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第33話 現金、消えました

異世界に来て、7日目。

5月18日の朝。


タイムカードを切って1階バックヤードへ向かうと、鈴木さんがすでに朝の納品を確認していた。


「おう、店長。昨日頼んでた自転車、来てるぞ」


「ちゃんと来ましたね」


壁際には注文した自転車が数台並び、その横には食品の入ったケースも置かれている。

中を確認すると、昨日試しに発注した納豆と卵もちゃんと届いていた。


「納豆まで頼んだのか?」


「朝飯がおにぎりとパンばっかりだったんで」


「そりゃ大事だな。飯が同じばっかじゃ飽きるからな」


鈴木さんが笑う。


そこまでは予定通りの納品だった。

問題は、そのさらに奥に置かれている物だ。


「……鈴木さん」


「おう」


「あれ、何です?」


「俺が聞きてえよ」


鈴木さんが顎で示した先には、どう見てもATMが置かれていた。


銀行やコンビニで見慣れた現金自動預払機で、大きさも形も日本で見ていた物とほとんど変わらない。


「頼みました?」


「こんなもん頼むわけねえだろ。そもそも俺にATM発注する権限ねえし」


「ですよね」


念のため注文履歴を確認してみる。


自転車もある。

納豆も卵もある。


ただ、ATMを発注した記録だけはどこにもなかった。


「また妙なのが混じってきたな」


「乾電池の時とは違いますね。今回は完全に頼んでない」


「まあ、届いちまったもんはしょうがねえだろ」


鈴木さんはATMの横へ回り込み、背面から伸びている電源コードを持ち上げた。


「コンセントは挿さってねえな」


画面も真っ暗だ。


少なくとも、置いただけで勝手に動き出すような機械ではないらしい。


「挿してみます?」


「朝っぱらから何が起きるか分かんねえもん動かすなよ。飯食ってからでいいだろ」


「それもそうですね」


1階バックヤードの壁際なら近くにコンセントもあり、防犯カメラにも映る。

客が入ってくる場所でもないので、とりあえずそのまま置いておくことにした。


ATMも気になる。

でも、今は納豆の方が気になった。


◇


3階の調理家電コーナーへ上がると、今日は昨日までとは少し違う朝食が並んでいた。


炊いたご飯に納豆。

そして、日本から届いた卵。


「来た……」


卵のパックを見た田中が、妙に感動した声を出す。


「そんな顔する?」


「何日ぶりだと思ってるんですか」


「まだ一週間も経ってないぞ」


「異世界で食べる卵かけご飯は別ですよ」


意味はよく分からないが、気持ちは分かる。


俺も納豆の蓋を開けた。


「うまい」


「まだ混ぜただけですよ」


山本に突っ込まれる。


「もううまいんだよ」


昨日まで、おにぎりとパンが中心だった。

もちろん食べられるだけありがたいが、温かいご飯に納豆と生卵があるだけで、一気に普段の朝食へ戻った気がする。


田中も嬉しそうに卵を割った。


「やっぱ日本の卵は安心感ありますね」


「ああ。村で買った卵は火を通して食おう」


「ですね」


食事の選択肢が一つ増えただけなのに、思っていた以上に嬉しい。


昨日、神様は俺たちが元の世界へ帰れるとはっきり言った。

ただ、それがいつなのかは教えてくれなかった。


だったら、帰るまでの生活を少しでも快適にしておくことに無駄はない。


「店長、納豆もう一個いきます?」


「いく」


今は朝飯に集中しよう。


◇


朝食を終えたあと、俺は山本と一緒に1階へ戻った。


昨日の売上は6,548,320円。

その25%なら、今日の報酬は1,637,080円になる。


いつものようにGOD BOXの前に立つ。


「じゃあ開けるぞ」


「お願いします」


蓋を開けた。


「…………」


中を見る。

もう一度見る。


「店長?」


「ない」


「何がです?」


「金」


昨日までなら、ここに現金が入っていた。

でも今日は、一枚もない。


代わりに、カードが一枚だけ置かれている。


「何ですか、それ」


取り出して確認すると、表面には見慣れない名前が印刷されていた。


《Bank 異世界銀行》


「……異世界銀行?」


山本も横から覗き込む。


「銀行、あるんですね」


「いや、俺らが知ってるこっちの銀行じゃないだろ、これ」


さらに見ると、口座名らしい文字も入っている。


《カワダデンキイセカイカンパニー(カ》


「会社名まで入ってる」


「法人用みたいですね」


裏には、小さな紙まで貼り付けてあった。


《8192》


「何これ」


「暗証番号じゃないですか?」


「カードに貼るなよ」


思わず声が出た。


暗証番号をキャッシュカードに貼り付けるな。

セキュリティという概念はないのだろうか。


とはいえ、笑っている場合でもない。


本来なら今日ここにあるはずの1,637,080円がない。

そして気になるのは、それだけではなかった。


「山本」


「はい」


「4階」


山本もすぐに意味を理解したらしい。


二人で顔を見合わせ、そのまま事務所へ向かった。


◇


4階事務所では、木村がすでに仕事を始めていた。


「木村、金庫開けて」


「え?」


「ちょっと確認したい」


俺たちの様子を見て、何かあったと察したらしい。


木村が金庫を開ける。


三人とも、しばらく何も言えなかった。


中は空だった。


昨日まで入っていた8,722,920円が、一円残らず消えている。


「……え?」


木村が固まる。


山本も無言で金庫を覗き込んだ。


「昨日、閉めた時はありましたよね?」


「ありました。私が確認してます」


「誰か開けた?」


「開けてません」


念のため、防犯カメラも確認した。


夜間に事務所へ入った人間はいない。

金庫に触った人間も映っておらず、鍵にも異常はなかった。


それなのに、中身だけが消えている。


「普通に考えたら盗難なんだけど……」


「でも、映像を見る限り誰も触ってません」


木村がもう一度映像を確認するが、何度見ても結果は同じだった。


現金だけが、何の痕跡も残さず消えている。


そこで、朝バックヤードで見た物を思い出した。


「……ATM」


山本がこちらを見る。


「ATM?」


「今朝、注文してないATMが届いてたんだよ」


「なんでですか?」


木村も当然の反応をする。


「俺が聞きたい」


そして手元には、GOD BOXから出てきた異世界銀行のカードがある。


ここまで揃っていれば、試してみるしかない。


「行こう」


三人で1階へ降りた。


◇


バックヤードの壁際には、朝見たままATMが置かれていた。


当然、まだ画面は真っ暗だ。


「まず電源だな」


近くのコンセントまでコードを伸ばし、プラグを挿す。


数秒後。


機械の中から低い起動音が聞こえ、画面が明るくなった。


「……普通にコンセントなんですね」


木村が呟く。


「異世界銀行でも電気は必要らしいな」


しばらく待つと、画面に文字が表示された。


《いらっしゃいませ》


「日本語ですね」


「そこは普通なんだな」


カード挿入口も、見慣れたATMとほとんど同じ形をしている。


俺はGOD BOXに入っていたカードを差し込んだ。


すぐに読み込まれる。


《暗証番号を入力してください》


「8192だよな」


「それ以外ないでしょうね」


山本の言葉に頷き、カードに貼ってあった数字を入力する。


残高照会を選ぶと、画面が切り替わった。


《残高 10,360,000円》


「……ある」


山本も画面を覗き込む。


「10,360,000円ですね」


木村がすぐに電卓を取り出した。


「昨日まで事務所にあったのが8,722,920円で、今日の報酬が1,637,080円ですよね」


「ああ」


「合計10,360,000円。完全に一致します」


報酬そのものの累計なら、昨日までの8,872,920円に今日の1,637,080円を足して10,510,000円。


そこから、これまで現地通貨へ両替した150,000円を引けば10,360,000円になる。


一円単位で合っていた。


「じゃあ、金庫の金も今日の分も、全部ここに移ったってことか」


「そうみたいですね」


山本の言葉を聞いたところで、昨日の神様との会話を思い出した。


『明日、中村さんが今ちょっと心配していることが、一つ解消されますよ』


「ああ……これか」


「現金の保管問題ですね」


「確かに解消したけど、先に言ってほしかったな」


朝から普通に盗難を疑った。


それでも、事務所に10,000,000円を超える現金を置き続けなくて済むようになったのは間違いなく助かる。


方法はかなり強引だが、昨日心配していた問題は本当に一晩で消えていた。


◇


ATMそのものについては、他のスタッフにも共有することにした。


もちろん、GOD BOXのことまで話す必要はない。


手が空いたスタッフを何人か呼び、朝の納品でATMが届いたことと、コンセントを挿したら普通に動いたことだけ説明する。


「異世界にATMですか?」


田中が首を傾げる。


「俺もそう思う」


「何のカード使えるんです?」


その一言で、俺も気づいた。


異世界銀行のカードが使えることは確認した。

でも、この機械が見た目通り普通のATMに近いなら、日本で使っていたカードも認識するのかもしれない。


「……日本のキャッシュカード、使えるかな」


「試していいです?」


田中がすぐに財布を出す。


「怖くない?」


「残高照会だけなら大丈夫じゃないですか?」


その理屈で本当に大丈夫なのかは分からないが、気になるのは俺も同じだった。


田中が日本で使っていた銀行のキャッシュカードを入れる。


普通に吸い込まれた。


《暗証番号を入力してください》


全員が黙る。


「……反応したな」


「しましたね」


当然、暗証番号は本人以外に見えないように少し離れる。


田中が番号を入力して残高照会を選ぶと、画面を見たまま動かなくなった。


「どうした?」


「出ました」


「何が?」


「俺の口座です」


「は?」


残高まで普通に表示されているらしい。


田中が覚えている最後の金額とも、大きなズレはない。


山本も自分のカードで試し、小林や高橋も続いた。


銀行が違っても問題なく認識される。


何人かで試した結果、日本で使っていたキャッシュカードは普通に使えるらしい。


「電話もメールもダメなのに、なんで銀行はつながるんだよ」


商品発注は通る。


今度は銀行口座まで認識される。


一方で、地球側へ連絡を取ることはできない。


何が通って、何が遮断されているのか、ますます分からなくなった。


「基準が全然分からないですね」


山本が言う。


「もう考えたら負けな気がする」


そこで田中がATMの画面を見ながら首を傾げた。


「店長、引き出しもありますよ」


「ATMなんだから、そりゃあるだろ」


「試していいです?」


「少額にしろよ」


田中が自分の口座から少額を引き出してみる。


金額を選択すると、画面に見慣れない表示が出た。


《現地通貨へ換算して払い出します》


「……現地通貨?」


機械の中で何かが動く音がする。


しばらくして取り出し口が開き、田中が中身を取り出した。


日本の紙幣ではない。


昨日まで俺たちが2階のレジで両替していた、この世界の貨幣だった。


「円じゃないです」


「直接、現地通貨で出るのか」


これまでは、日本円を一度用意してから2階のレジで現地通貨へ交換していた。


でも、このATMなら日本の銀行口座から直接、現地通貨として引き出せる。


個人的に村で何か買いたい時も、自分の口座から必要な分だけ用意すればいい。


そして、異世界銀行に入ったGOD BOX由来の資金も、必要になれば同じように現地通貨として引き出せるはずだ。


「これなら、工事代とか現地の人に払う金もここから出せるな」


山本が頷く。


「現地で事業に使うお金は、この口座から出した方が管理しやすそうですね」


「そうしよう」


ドイルへの工事費。


これから頼む水回りの職人への支払い。


もし現地で人を雇うことになれば、その給料もここから払えばいい。


GOD BOXからもらった報酬を、こちらの世界での商売に使う。


その方が俺にも分かりやすい。


「便利すぎますね」


田中が手の中の貨幣を見る。


「便利だけど、どこからこの金が出てきてるのかは考えたくないな」


「絶対考えない方がいいですよ」


山本も同意した。


ATMは当面、このまま1階バックヤードの壁際に置くことにする。


コンセントが取れて、防犯カメラにも映り、客が勝手に触れる場所でもない。


使い方が固まるまでは、ここが一番安全だろう。


画面には何事もなかったように、


《お取引ありがとうございました》


と表示されている。


「そこだけ妙に普通なんだよな……」


◇


昼前になると、入口から連絡が入った。


昨日約束したドイルが来たらしい。


1階まで迎えに行くと、ドイルは店の前で建物を見上げたまま固まっていた。


「……でけえな」


「昨日説明しましたよ」


「聞くのと見るのは違うだろ」


それはそうだ。


中へ案内すると、自動ドアや天井の照明を見るたびに足が止まる。


エスカレーターの前では完全に立ち止まり、しばらく動かなかった。


「これも魔道具か?」


「いや、これは電気で動いてます」


「でんき?」


「説明すると長くなるんで、また今度で」


「そうか」


今日は観光に来てもらったわけではない。


4階の生活スペースを見てもらうためだ。


階段で4階まで上がり、まずは男性陣が使っている会議室へ案内した。


広い部屋の中に寝具を並べ、簡易的に生活している状態だ。


「ここを、もう少し個室っぽくしたいんです」


説明していると、ドイルが床に並べてあるマットレスの前で足を止めた。


「なんだ、これは?」


「マットレスです」


「まっとれす?」


しゃがみ込み、手のひらで押す。


ゆっくり沈んで、また戻る。


ドイルは不思議そうな顔をして、今度は両手で押した。


「……柔らけえな」


「寝るための物ですよ」


「これに寝るのか?」


「そうです」


しばらく眺めたあと、ドイルが俺を見る。


「ちょっと寝ていいか?」


「どうぞ」


靴を脱いで横になる。


数秒間、動かなくなった。


「ドイルさん?」


「……欲しい」


即答だった。


「これ売ってくれ」


「3階の寝具売場にありますよ」


その瞬間、ドイルが勢いよく起き上がる。


「売ってんのか!?」


「売ってます」


「なんで村で売らなかったんだよ!」


「運べないからですよ」


「あ」


そこまで言ったところで、ドイルが少し考える。


「いや、俺なら運べるな」


「え?」


「工事始める時に木材を荷車で持ってくるだろ。帰りは空になるんだから、そこに積めばいい」


「……ああ、確かに」


ドイル本人に限れば、問題はなかった。


村から木材を運んできて、その帰りの荷車にマットレスを積めばいい。


「じゃあ買えるじゃないですか」


「買う」


即答だった。


「工事の初日に持って帰る」


「分かりました。取り置きしときます」


ドイルは満足そうに頷いた。


ただ、問題が解決したわけではない。


ドイルはたまたま、自分で荷車を持ってくる。


でも、普通の客は違う。


マットレスを欲しがった人が全員、荷車を持って店へ来るわけではない。


冷蔵庫や洗濯機なら、なおさらだ。


「……結局、配送は必要だな」


俺が呟くと、ドイルがこちらを見る。


「運ぶ奴なら村にもいるぞ」


「いるんですか?」


「荷物運びを仕事にしてる奴もいるし、商人相手に荷車出してる奴もいる。村長に聞きゃ分かる」


その言葉で、少し道が見えた。


何もカワダ電器が全部自前で配送する必要はない。


地球でも家電量販店は、メーカーや物流会社、工事業者、配送業者と一緒に仕事をしている。


こちらでも同じ仕組みを作ればいい。


「なるほどな……」


商品はカワダ電器が売る。


大型商品は、現地の人に運んでもらう。


必要ならドイルのような職人に工事や設置を頼む。


その費用は異世界銀行に入った資金から払えばいい。


少しずつだが、店だけでは完結しない商売の形が見えてきた。


◇


マットレスの話が一段落したところで、本来の目的に戻る。


ドイルは会議室の壁や床を触りながら、ゆっくり部屋を見て回った。


「この壁は触らねえ方がいいな」


「やっぱり?」


「何でできてんのか分からん。穴開けていい物かも分からねえしな」


この世界の職人からすれば、石でも木でもない見慣れない壁だ。


無理に既存の建物へ手を加えるより、別の方法を考えた方がよさそうだった。


「なら、木で中に壁作るか」


「建物には固定しないで?」


「ああ。自立させりゃいい。天井まで完全に塞がなくていいなら、その方が早えよ」


それなら建物そのものを大きく傷つけずに済む。


女性側の更衣室も、同じ方法で区切れそうだ。


次に、3階から移したいシステムキッチンとユニットバスについて説明する。


4階バックヤードの手洗いに近い場所を見せると、ドイルは配管らしい場所を眺めながら首を振った。


「水は俺じゃ分からんな」


「昨日言ってた人、呼べそうです?」


「ああ。水回りやってる奴がいるから連れてくる。俺が適当に触って壊したら洒落にならねえ」


「それがいいです」


既存のシャワーはそのまま残す。


新しく風呂が使えるようになれば、14人での生活はかなり楽になるはずだ。


全部を一気に変えることはできなくても、少しずつ生活環境は整い始めている。


「壁なら先に始められるぞ」


「材料は?」


「村から持ってくる。必要な量を出してから値段も出す」


「お願いします」


「仕事だからな。そこはちゃんとやるよ」


今回は俺たちが客だ。


ドイルには内装を頼み、水回りは別の職人を紹介してもらう。


工事代も材料代も、現地通貨で払うことになる。


今朝できた異世界銀行の口座が、早速役に立ちそうだった。


◇


ドイルを見送ったあと、朝届いた自転車を確認した。


何台かはすぐに乗れる状態になっている。


田中が一台にまたがり、軽くペダルを踏んだ。


「これで村まで20分歩かなくて済みますね」


「昨日欲しかった」


横にいた山本が笑う。


「14時までに頼まないからです」


「はい」


何も言い返せない。


昨日村で買った大きな背負い袋と組み合わせれば、食料や小物を買う程度ならトラックを出す必要もない。


軽油を温存できるし、村へ行くハードルも一気に下がる。


ただ、大型商品は別だ。


トラックなら運べるが、配送トラックの軽油はほぼ満タンとはいえ、補給方法が分かっていない。


BCP用の予備20Lもあるが、だからといって毎日の配達に使い続けるわけにはいかない。


「山本」


「はい」


「また村長のところ行こう」


「何かありました?」


「配送してくれる人、探したい」


山本が少し考えてから頷く。


「現地採用ですか?」


「雇うか、業者としてお願いするかは話を聞いてからだけどな」


レーヴァン村には1,500人以上が暮らしている。


商人もいる。

職人もいる。


なら、荷物を運ぶ仕事をしている人間だっているはずだ。


必要なら募集してもいい。


工事費も、現地で雇う人の給料も、今朝できた異世界銀行の資金から払える。


カワダ電器の商品を売って、その利益をこちらの世界で使い、こちらの人に仕事を頼む。


少しずつだが、商売が店の中だけでは終わらなくなってきた。


現金をどう保管するかという昨日までの悩みは、一晩で解消された。


その代わりに、今度は配送という新しい課題が見つかった。


でも今回は、解決方法も見えている。


「とりあえず、ロイド村長に相談だな」


また一つ。


レーヴァン村へ行く理由が増えた。


次回は明日21時公開予定

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