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23、入学までの1年。

遅くなってすみません!!





ルセット兄さんが寮に入ってから、ヴィル様のスキンシップが激しくなった。

何をするにも私を隣に置きたがる。

仕事する時にも私を連れて行きたがるのはやめてほしい。部外者の私が大事な会議とかに出れるわけないでは無いか。

ルセット兄さんがいない影響が凄い。

断る私と、マリア先生に怒られるヴィル様。

そのままマリア先生にお城まで連れて行かれるヴィル様。

必然的に私はアシュレイさんと一緒にいる時間が長くなるわけで。


「さあ シェロ様。今日は何をしましょうか?」


アシュレイさんはいつからか私のことを愛称で呼ぶようになった。


「そうですね…。何しましょうか?もう、大体の上級魔法は使えるんですよねぇ」


そうなのである。

私に才能があったのか、アシュレイさんの教え方が上手かったのか、(まぁ完全に後者であるのだが)私は半年で中級から上級魔法まで粗方使えるようになっていた。

上級以上は難しく習得できていない。


「うーん。剣術でもしてみます?学校の方でも試験があるみたいですし…」

「剣術!!」

「興味がありますか?」

「はい!」

ゲーム好きなヲタクだった私ですから。

魔法に憧れがれ、勿論剣術にも憧れていた。

「そうですか。ではやってみますか?勿論私が教えるので大したことはできないのですけど…」

アシュレイさん。魔法も剣術も教えられるとかすげぇ。




「はい。そうです。身体は身体強化、剣には重力操作をかけてください」

「はいっ」

身体強化に重力操作をする事で持てないレベルで重かった剣が紙レベルで軽くなった。

「で、そのまま振れば大体勝てます」


剣術の教え方はすんごく大雑把だった。


「大丈夫です。元々重たい剣を振るだけで軽い剣は大体折れて戦闘不能になりますから」

アシュレイさんはにこやかな笑顔を浮かべた。



私がまともに剣術を使えるようになる頃には『大剣を振り回す小柄な少年』の図が出来上がっていた。




「魔法も使えるから、ジョブ的には魔法剣士って所かなぁ?」


やばい。私超カッコよくない?




半年後



私は伸びてきて後ろの首の部分で縛った髪の毛をなびかせながら剣を振っていた。


「シェロ様?準備は終わったのですか?」

「アシュレイさん。はい!粗方終わりました。と、言っても私、通いなので準備はあまり無いのですが…」

「あぁ。そうでしたね。明日からルセット様とお二人でここから学校に通うのでしたね」


そうなのである。

明日は待ちに待った、学校の入学式なのである。ルセット様も寮から帰ってくるのでヴィル様もるんるんである。

唯、学校でやらねばならないことが終わらないとかで、帰ってくるのは明日の学校が終わってからになるそうで。


「明日は色々大変そうだな。私」

「そうですねぇ」


剣を振り回して軽く筋肉が付いたからなのかわか無いが、私は美青年に成長していた。

この半年で何があったの?ってレベルでね。

勿論美少女要素も合わせ持っているため未だに性別不明者であるのだが。

夏休み以降帰ってきてないルセット兄さんの反応が楽しみである。

休みのたびに戻ってくる宣言をしていたルセット兄さんは忙しいのか全然帰ってこなかった。

それもあってヴィル様は私にべったりだったのではと思っている。


「まぁ。楽しみな事には変わりないので。気楽に行こうと思います」

「そうですね。シェロ様 頑張ってください。お留守の間のヴィル様の事は私とマリアにお任せください」

「はい。よろしくお願いします?」


そう笑った私の背中ではヴィル様に貰った緑色のリボンも髪と一緒に揺れていた。





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