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異世界で、変身ヒーローやりました。  作者: ヤガミタケト
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35話 契約後の、オプション

ようこそ、いらっしゃいマーックス!!

マックスたちとの話し合いで大まかに決まったことは、こんな感じだ。


マックスたちの要求はこんな感じ。


・『マックス』の機能不全部分の修正と、必要であれば機能そのものの修正

・『ユナイト』の対異世界人戦闘参加要請


がメインとなっている。

『マックス』が量産の暁には……! ということらしいが、間違っても大地マックスの大量生産はご遠慮いただきたいものだ。

で、しかも、『ユナイト』も本格的に戦えと。

これは、断った。あくまで受け入れるかどうかの権限はオレにあったので。

本音は、やっぱり戦いはいやなんだよ。


建前? 一応こんな感じで喋ってみた。


一歩間違えば敵対勢力より強い力を持っているかも知れない奴が、一国の対異世界人への戦闘行為とはいえ、それは軍事行動と言えるだろう。それに参加するということが、後々にいらぬ火種を持ち込むことになることは、聡い君らから見ても分かるだろう。

そんな国に、ヤマトはなりたいのか? 平和を愛するヤマト国民ならば、力を以って他諸国と連携するのではなく、和で以って連携を成して欲しい!


はい、論破!



なお、サブとしては武器作成なども考えていたようだが。

持ち運びに不便なため、本来装備してある可変武器というか初期形状は警棒みたいな感じ。

通称マックスロッド……、本当にその名前で大丈夫か? 本気か?


可変というが、3種類の用途に応じたの変形武器である。

ロッドモード。警棒だな。電気を通してスタンロッドも出来る。

ガンモード。空気銃と簡易的なレールガンになるが、威力はけん制程度。あくまでユーナ視点。

そして、何で? トンファーモード。これが一番マックスにとって使いやすい、らしい。

機能は使って見せるときのお楽しみだぜ、マーックス! だとか。

トンファーって使いづらいって聞いたことがあるんだが……、まあお手並み拝見で。


あと、必殺技で使った火の技以外にも、水・土・金属・木の具現化……ってこっちは本当に凄い、と思ったら。

この凄い機能が大問題。

なお、この5種類を聞いた時点で、オレは陰陽道! 陰陽師か! とピンと来たが、この陰陽。ヤマトでもあまりメジャーではないらしい。日本でもあんまり有名どころではないと思う。

それを異世界人対策、つまりはスキル対策に組み込んだはいいが、使うマックスのほうが陰陽道に適性があまりないようで。

使うと暴発。前見た戦闘のように、自分にもダメージ、となるわけだ。


よく組み込んだな、と驚く反面。『マックス』の適合者を間違えてるだろ! と誰も突っ込まない点がおかしい。

それを確認したところ、

「ヤマト人で特務所属、さらにはその隊長ならば、どんな困難にも先頭で立ち向かう! 俺はヤマトの人間を守るため、戦う! そう、マックスにな!」とのこと。

言葉はかっこいいぞ。シャツが、「お元気マックスですか!」の筆文字じゃないなら、もっといいかもしれないが。

そもそもどこで買った?


で、その五行の機能をどうしようか、というのが課題だ。

バトルスーツそのものは、機能不全自体はないため、ヒロシが「軽くメンテナンス程度」で細部修正。

それでも3割くらい能力向上。

専門じゃないと散々ぼやいていたが、さすがは天才。やることはやるのだ。

白衣に対しては熱狂的になるだけで。


可動部分がスムーズになったり、出力機能が安定して向上したらしい。

基本性能ではやはり、戦闘員のパワードスーツよりも強いと、ヒロシとユーナから評価された。

なお、ユーナの評価は極秘。存在も極秘だ。

そもそも『ユナイト』には簡易AIを搭載としてあるだけで、まさか神化したAIであるユーナがいるなんてことは言えない。

さらに、アヤが関わらないのは、契約してないから、という理由。

イブキ・チハヤについては論外。

彼女たちを巻き込んだら、ヒロシの前にオレが怒る。


だって、『マックス』に関係ないだろ? 余計なことに巻き込んで、いらないトラブルで巻き込むわけにはいかないというかしたらどうなるか分かってるな、ということで、ヒロシとユーナにはきつく言ってある。


というわけで、超強力だが制御が困難な、『マックス』の機能について、ヤマトの特務所属の研究チームは頭を抱えながら今日も頑張ってるようです。

『ユナイト』の機能を使えば……、って提案したオレだが、理屈が違うので出来ない、とヒロシ。

それに、そもそも『ユナイト』は適合者がオレだけなので、廃案。


そこで妙案!

『ユナイト』着たオレが『マックス』をさらに着るとどうなるの? とヒロシと田中夫妻に聞いてみた。


この案にはマックスでさえも沈黙。

さすがに着膨れするとかいうオチだったら、笑うしかないな。


「そんな考え、誰も持たん」

「斜め上どころか、次元も時空をもマックスに超えやがった……」

「想像がつきませんのでノーコメントで」

『私でさえも想定しない案が出ますね。さすがマスター!』


ヒロシからユーナまでご意見ありがとう!

そんなに変な考えかなあ? 着膨れするくらいだけど。

あ、動きにくいか。じゃ、よくないか。


とまあ、即座にいい案が出るわけでもない。



そんなヤマト側の要求に対して、ヒロシの要求はというと。


・設備投資(金銭・物品)の要求

・情報や協力関係者を特定人物のみとする

・『ユナイト』およびその近辺の情報を最高レベルでの隠蔽処理

・店と近所の人の邪魔をするな!


ここにさらに白衣の邪魔をするな、と入れようとしていたヒロシを、「白衣の神、キャンセル」と呟いてブロックした。


神は偉大なり。白衣の神すごいわ。ちょっと会ってみたくなったぞ。


相互協力関係と言うよりは、ヒロシのほうが上のような契約になっているが、これは仕方ない。

元々組織から抜け出したヒロシだ。今現在は全く標的にもされてないが、というか忌避されてるようなきもする、が。

いつどこで「裏切り者には死を!」とか言われるかもしれない。

あ、組織に入った時点でヤマトも裏切ってるから、ダブル裏切り者か。


というわけで、立場としては綱渡り中。というかむしろヤバイ。


だからこそ情報には慎重になる、と思っているのはオレだけだろうか。

この答えが間違っていると思いたくないので、ユーナにも相談してない。

ヒロシもナイーブなハートの持ち主、と考えておこう。そうしよう。


で、だ。


オレは確認したい。

どうして田中夫妻が、ここで働いているんだ、ということを確認したい。

コンタクトが取れる人間の特定化、ということでこの2人、ということは分かる。


だが、なんで店で働いているんだ、ということだ。


ミサトは経理系統、あとはサブでウエイトレス。

それはいいだろう。アヤは経営者サイドとしても、イブキとチハヤはアルバイトだ。

神がアルバイトとか、というツッコミはさておき。

これらの計算がオレとしては、悩みのタネだったりしたのだ。

ヤマトの最低賃金法とか、そもそもヤマトの労働基準法とか……、ユーナに任せようとしたのだが。

最終的に書くこととかやるのオレだった。


というわけで、むしろミサトが来て、オレの厨房は平和を保ったのだった。


ただ、問題はマックス。

ウエイター、マックスなので無理。

客対応を例に出そう。


実際に、マックスに対して試験として行った対応がこれだ。


「い・らっ・しゃ・い! マーックス!」

暑苦しい。減点。

「ご注文は、マックスにこちらがお勧めですよ! そう、マックスに!」

この時点で、ミサトが頭を下げた。


ちなみに得意料理はサバイバル、と言ったので、厨房は無理。

コーヒーは論外。飲めれば何でもいい。ろ過した水でもいい。飲めればいい。

とコーヒーを論じていたヒロシの前で言ったものだから、そちらも無理。


この時だけは、マックスの無謀さについて素直に凄いと思った。


というわけで、マックスが何をしているかと言うと。

と、電話が。

「はい、かるうま……、ってジロウ。……ええ、食材の規定量と品質は……ええ。了解、じゃ、一度戻ってきて。……はいはい、待ってるから」

取ったのはミサトだが……、最後だけちょっと惚気が入った気が。

電話を置いて、

「ヒロユキさん、依頼どおりの食材調達できたそうです。量、品質についても問題ないと」


そう。マックスは食材調達と言う名の外回りをメインとしている。

サブ? ヤマトの特務隊隊長にそこまで仕事はできない、とはミサトから。

今日もマックスは、今まで贔屓にしていた卸の店から食材を見極め、買い付ける。

そして、その食材を店に届ける。

後は、ヒロシやオレが、冷蔵庫とはもう異なりすぎた性能を持つ、鮮度をそのまま時間毎固定してしまう空間固定庫に入れる。


ということになっているが、なっているんだが。


あいつが、買い付けをして大丈夫か?

マックス、というか極限に不安になる、オレがいた。


え、そういう目利きはすごいって? 早く言ってよミサト。

ご意見ご感想、ご評価などお待ちしております!


喫茶店の人員が増えてきました。

もうほぼ、出揃った感があります。


これで、ようやく、マックスとの共闘が可能になるわけですが。

人間的にはジロウことマックスのほうが、数段どころか……まあマックスのほうが強いので、

ヒロユキに強さを求めてはいけません。

サラリーマンの事務職にそんなものを求めるほうが間違ってますので。


あ、なお、大地マックスの名前の通りかどうかは分かりませんが。

彼の実家は専業農家で、肉や野菜についても鍛えられたそちらの道もエキスパート。


ヤマトの特務にいなければ、第一次産業にて最強だっただろうと思われます。


なお、この投稿が行われたとき。

作者は京都にいます。家族旅行とやらに強制連行ですよん

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