30話 熱さも強さも、マックスへの道
本編に戻りますよ! そして、新たなる幕開けへ!(終わらないよ!)
今日も、かるうまカフェは平和だ。
厨房は忙しいが、平常運転。
新人バイト入って一ヶ月。
だが、それ以上に仕事をこなしてくれる。
イブキには色々頼んでも安心だ。
何があってもフォローできる範疇だ。
チハヤは、電話番とヒロシのフォローに回っている。
「私のコーヒーがっ! さらにパワーアップ! さすがチハヤ様! 神! 私も神レベルだが!」
「ヒロユキ殿もすごいが、ヒロシ! お主もやるのう! コーヒーの扱いは神レベルじゃ!」
皿洗いは、職人の皿洗い機くんがいるからということで、電話番を任せていたが、あんまり鳴ることはない。
というわけで、ヒロシのフォローと言う名のコーヒーの管理というか、ヒロシのコーヒーへの過剰な熱入れを防止するために、配置したのだが。
なぜか馬が合ってしまった!!
大いなる誤算!
ユーナに未来演算してもらっとけばよかったか!? と思うくらい。
「しかし、やはりほのかな甘みもあるコーヒーがほしいのう! 甘味に合うコーヒーが!」
「ふぅむ。甘い物好きな女性をターゲットに、というのは忌避していたが……、やれる! 今の私は、神とともにあり! この聖戦は既に約束された勝利っ!」
「その意気じゃヒロシ! 白衣の神にも次会った時には一押しで推挙しておくぞ!」
……天才と神が出会ったら、反発するかと思ったんだが。
変に融合して神変態になってしまった、とは。
とりあえず、客はまだ絶えてないから、仕事をしよう。
ユーナ、チハヤに連絡しておいて。
『はい、マスター』
すぐに、バイト代が減るので仕事じゃ! というコーヒー管理サイドからの言葉とともに平常運転再開。
ウエイトレス2人向けの、飲み物でも準備しておくとしよう。
という感じで、あのチハヤとの戦いから一ヶ月。
一週間に2回程度の戦闘はあったものの。
修復された『ユナイト』の敵ではなく。
オレもダスクプラウザー、そして、対人用中近距離武器というか完成した『ヒイラギ』と『クレナイ』。
ヒイラギは白。クレナイは赤。二丁の拳銃を使い、余裕を持って撃退。
スタイルチェンジは使ってない。使い必要がない、らしい。
ユーナ曰く『相手が本気じゃないのにこちらが本気になる必要はありませんが、それなりに倒さないと大変ですし……。台所にいる黒の悪魔みたいですね』
黒の悪魔、か。
オレもそれになると思う。異世界人。しかも『ユナイト』は黒基調。
敵からすれば、オレが黒の悪魔、と呼ばれているような、そんな感じが。
よし、注文されたデザート。もっちりんごいもアイス完成。
材料は、石焼き芋三分の一くらい、バニラアイスクリーム、カットりんご、そして大福の皮の余り。
りんごのしゃっきり感と、あったかい芋そして冷たいバニラ、とろける大福の皮。
当店の新作メニューでイブキとチハヤ一押しです。
召し上がった後は、ぜひ桜千早神社にもお越しください。とはイブキ談。
商売上手だこと。本当に凄いよ、君は。
ってオレ、その神社行った事ないんだけど。二人の家らしいけど、どこ?
そして今日は、多分だけど、あの日だな。
その面倒なあの日とは、組織の戦闘員が活発になるだろう日だ。
彼らも労働日が決まっているのかもな。週におよそ2日程度の労働だ。
そろそろ客もいなくなるので、いいタイミングか。
「イブキ、アヤ! そろそろ頼む!」
完成したデザートをカウンターに置き、テーブル掃除をしていた2人に声をかける。
『グッドです。敵性勢力の攻撃を確認。転送準備完了しました。いつでもどうぞ』
「このままでもいけるか?」
『備えも武器の貯蔵も問題なく。何でしたらチハヤ様をおつけしましょうか?』
「……広範囲を無差別殲滅する気はないぞ? ヒロシ、チハヤ、行ってくる!」
空間転送。ユーナが神化したときに『ユナイト』というかユーナに追加された機能。
どこでもド○かな? と思ったが、諸外国へ行くような長距離と次元跳躍は無理。
ヤマト限定のワープではあるが、これはいい。
これで地方の名産品やお土産を買い放題だ! と思ったが、多用は厳禁とユーナに言われている。
仕方ないので、戦闘専用となっているのだ。
いつか限定解除して欲しいものだ。と思いながら、厨房の風景が視界から消える。
「あっ、おい! ヒロユキ! そういえばって……しまったな。言うの忘れてた」
「ん? 何かあったのか? ヒロユキ殿なら問題ないじゃろ?」
消えたヒロユキに対し、妙に慌てたヒロシを不思議そうに見るチハヤ。
「あー。まあ、戦闘とかは問題ないんだが……、まあいいか! さあコーヒーの改良に勤しむとしましょうかチハヤ様!」
そうじゃの! これでわしもコーヒーの飲めるさらにグレードアップした神に! というチハヤの言葉で。
もう、誰もヒロシの慌てた言葉など覚えていないのだった。
そして--。
ユナイトの転送先である、とある田舎町。
その近くの道路で。
何の変哲もない田んぼと畑しかない、田舎の小さな道路を一台のバイクが走っていた。
乗るのはフルフェイスマスクをかぶる男女二人。
男が前で風を切り、その胴にしがみつくようにで女が後ろに座る。
「全く、久方ぶりの休みもままならんとは……、ついてないな。すまん」
「いいのよ、あなた。ほら、ちょうどいい仕事ですし。試験するにもちょうどよかったじゃない!」
「……なるほど! そう考えれば、そりゃあいい! 君にはいつも驚かされる! じゃあ、マックスに急ぐとするか!」
田舎道を駆け抜けるバイク。法定速度おかまいなしに、男は言うとおりマックスに走る。
その道の先には……田舎には似合わない、爆音と煙が上がっていた。
彼らの乗ったバイクは走る。
『ヤマト国特務治安維持隊』の文字と、菊の花と盾の紋章を側面につけて。
ご意見ご感想、ご評価お待ちしております!
後もう少しで1000PV! ありがとうございます!
本編再開で、物語も少しややこしくなるかもしれませんが、お付き合いください。
主人公のライバル! やっぱり戦隊じゃないヒーローはバイク乗りじゃないと!
ヒロユキ? 日本でペーパードライバーがバイクに乗るわけがないです。
というわけで、ライバルはバイクに乗り、変身して、敵をなぎ倒す!
ヤマトでとても強くて、……リア充。
口ぐせはタイトルにもある通り『マックス』!。
つまり、タイトルに『マックス』がついたら、彼の出番ですね(ぉぃ




