流浪の釣り人 VS 水生の護り人(1)
>前回、次回予告で「決戦」などと出てきて「大丈夫か」とお思いの視聴者の方もいるかもしれません。大丈夫です。次回予告のおじさんは、その時まだ確定していない未来を垣間見てなんとなくで語っているだけなので、実情と重ならない場合はよくあるからです。これまでも振り返ってみたら、中らずと雖も遠からずという感じだと思います。
……「それって次回予告のシステムを果たしていないから大丈夫じゃないんじゃない?」……だ、大丈夫ですって。映画の予告編でも、予告編だけ観たら面白そうなのに実際見たらそうでもないことはよくありますよね。そう、予告って盛っちゃうものなんですよ。業界の常識です。
「予告編を観た段階で面白くなさそうな映画は?」ですか?……そ、それはフォローしづらいというか――って、映画論評の話じゃありませんよ! 音声多重総天然色3D脳内構築活劇ですから! ええ、もう映画と主張するのは止めました。やっぱり無理がありますよね。
良い子のみんなもダメなものはダメとしっかり言える大人になろうね。自分の過ちも真摯に向き合える方が、過ちを認めたがらないより器が大きいですからね。ただし、訴訟がらみになるとまあ安易に過ちを認めない方が――って、訴訟についてのアドバイス講座じゃなかったですよね。これは音声多重(以下略)
――という感じで、今日も通常営業です。
さて、場面は夕暮れの遊鳥川ということでしたので、そのあたりで検索をひっかけてみましょう。
あ、遊鳥川と言われてもピンと来ない方のために説明いたしますと、枚鴨市に流れる比較的大きな川です。と言っても、比較対象が中国大陸だと全く規模が違うので、日本の河川という範疇でお願いします。おっと、そういうわけなので、「Webで検索!」してもそちらの世界ではヒットしないと思います。ヒットするとしたらおそらくP1で、自己検索みたいになっちゃいますから――って、事故検索じゃないですよ。まあ、世に出回っている作品に比べたら事故みたいなものかもしれませんが。
おっと、遊鳥川についてでしたね。ここを舞台にした回は、確か、忝い侍が出てきた回と、電車ごっこワープの回くらいかなあ。一応、こうズームアウトして|枚鴨市を撮っている構図では、どこかで川が見えているんですが……あ、そういう一般的なシーンは|音声多重(中略)活劇じゃなかなか出てこないですか? では、私が話している間にそういう日常の枚鴨市を脳内構築しておいてください。
頼りないとはいえ、頼るのは次回予告しかないですから、そこのあたりを掘り下げてみましょう。タイトルにもなっていた「流浪の釣り人」と「水生の護り人」が何を示しているのかです。
普通の作品じゃ、公式にネタバレなんかしないんですが、視聴者の多くの思念がやはりここに注目している以上こちらは無視できません。一緒に考えていきましょう。
「流浪の釣り人」の後半部分はわからないですが、前半部分はほぼ特定できます。他の作品では流浪と言っている割に定住しているキャラがごろごろいますが、こちらは自由人が容赦なく登場します。
まず真っ先に思い浮かぶのがパンツイッチョマン。神出鬼没で、住まいがどこなのか不明なことから、流浪と表現しても許されるでしょう。が、もっと条件に合致する人たちが、そもそも家に住んでいない方々ですね。
パンツ一緒マンは見かけがまるでそっちの人みたいでしたが、一応住んでいる家はありました。今では生活保護を受けて暮らしがましになったようです。ですが、借金はまだまだあり、いつ住処を追い出されるか予断を許さない状態です。でも、銀子先生が「面倒を看る」と宣言していたので、養老家に逆らわない限り、なんとかなると思われます。流浪候補でありますが、今のところセーフです。
花見の回に登場した黒牛さんはもろに家を持たない人でした。しかし、この人も張り手をくらってから気合を入れ直したらしく、今では施設住まいです。ちなみに、家がない頃も寝泊まりする場所は一緒だったので、厳密には流浪の民ではありませんでした。
となるとやはり、あの人しか残っていませんよね。はい、忝い侍です。あの人は、家無しだけでなく、彷徨っている可能性大です。警察に捕まりそうになれば強制ワープのようですし、場所だけでなく時間も既に漂泊していた存在ですからね。そうなると、あの人が釣りをしていればタイトル回収です。
もう一つの「水生の護り人」はサッパリわかりませんが、わけがわからないとなった場合、まとめて面倒見てくれる人はあの人ですね。……あ、大半の視聴者の方は私と同じ「穿いている方」という考えだったようですが、一部「穿いていない方」で考えていた人がいるようです。さすが当番組の誇る双璧たる変態――じゃなくてヒーローですね。
このことから、流浪の釣り人か水生の護り人のどちらかがパンツイッチョマンである可能性が高そうです。こうなると一つ疑問がわきます。出てきてパチンで終わってしまわないんでしょうか、という疑問、というかむしろ不安ですよね。さんざん夏休み子供向け映画だと煽っておいて、すぐに終わってしまってはこちらの立場がありません。しかし、パンツイッチョマンはこちらの立場などお構いなしですからどうしようもありません。
今更、「自分で決めるのに、予想するって、当たるに決まってるじゃん」と思う視聴者の方はもう残っていないんじゃないでしょうか? 最勝寺先生とゴツゴウ・ユニバースがそんな関係ではないことをわかっていただいていると思います。はっきり言って、最勝寺先生はそういう普通の作家とレベルが違うのです。
と表現すると、すごく上から目線で話しているようにとらえられがちですが、もうそう受け止めている方がおられるように、最勝寺先生が一般レベルに達していない、という意味でも受け止められますよね。私は、上でも下でもなく、別だという認識です。
例えるなら、同じ建物の階数が違うという感じではなく、別棟だという感じですね。みんなが大学の何階に属するか――やはり眺めが良い上が人気――でし烈な競争をしているのに、最勝寺先生は隣の病院に部屋がある、というくらい隔たりがある気がします。大学が医科大学だったりすると「別世界じゃん」と言い切れない、という距離感です。判定の範囲に入っているのかどうかよくわからない感覚ですね。
はい、どうでも良いお話でしたね。しかし、どうでもいいでくくるなら、私が喋っている他の話も(以下略)。
ともかく、この一連の作品は、なんか他の作品では体験できないハラハラドキドキがありますね。こいつ最後まで完走できるのか、という心配で見てしまう。まるであの公開イジメマラソン企画と言われる――あ、やっぱりダメ? 歴史あるテレビ番組だからイジるのはNG、ということです。
と、私が繋いでいる間に、スタッフがそれらしいシーンを見つけてくれました。遊鳥川というヒントだけでは対象が広いですからね。それなりに時間がかかるのです。
だったら場所を確定してから放送を始めればいいだろう、というご指摘を受けましたが、勤務時間以外の労働って対価が払われないですからね。労働基準法の観点から言えば違法なんですよ。
自分の席でお弁当を食べながら電話番をするというのは、実際多くの現場で実施されている事ではありますが、休憩に相当しない、と裁判で判断が出ています。とはいえ、そんなことを言って鳴っている電話を取らないわけにはいかないから、現場の方は仕方なく対応しているのです。
その点、私の職場はそういう押し付けはありませんので――え? 放送時間以外の労働時間はあるだろう、ですか? そりゃあまあ当然それ以外の時間はありますよ。打ち合わせや準備など、むしろそういう時間の方が放送より多いくらいです。……その準備時間で目当ての場所を調べておけば、――げほっ、げほっ。すみません、突然咳が出てきて、ご指摘の思念が切れちゃいましたね。ま、放っておいて次に進みましょう。
夕暮れ時、と予告おじさんは言っていましたが、日は傾いて入るけれど赤く染まってはいないので、ちょっと夕暮れと言い切るには早い気がしますね。早速、予告おじさんの予測ぶれが確認できましたね。
しかし、夕暮れであろうと、日が天頂に上っている時であろうと、遊鳥川の水面には日の光が反射してきらきらとさざ波を照らしています。この川の中ほどに、立ち尽くす男が一人。川の深さは浅いため、水面は男のすねのあたりまでしかありませんが、袴をたくし上げていないためぐっしょり濡れています。しかし、その男はそれを意に介していないかのように両目を閉じて、両手に持った刀の先を川に浸けています。その刀は黒っぽく光を全く反射させていません。
そう、やはり忝い侍ですね。上半身も所々ほつれている和装。髪の毛はぼさぼさで、後ろで団子状にしてまとめています。自身が竹光と呼んでいた刀ですが、やはり竹ではないですね。金属でもなさそうです。ヤバいものであることは皆さんもご存じのとおりです。
しかし、気になるのはこの構え。これってあの伝説の秘剣じゃあないですか?
格闘技でもそうですが、剣術の対戦において最も重要な要素の一つが間合いです。しかし、浅い水場で下段の構えを取ると、剣先が水の下に隠れてしまうので相手にとって適切な間合いが測れないのです。元より相手の間合いが良くわかっていない若輩者にすれば意味がありませんが、相手の剣の長さを一目見ただけでその間合いを察知してしまう熟練者にこそ効いてくる、伝説の剣術です。
なんかすごい剣法が出て来たな、と驚かれている比較的若い視聴者の方がおられますが、ちっともオリジナルじゃありませんよ。はっきり言えばパクリです。オリジナルについては「Webで検索!」してもらえばいいのですが、番組名などはこちらでは言えないので、そのあたりは工夫して調べてくださいね。……もう、具体的に言わないと進めない方がおられるようですね。ちゃんと自分でも考える練習をしておかないと、頼る相手がいないときは困りますよ。今回は「水面」「剣先」あたりで連結検索すれば出てくると思いますよ。なお、この検索方法はこちらでは試していません。
侍: ぬおっ!
>おっと突然目を開き、刀を振り上げた忝い侍。そして同時に宙に舞う小さな影。
♯ びち、びちびち
>舞った影は岸辺に落ち、跳ねます。はい、川魚ですね。そして、これはダメな流れだったということがハッキリしました。
私が「これは伝説の秘剣の鍛錬か!?」というフリをしておいて、実は一風変わった魚釣りでした、というオチになるはずなのに、先に「釣り人」というヒントが出されていたので、ちっとも意外でなくなり笑いも生まれませんでした。ええ、責任は予告おじさんにあります。昔のアニメじゃないんだから、タイトルでネタバレは止めて欲しいです。
# パチパチパチ
>む! 河原に響く拍手。忝い侍のビックリドッキリ芸を観覧していた者がいたようですね。そちらにカメラを向けると、あ、やっぱりもう登場しちゃいましたね。黒パンツの男です。拍手を止めると、いつものフロントラットスプレッド風の姿勢に戻っています。
黒パンツの男: 見事な技だな。
侍: おお、これは洋褌。大した技ではござらん。やむにやまれず身につけた剣技とはいえぬ戯れのようなもの。
黒パンツの男: いやいや。光の反射から幻惑されないように敢えて目を閉じ、視覚以外の感覚から魚の明敏な動きを上回る動きで獲物を跳ね上げる。十分に立派な芸当ではないか。
侍: これは、お褒めにあずかり、忝い。
>言いながら、怪しい刀をスッと鞘に戻す忝い侍。しかし、その刀身が鞘に収まりきる前に止まる。
♯ ポチャン
>忝い侍の動きを止めたのは、何かを川へ投げ入れた水音。そして、その音を生み出したのは、ぴちぴち跳ねていた魚を捕まえて川へ戻したパンツイッチョ――じゃなくて、未だ名乗っていなかったですね。――黒パンツの男。
侍: どうやら、そなたは拙者を怒らせたいようだな。
>刀がまた抜かれると、その切っ先が黒パンツの男へと向けられる。二人の間は五歩以上の空間があるが、殺気を当てられたのか黒パンツの男が構える。そう、あのハの字の構えだ。
これはさっそくタイトル回収ですね! よくあるヒーローコラボ作品がVSと銘打っているのに結局戦わずに協力し合うものなのに、異端児である最勝寺先生はその常識を無視してきますね。単に常識を知らないだけかもしれません。
と、ここで時間切れ。また来週~。




