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19、魔法を使いたい。

遅くなりすみません…。

ブックマークありがとうございます!




「じゃぁ、行ってくるね」

「ルセット兄さん 行ってらっしゃい」


少し寂しそうな顔をしているルセット兄さんは馬車に乗り込み王宮に向かった。


今日は王弟さんとの顔合わせの日なんです。

マリア先生もそっちについていってしまうから私は1人でお留守番。


……ぶっちゃけ、暇で暇で仕方ないです。


「これから何して過ごそう…」


今までは、マリア先生とお勉強、ルセット兄さんとお喋り、ヴィル様のお話相手……。

私、勉強以外何もしてないな。


………。


うん。私、魔法の勉強がしたい。


唐突に何を言い出すかって?

私は魔法を使ってみたいんだよ。

学校に行くまで待てないよね。


この世界には別に凶悪なモンスターが日常的にいるわけでは無いから、必要かって言われたらそうでもないんだけども…。

人攫い、戦争はよくあるから、自分の身を守る術を身につけておかなきゃいけないわけで……と、言うのは建前で、私はただ単に魔法に憧れているだけである。だって魔法だよ?ゲーマーだった身としては実体験しておきたいよね。


今まではヴィル様に危ないからって止められてたけど、これからは違う。

だって、心配したヴィル様が私に付けた護衛さん、魔術師さんなんだもん。勿論美形な。


「ねぇ、アシュレイさん」

私は隣にいる高身長な魔術師(アシュレイ)さんを見上げる。

「はい。なんでしょうか シャルロッテ様」

アシュレイさんはしゃがんで私と目線の高さを合わせてくれたので、目を見て聞いてみた。

「私ね、魔法の勉強がしたいんです。アシュレイさん 教えてくれませんか?」

「……え?シャ、シャルロッテ様?いきなり何を」

アシュレイさんは目を見開いて動揺していたので、畳み掛けてみた。

「私、魔法が使えるようになりたいの。ヴィル様に秘密で魔法の練習をして、使えるようになって、ヴィル様に褒めてもらいたいの」

必殺上目遣いでアシュレイさんの目を見る。

「……シャルロッテさまぁ…」

アシュレイさんは泣き出してしまった。

「そんなに。そんなにシャルルヴィル様を…わかりました!このアシュレイ。シャルロッテ様に分かりやすく、かつ効率よく魔法を教えて差し上げます!」

アシュレイさんはヴィル様至上主義で、ヴィル様の名前を出せば大体許してくれる甘い人なのである。

「ありがとうございます!あ、もちろんこの事はヴィル様にはナイショですよ?」

「はい!勿論です。一緒にシャルルヴィル様を驚かせて見せましょう」


……アシュレイさん、ちょろすぎ…。

ヴィル様に魔法を教えるの禁止令とか出されてなかったのかな?


アシュレイ・フォグワ

カトラリー家お抱えの魔術師。

30歳のイケメン。既婚者。

黒い髪に、紫色の瞳。

とっても優しい。けど、この国指折りの魔術師の1人。とっても強い。

次回は

王弟×ルセットです。

よろしくお願いします!

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