象がなかなか発見することが出来なかったので弟に頼み西聖国の転生者部隊に国を襲わせてみた。すると予想通り対象は姿を見せた。すぐに数台偵察魔動機械に対象を監視させたがすぐに一台いがい全て破壊されてしまったが一台残ったのでそれで監視を続行。

度々魔獣を殺し回る異常行動をとっていたが近くに魔獣がいなくなると自分を己の心映武器で貫き理性を取り戻している模様。また、時々呟いている言葉から洗脳にかかり始めているというのが伺える。また、対象が西聖国を探り始めたので警戒度を引き上げるよう弟に伝えておいた。そろそろ潮時かもしれな



報告書はそこで終わっていた。



コンコン

ドアを叩く音が聞こえ、そして次にドアが開く。

そしてドアを開けた人物が部屋へと入ってきた。

トモエだった。


「オイトさん、ちょっといいかしら?」


少し強い口調のトモエはさりげなく刀を出現させると柄に手をのせた。


「はい、何ですか?」

「こんなところで何を書いているのかと思って・・・・・その日記、見せてもらってもいいかしら?」

「ハハハ、老人のつまらない日記を見たいとは変わった方だ。いいですよ」


トモエは何の躊躇いもなく差し出された日記を警戒するも受け取った。

中を調べてみるもそこには確かにたいして面白くない日常が長々と綴られた老人の言葉しか載っていなかった。

トモエは日記を閉じるとオイトへと差し出した。


「・・・・・なかなか面白い日記だったわ」

「そうですかね。それでは私はこれで」

「ちょっとまって」


倉庫から出ていこうとするオイトを止めた。


「何故こんなところで書いていたのかまだ聞いてないわ」

「・・・・・一番落ち着けるからですよ」


オイトはそれだけいうと倉庫を後にした。

少し考えてから発せられた言葉にトモエは少し不信感を覚えたのだった。



オイトが自分の家に戻るとそこには既にサラがいた。


「すみません、お義父さん。少し話をしたくて」

「いいよ、どうしたんだい?」


サラは顔を俯かせると話し出した。


「私 、本当はリユイさんを見つけたんです。それで何回も待ってって言ったんですけどリユイさんはそのまま行ってしまおうとしました。それで・・・・・思わず自分のリユイさんへの気持ちを言ってしまいました」

「成る程、ユミちゃんがリユイ君と付き合っていると分かっていながら、ですか」

「はい・・・・・ってなんで知っているんですか!?」

「私は貴方の育ての親ですよ?」


サラはリユイの心を読むことが得意だ。

ならばその育ての親であるオイトはそれ以上に人の心を読むのが得意なのだろう。


「そ、それでリユイさんは一度歩みを止めたもののすぐにまた行ってしまいました」

「それで?」

「・・・・・私はリユイさんに嫌われてしまったでしょうか? 私、怖いんです。変わってしまったリユイさんは私の知らないリユイさんでしかも私のことを嫌いかもしれないと思うと・・・・・」

「つまり、自分の中のリユイ君が消えてしまっているかもしれないと思うのが怖いと?」

「・・・・・そうかもしれません。今はもしリユイさんが帰って来たとしても今まで通りに接することが出来るか不安なんです」

「・・・・・そうだね、そのうち自然と答えが出てくると思うよ。だからそれまではそのことでいっぱいいっぱいにならない方がいい」

「そうでしょうか?」

「そうですよ」

「分かりました。ありがとうございます、お義父さん」


サラは席を立ち、オイトの家から立ち去った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。