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異世界で、変身ヒーローやりました。  作者: ヤガミタケト
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45話 ユナイト対マックス、その後 ~温泉たまごはジャスティス~

遅くなり申し訳ありません。今週一杯が仕事のピークなので、遅筆お許しください。

マックスとの戦闘後、家に帰れば、夕方だった。

日本だったら○点見てる時間だが、ヤマトに○点はないのだ。

座布団を10枚貯めるとかそういうことは一切分からないのだヤマトの皆さんは!

というフラストレーションにも背を押され。


オレは、今、猛烈に!

温泉たまごを作っている。


市販のものでもいいんだが、わざわざ買いに行くのもどうかと思うし。

やっぱりまだ、どこかで日本人とばれるのではないか、と不安もあるので。


それを差し引いても休日の夜に作るものではないと思うが、だが!


温泉に行って、それっぽいものを何も食べてないっていうのが、悔しいので。

風呂上りのコーヒー牛乳はやったが、……まあ、あれはあれだ。


「さすがはデザートエッグの異名を持つものだな……。うまいもう一個!」

「あたしも!」


で、どこからともなく現れた天才変態コンビ、ヒロシとアヤにそれを目撃されて。

やむなく出来たてを提供する羽目になった。オレの温泉たまごが……っ!


ま、まあ作った特製たれは、白だしとカツオだしのダブル攻めだ。

不味いなどとは、言わせん!

そんな奴がいたら、神だろうと滅するのみ!

さあ、おんたまよ! 口の中でまろやかに踊り消えるがいい!! フハハハハ!


などと思いながら、差し出した夕食前。

2人とも……夕食前に食べ過ぎるなよ?


「で、マックスはどうなったんだ?」

温泉たまごを、ささっと飲むような感じで食べたヒロシに軽く殺意が湧いた。

マックスとの戦いについては軽く話したが、そんなことはどうでもいいと言わんばかりに温泉たまごのおかわりをもう一つ要求される。

わんこそばならぬわんこおんたまかよ! ……店で、いややめておこう。

「ミサトの実家に投げ入れといた」


あの温泉から町へ戻る途中の田舎に、ミサトの実家があった。

マックスの実家は、さらに徒歩30分。遠いわ! と思ったのだが。

一応、田舎の考えとして近所に該当するらしい。


ということは、こいつら幼馴染?

何? こいつら人生最初から勝ち組?


少2なくともミサトの実家はかなりでかい。

マックスの実家のほうがさらにでかいらしいが。

豪農ってやつ?



こいつら、生まれたときから勝ち組かああああっ!

マックスは、あのキャラがなければ爽やかイケメン。

ミサトはクールビューティ。

職業は国家公務員、となるのか? とりあえずそうだと仮定しよう。


結論。

解せない……っ!


変態が天才なのも相当おかしいと思ったさ。

神様が顕現して俗というか、ネトゲやってるのもおかしいと思ったさ。


オレが『ユナイト』やってるのもおかしいけどさ。


この強くてニューゲームというか最初からチートというか。

これは……もうお前ら実は転生者だろ。

転生して無双してますとか言われてもオレは納得するぞ!


おかしいとかじゃない! それを超えた!

神め! 一体何をやってるんだ!


……ネトゲか。

ええい! 神官とか御付の皆さんの教育はどうなってるんだ!!

今度、それについてはイブキに聞こう。そうしよう。


「まあ、『マックス』をぶち壊したのは褒めてやろう。中途半端性能が多かったし、何よりも陰陽システムについては術者の適性の問題がある。あんな程度のものなら私のほうがよほど凄いものを作れるな!」

「ん? マックスは土壇場でかなり使いこなしてたけど。適性低くてあれだからいけるんじゃないか?」

陰陽システム、ってあの術のことだよな。

最後のマックス曰く、「マックスプロテクションファイナル以下略」。

以下略、ってのはファイナルの時点で発動しているので、そこからさらに名前を言っていると、術が終わったころに名前を言い切る形になり、格好がつかないらしいので。


突っ込んどいたぞ? 名前変えとけって。

訂正されるかどうかは置いといて。そのあたりはもうミサトに投げる。


『五行相乗からの多重結界のマックス以下略のあれは複雑すぎて。解明は進行中ー』


ユーナでさえも困難極まるあれだ。

術者の適性が低い、というマックスが使えるなら問題ないだろ。

「いや。詳しく調べたらマックスは相当の適性者だぞ? というかトップクラスだ」

「うぉい」

何かが漏れた。

多分あれだ。心の叫びと言うか。どこまでお前はリア充街道まっしぐらで主人公なんだよ、と。

いつか、「この物語の主人公」とか言い張りそうだな。

そういうセリフ言う奴は実際は主人公じゃないけど。あ、あのゲームは主人公が影が薄いとか言われるからいいか。

「マックスの場合は、本気のときとそうじゃないときの差が激しすぎるのが問題でな。あいつは本来なら、肩書きどおり、ヤマト国民の中でも最高最強、いや全世界でもトップクラスの才能と肉体、そして努力の持ち主だが」

ヒロシをして、そこまで言わせるのかあのマックスは?

本名が田中ジロウなのに。いや、もう、山田ジロウでいいじゃん。そっちのほうがヤマト人として誇らしいと思うぞ。

「仲間とかミサトとかそういう奴らの前では、あえて馬鹿をやりたがるのさ。そっちが本当の奴の姿じゃないか、ってな。実際はあいつなりのリーダー論だろうな」

「引っ張っていくリーダーではなく、支えていくタイプだな。部下の背を押して自信を持たせて、いつか部下が自分の足であるいていくことを最上の喜びとする、か」

「ほう……。異世界人にもそういう考えはあるのか」

ヒロシが、眉を上げて、肩を上げて驚くジェスチャーを見せる。

大げさなので馬鹿にしている感がかなりある。

日本を馬鹿に……、そりゃあ、するよなあ。ヒロシだけじゃなくヤマト人から基本的にいい印象ないし。

「あるにはあるが、実際に実践してる奴なんてほぼ皆無だろうな。そういう奴ほど、心身ともにやられるのが日本、オレたちのいる異世界の社会ってところだ」

胸にたまった、苦くて黒いものを吐き捨てるような、そんな言い方をしてしまう。

自分の分の温泉たまごのお椀を手に、食卓の椅子に座る。

そして、瞬時に飲むように食べる。


うまーい!


うん。いやなことを言った口を癒すのには旨いものが一番だな!!

「それなりに、あいつの考えは分かったさ……。付き合い方はかなり考慮しないといけないのが、大変なんだけどな。明日からどう接するのかというか接せられるのかがたまらなく気になるな」

「ふぅ。おっと、そういえば忘れるところだった。ヒロユキ、明日から1週間ぐらいここ閉めるから休みだからな」

そうか、閉めるか。休みか。そりゃあ大変だ。

……ん?

「まあそれ……って何だって?」

「マックスのスーツ整備のための設備のために地下をこう、ちょっとさらに改造したい」

「あたしも頑張ってきたら! 説得とか金銭的に物言わせるとかを!」



……おいおい、何だか今日は最後まで休ませてくれないな!

ご意見ご感想、ご評価よろしくお願いします。


温泉たまごはまあ、あれですよ。

正義なんですよ!

うまいんですよ! わんこでもいけるんですよ!

コレステロール? カロリー? 健康診断?


旨さの前には全てそんなの消え失せる運命!


という脱線をもう少ししたいのですが、やめときましょう。


次からは「宿無しヒーローは、知ってるところにお泊りをしたい」です。

ヒロシ:元々自分の住まいで騒音がしても大丈夫にしてあるのでそこで住む

アヤ:実家

ヒロユキ:え?


36歳でホームレスはつらいよ(何歳でもつらくないか?)

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