表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界で、変身ヒーローやりました。  作者: ヤガミタケト
33/80

29話 働かざるもの、食うべかって食うな!

仕事の関係で、来週から年末まで筆が遅くなります。

何とか次の連休でストックを増やさないと(滝汗

さて、トライベリーソーダを3つ用意したのには、訳がある。


イブキ、そしてアヤ。最後は……チハヤだ。


ヒロシは「微炭酸? そんな軟弱な! 私ならコーヒーをスパークリングするぞ! 強炭酸でな!」

ちょっと前に、似たようなものを試作で作ってみて、ヒロシに勧めたときの第一声。

で、ヒロシ自身が実験としてやってみたのだが。

感想。コーヒーはコーヒーで楽しんだほうがうまい、と。


それだけでなく、ヒロシが来ない理由はほかにもある。

そんなことは置いといて。

圧倒的女性率が高くなった休憩スペースに、ヒロシが来ることはまれだ。

そもそも白衣を着て、コーヒーを入れたほうが休憩になるのだとかなんとか。


あと、何とか言ってたような。


気にする必要もないと思うが。


ちなみにオレが移動することはない。

厨房という戦場はオレのものだ! というよりは、休憩するなら自室のほうが落ち着く、というだけだ。


喫茶店だから、メニュー作りや味の向上、やることなんていくらでもある。

女性受けするメニューも作って、さらにいい喫茶店にするのだ!


さらに『ユナイト』の治療モードで、体の負傷も自然に早く治るので一石二鳥。

動かないよりも、軽めに動いたほうが、体にはいいらしいので。ユーナの勧めで。


『マスターがいつか喫茶店王になるために、体を鍛えることは必須ですからね』


いや、誰がそんな王になりたいと。

この世の喫茶店の何かを全てどこかに置いてきた、とかいう先代がいるのか?

冗談だと思うから、ほおっておこう。


ヒロシとユーナが修復した『ユナイト』ではあるが、機能をさらに増やしたせいで、確認が大変なのだ。

大半が、何に使うか分からないムダ機能。

例えば、指からレーザーポインタとか、プレゼンするくらいにしか使いようがないような。


あと、オレの怪我についてはたいしたことない、と思っていたが、数箇所あざになっていた。

いわゆる打撲傷というやつだ。

ほぼ全身なので、今、万全の体制で戦闘、なんていうのは、できないしやりたくない。


そもそも戦いなんていやだって言ってるのにな。


変に体をひねると若干だが痛みが走る。

年のせいか、治りが遅いな。と感じる。


オレも若くないのだ、と思う瞬間だな。悲しいが。


で、肝心の女性枠ラストのチハヤだが。


「なんでわしが皿洗いを……。全自動皿洗い機くんに自我を持たせたのが悪いのか」

「いいか悪いかで言えば、悪い」

「何故じゃ!? あやつは働き者じゃろうが! 自我が芽生えてさらにやる気がアップしてるじゃろう!」

「チハヤがサボってていい理由にはならない!」


それ以上に、皿洗い機くんが不憫に思えるわ!

スイッチオンすると、液晶画面に文字が出てきて。

『ジブン マジ ブキヨウナンデ スミマセン』って出てくるんだぞ。


というわけで昨日の夜中に、話をしてみた。彼は言葉が喋れないので文字だけだが。


『チハヤサマ ヤ マスター ニハ ゴオンガアリマス サラアライ シカ デキナクテ スミマセン』

「それは違う。皿洗いは、つらいんだ。それをやってくれるお前に、オレは感謝しきれない」

『デスガ ジブン サラアライ イガイ デキマセン』

「皿が洗えるじゃないか。食器全般洗えるじゃないか。それを極めることができるのは、お前だけだ。この喫茶店、いや、ありとあらゆる店の皿洗いの頂点はお前にしかなれないんだ」


そういうやり取りがしばらくあって、『ジブン キワメマス』となったのだ。

決してチハヤのおかげじゃない!

皿洗い機くんの、やる気と研鑽が、よりよい皿洗いを作り出しているんだ!

というわけで、オレは皿洗い機くんがすごいと思うので、チハヤには自分自身で働いてもらう。


「神扱いが酷くないか! 人権ならぬ神権を擁護せよ! もっと楽させろー」


食器の片付をさせているが、食器の量はそれなりにあるし、種類も多い。

片付ける場所も決められているからこそ、雑な片付けは許されない。


場所さえ覚えれば楽なのだが、そこまでたどり着くのが大変なんだよな。


覚えるのも仕事、ということで、厨房の色々なところを開けては閉め……を繰り返す神様。


着物はさすがにやめてもらい、長袖シャツにスラックス、その上に店のエプロンという姿だが。

かなり様になっている。モデルか? と思うくらいだが。

変な行動と言動さえなければ、さぞかし男には苦労しなさそうだ。


さすがは美女。何を着ても様になる、か。


「あー、疲れた! よし、わしも休憩!」


半分も出来てない!

食器の片づけを中途半端に、休憩スペースへ……、無駄のないそして速い!

その動き、なぜ仕事に活かさないんだ! と思うところもあるが、仕方ない。

仕事ではなく、自分だけに活かす。


それがチハヤなんだろう。

それそのものは悪くはないが、せめて食器は片付けて欲しい。


「食器片付けるまでは休憩抜き!」

「ふっふっーんだ! もう飲んでおるぞ! おおっと! この炭酸はもっと強烈なほうが」

「……存在が消えるくらいのスパークリングか?」

軽く、声を低くしてみる。

「ふん! このわしにはイブキちガードがある!」

待て、ただイブキの後ろに引っ込んだだけじゃないか。

「チハヤ様? 仕事してくださいね?」

「何を言うか! わしはかなり働いたぞ!」



……神の横暴さに、場の空気が、冷えてきたな。

後は、その冷えの中心にいるイブキに任せるとしよう。


「し ご と し ま しょ う ね」

「……のぉぉおぅ」

全く、神社の仕事より楽なんだからそれくらいは、と呟きながら、残りわずかなソーダを飲むイブキ。

隣にいたアヤも、物理的に距離を置いているくらい、少し引いている。


だが、アヤよ。

お前も一歩間違えれば、チハヤ側だからな?


そんなことを思いながら、チハヤの片付け損ねている食器を、片付けはじめることにした。

小休憩も、もう終わる頃合だから。


さあ、本格的に仕事するか!


あ、ヒロシが注文とりながらテーブル片づけしてた。

複数を完璧にこなしてやがる。神か! 

いや、チハヤのことじゃなくて。


と、神レベルの変態からのアイコンタクト。

「私の休憩にはうまいケーキとか所望」

手を軽く挙げて、謝罪と了解を表す。


後ろのウエイトレスたちに、仕事を促すのはそれからすぐだった。

ご意見ご感想、ご評価よろしくお願いします。


次にはしばらく閑話を続けていこうと思います。

イブキ、ユーナ、そして謎の白衣の男(ぇ


そして、組織のやつらも強くなってきますが……どうなんでしょうかw

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ