16、*シャルルヴィルと王様の話し合い
本日2話目です。
よろしくお願いします!
今回はヴィル様と、初登場の王様とのお話です。
私は今、王に呼び出されて王宮のにある王の部屋にいる。
昨日は私の天使達の誕生日で、昨日も呼び出されて一緒にいれなかったのに、また呼び出された。
今日はずっと一緒にいる予定だったのに…だ。
「ヴィル お願いだよ。帰ってきた我が弟を君の所の子2人と一緒に色々な事を学ばせてあげてくれよ…上の子は同い年だろ?」
この、豪華絢爛という言葉がぴったりの部屋で、私はイケメンの部類になるであろう旧友に懇願されていた。
「いやだね。なんで得体の知れない王子と、私の天使達を一緒に学ばせなければならない。他の適任者を自力で見つけてこい エヴァン」
私は、エヴァン…もといこの国の王の願いを拒否した。
「えぇ。我とヴィルの仲じゃないかぁ」
エヴァンは「あぁぁ」と、泣き崩れたフリをしてこちらを見てきた。
エヴァンと私の仲とはなんだ。
「私達はただの王と、その側近の仲だろうが。
それ以上の関係ではないだろう」
「えぇぇー。同じヴの音を名前に持ち、一緒に学園生活をしてきた仲じゃないかぁ。親友だろ?我達」
「親友になった気はこれっぽっちもないな」
アホか。なんで王様が親友なんか作ってんだよと思いながらため息をついた。
「えーーー。ヴィルが冷たいぃ」
エヴァンはその場にうなだれ、机に突っ伏した。
イケメンな顔が台無しである。
「そもそも、なんで私の天使達に白羽の矢を立てた」
ルセットと同い年の貴族なら他にも優秀な人材がいるはずだ。
「え?だって、カトラリーの子でしょ。権力争いが起こらないし、優秀でしょ。それに顔が整ってるときた。我はそんな3人が一緒にいる所が見てみたい」
そんな理由で、私の天使をご指名か。
まぁ、権力争いが起きないに越したことはない…が、
「…そんなに、その王子とやらは顔が整っておいでか。なら1人で我慢しろ。私の天使はやらん」
そんな事のために、私の天使達は使いたくない。
「え、ひどくない?ねぇねぇ、ヴィルも会ってみればわかると思うんだ。ね、きっとわかるからぁぁあ」
「うるさい。ひっつくな」
エヴァンは私に縋り付きながら叫んできたので、べりっと剥がした。
「なぁ、ヴィル…お願いだ。それに、これはただ一緒に勉強をしてくれと言っているわけではない。まだまだあの子には敵が多い。…心を許せる存在がいないんだよ。この王宮でそれはきっと堪えるはずだ。だから、何もできなかった兄として、あの子に出会いの場を与えたいんだ。優秀な人材…、友達になれるであろう人との。ヴィルの所の上の子は、人を見極める力があるんだろう?その力を借りたい。あの子にも、私にとってのヴィルの様な存在が今後必要になってくるはずなんだ。勿論、ヴィルの子には無理強いはしない。気が合えばでいいんだ」
エヴァンは真面目な顔をして私に頭を下げた。
「……はぁ。
なぁ、エヴァン。それは、命令か?」
私も笑みを消して、返す。
「いや、命令ではない。友として、の、願いだ」
エヴァンは真っ直ぐ私の目をみて願いだと言った。
……命令すれば済む話なのに、エヴァンは私に対して命令を滅多にしない。…いや、一度だけしかした事がない。
……今回も私の負けだろうな。
「はぁ、わかったよ。だが、会わせるのはルセットだけだからな。シェロには会わせない。絶対に」
心を許せる存在がいる事の大切さは私も知っている。
私もエヴァンには色々助けられからな…。
でも、シェロはだめだ。
「わかったよ。ヴィル、有難う。まぁ、どんなに拒否しても学校で会う事になるだろうけど?」
エヴァンは目を細めて、嬉しそうに言った。
「わかっているよ。天使達をいつまでも私の腕の中で守っていくわけにはいかないからな。時が来たら、きっと私から離れていく」
「うん?我はそんな事を言ったのではないのだが…。それに、我もお前から離れないぞ。きっと、お前の天使達だってそうであろう?」
エヴァンのその言葉を聞いて私は笑って答えた。
「お前に離れらてしまっては私が困ってしまうよ」
結局私は、親友でないと言いながら、心では親友だと思っていて、エヴァンはいなくてはならない存在だと思っているのだろう。
結局私もエヴァンも互いに甘いのだ。互いに。
エヴァンさんはヴィルとエセンと同級生です。
気さくな若き王様です。




