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何もかもが嫌になりました

あと、1.2話で終われるといいなー

世間は夏休みですが私の夏休みはいつになったら来るのでしょう

 


 しかし、その日は唐突にやって来た。

 ある日私は、国王陛下に呼び出され謁見の間に行くとあらゆる役職の重鎮達が立っていた。

 その中にはヘンリー殿下がアイラに寄り添っていた。


 どういう事?なんで殿下とアイラさんが……。


 不思議に思いつつ臣下の礼をする。


「面を上げよ。 今日はそなたに話があってな」


 急に話し始める陛下。


「そなたにはたくさん助けられた。 しかし、新しい聖女に対しての事はとても残念だ。 そなたには、これからも活躍して貰いたいと思っていたのだが、このままでは何をするのか分からん」


 意味が分からないまま話が進んでいき、何故呼ばれたのかも分からないし国の重鎮達までも揃っていてまさかの司教様までいる。


「は、発言をしてもよろしいでしょうか」

「よい」

「一体なんの事を仰っているのかが分かりかねます」

「まだ惚けるのか!」

「ヘンリー殿下」

「貴様が新聖女、アイラにした事だ!」

「アイラさんに私が何を?」

「ミーシャよ、お主が聖女に対して嫌がらせをしていると報告がきておるのだ」

「なっ!」

「我とて信じてはおらんかったが、余りにもそういった声が多く。 実際に見たという人もいるのだ」

「そんな! それは嘘です!」

「証人がいるのにまだ言い逃れをするのか!?」

「そんなはずは!」


 可笑しすぎるわ!こんな唐突に!

 最初に会った時以来私は彼女に会っていないのに!


「では、証人よ前へ」

「は、はい」


 あ、あの人は最初に聖女が誕生した時にどうしたのか聞いたけど、詳しく教えてくれなかった方だわ!


「私は聖女ミーシャ様に今の聖女は偽者だから、周りにバレないよう嫌がらせをしろと言われました」

「どういう事ですか!? 貴方と話したのはあの時だけだったでしょう?」 

「では、その時に言ったのだろう」


 変だわ!証拠もないのに!この前まで普通に話していた人もいたのにいきなり態度が変わるなんて!


 頭がパニックになっていたミーシャは周りが見えてなかった。


 ガッ!

「きゃあ!」


 突如衛兵に押さえられたミーシャ。


『『『ミーシャ!!』』』

 ミルクとマカロンとチョコが呼ぶ。


(大丈夫よ……)

『でも! ミーシャが! こいつら変だよ』

『そうよ! いきなり押さえるなんて』

『言動もおかしいし』


 やはり、精霊達から見ても突然の変わり様に疑問を持っている様だ。


(確かに変よね。でもなぜだか分からないし……)

『ミーシャに意地悪するやつなんか嫌いだ!』

『私達の力で!』

(まって! それはダメよ!)

『こいつらを庇うのか?』

(貴方達が手を出したら怪我をさせてしまうかも知れないでしょ?)


 感情的になると力を出し過ぎてしまう3人を止める。


『だからって』

(貴方達に人を傷つけることをして欲しくないの)

『ミーシャ……』


 何とかしないと、と思いつつもどうする事も出来ない状態。



「陛下。 私は国の為に民の為に今まで力を使っていました。 なのにこれはあまりではないでしょうか」

「我とてこんな事はしたくないが、アイラが不安がっている以上こうしてしまうのも致し方ない」


 陛下までもがアイラを庇うことに違和感を感じる。


 陛下は公平な方。 しっかりと証拠を調べて双方の意見も聞いてから判断するのに、今回に限って片方だけを守っている……。


 そういえば……と思い王妃の方を見ると。


 王妃は穢らわしいと言う様な顔で扇で顔を隠しながらこちらを見ていた。


「っ……」


 あんなに心配してくれていた王妃まで……


「で、殿下っ」

「君がそこまで落ちぶれていたなんて……こんなやつが僕の婚約者だったなんて恥だっ!」

「わ、私は!」

「君との婚約は破棄させてもらう!」

「そん…な」


 婚約破棄された事が悲しいんじゃない。

 今までずっと一緒だったのに信じてくれなかった事が悲しいのだ。


「待ってください!」


 突然アイラが叫ぶ。


「あの…こんな事おかしいです!」


 流石のアイラでもこの状況は気づいてくれたのかと思っていると。


「ミーシャ様も悪気があった訳じゃないと思うんです!」

「え、」

「私が突然現れてしまったから、ミーシャ様も混乱してこんな事をしてしまったんだと思います!」


 ちょ、ちょっと待って……。

 私が無実だと言ってくれるんじゃないの?


「アイラさん?」

「ミーシャ様! 今まで周りの人達がミーシャ様を大事にしていたのに新しい聖女が現れて悲しかったんですよね!」

「いや、」

「だから、私に意地悪しちゃったんですよね!」

「……」

「大丈夫。 今ならまだ間に合います! 罪を認めて今後もこの国の人達の為に働いて下さい!」


 涙を溜め私を見つめる姿に周りの人達が「なんて優しいんだ」「アイラこそ聖女だ」と言っている。


 自分に非がない罪を認めろと?

 貴方の代わりに一生力を使い続けなさいと言っているの?


『このアイラって子嫌い!』

『ミーシャは悪くないもん!』

『自分が使えないからってミーシャに押し付けてる』


 まるで自分はヒロインの様に立つアイラや人の話も聞かずに罪を押し付ける王族達に段々と怒りが湧いてくる。


 もう何もかもが嫌になり言葉を発そうとすると……




「これはどういう事だ?」



 

お読み頂きありがとうございます。

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