22、7年。
遅くなりすみません!
「ルセット兄さんおかえりなさい!」
私は笑顔でルセット兄さんを迎えた。
……魔法の練習してたなんてバレないように。
「シェロ ただいま。今日は何してたの?」
柔らかく微笑んだルセット兄さんに質問された。でも、その回答は既に考え済みです。
「アシュレイさんと一緒に遊んでました。(魔法で)」
間違ってないので嘘じゃない。
「ルセット兄さんはどうだったの?」
「ん?…楽しかったよ。王弟…ノアと仲良くなれそうな感じだったよ。あとね、凄く綺麗な子が一緒にいたんだよね」
王弟の名前はノアって言うのか…
あと、綺麗な子。うん。わかるよ。ルセット兄さんは男の子だもんね。綺麗な女の子好きだよね。
私も綺麗な人、好きだよ。…周りに綺麗な人しかいないけど。
「あ、ねぇ。シェロは金髪碧眼の知り合いっている?」
ルセット兄さんが小首を傾げてこちらを見ていた。
…金髪碧眼…?
「何故です?」
「いや、知らないならいいんだ。それで」
金髪碧眼…ねぇ。
あー、あの子。あの子の色は何色だったかな。ザッなんとかって色してたはずなんだけどな…。
ルセット兄さんが「シェロが覚えてないだけなのか、アイツの思い違いか…でも能力でなぁ」とぶつぶつ言っていたが、よくわからなかったので聞かなかった事にした。
ルセット兄さんは、王弟さんと勉強。
私はアシュレイさんと魔法の勉強。
あと、ヴィル様とおしゃべり。
私がほとんどの中級魔法を使えるようになる頃には2年の月日が流れていた。
「ルセット。本当に、寮に入るのか…?」
ヴィル様が泣きそうな顔してルセット兄さんに聞いる。
今日はルセット兄さんの学校の入学式です。
…入学式当日までごねるヴィル様です。通常運転ですね!はい。
「寮に入りたいと思います。てか、入ります。大丈夫ですよ、休みの日は毎回帰ってきますから。それに、何かあればアシュレイさんに送ってもらいますから」
ルセット兄さん笑ってヴィル様に返す。
「はい。勿論です。任してください!何処でもワープして迎えに行きます!」
アシュレイさんは自信満々に言うけど、きっと、ヴィル様が言いたいのはそう言うことじゃぁないと思うんだよね。
でも、大丈夫。まだ、私が居るから。
「ヴィル様?ルセット兄さんは休みの日は毎回帰って来てくれるって…それに、私は毎日ヴィル様の側にいます。……それじゃぁダメですか?」
私は上目遣いでヴィル様を見つめた。
「ゔっ…」
ヴィル様は顔を両手で覆ってうずくまってしまった。
ヴィル様の扱いには慣れたものだ。
……もう、7年。7年お世話になっているのだ。
「ヴィル様。僕はこの1年で地盤作りをしたいのです。シェロが入学したら毎日ここから通います。寮に入るといっても1年だけですから大丈夫ですよ」
ルセット兄さんはニコッと笑って、馬車に乗って学校に向かった。
………泣いているヴィル様を置いて。
一気に2年進みました。
すみません。早くシェロと王子を合わせたかったんです…。
次も1年進んでます。はい。




