表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界で、変身ヒーローやりました。  作者: ヤガミタケト
13/80

閑話 ある戦闘員の日常。

ヒーロー名も決まったところで、閑話が入ります。

※ 仕事の都合とはいえ、投稿が遅延したことをお詫びいたします。

オレたちの朝は、早い……ときもあるが基本的には遅い。

朝9時くらいまで寝るのもいれば、昼夜逆転しているやつもいる。

ただ、人それぞれなので、何も言うことはないと思っている。



そう思うと、おれは実に健全だ。8時半には割り振られた自室で目を覚まし、9時に食堂で食事を取る。

ちなみに昨日は組織の施設内にあるバールームで、酒……ではなくウーロン茶で雰囲気を楽しんだ。


このヤマトという国では、異世界人は迫害される。

理由は、いたってシンプル。非常に粗野で、犯罪行為を行う野蛮人。

正直、そりゃないだろう。日本人からすれば、異世界というのはよく分からないのだ。

しかも召喚された、となりゃ「勇者的な行動」だってしてしまう、かもしれない。

つぼを割ってみたりとか、人の家に入り込んだりとか。


まあ、とにかく。

そういう国だから、召喚された日本人はヤマト許すまじ、ってことで組織を作った。

サンクチュアリ・ガーディアン。聖域の守護者と名づけられた組織。

ちなみに、その名で呼ぶのは、組織の人間だけだ。

ヤマトじゃ全部、異世界人、でくくられる。


結構、ヤマトには過激派組織といわれるが、そんな組織にもルールというものが存在する。


……最低限ではあるが。


簡単に言うと上には従え、というものだ。いたってシンプル。

おれ? おれは下だから最低限のルールは守らないとな。


さて、異世界といえばまず食事。


なぜか? 異世界転生とか転移系のアニメや漫画、ラノベを見れば分かるように、日本人は食にこだわりを持っていることが多い。

おれたちも、その例に漏れず、食事にはうるさい。


まず、食事全般だが、かなり日本の味付けを再現している。

ヤマトでは醤油ひとつでも微妙に味が違う、らしい。買ったことないけど。

メーカーも日本のものはない。何一つない。異世界だから当然なのだが、ヤマトと日本はよく似ているので、もしかしたらひとつくらい、って思うんだが、ないものはない。仕方ない。


と思いつつも、ごはんがうまい! 白米最高だ! 味噌汁もいけるぜ! 

和食は、いい。パンも好きだけどな! って何でも好きだけど!



食事後は、基本的に仕事なのだが、指令がない限りはフリーだ。

戦闘服であるパワードスーツの調整や、自分たちの持っている能力--おれたちはスキルと呼ぶが、異世界に来たときに目覚める超能力の類だが、その力の調整だってできる。

寝るのも自由だし、ゲームもある。毎日がほぼ日曜日ってやつだ。

仕事も適度にするし、ニートじゃないよ? ニートじゃないからな?



そういえば、異世界に来たから、スキルが使えるっていうのはいい。

ここまで明確な力があると、やっぱり楽しい。

もちろん戦闘服での能力強化もあるが、力のあるなしでは生き方や楽しみ方が違う。


ちなみにおれは、『壁』のスキルだ。

誰かの盾になるスキルじゃなくて、文字通り、目の前に壁を作る。

基本的にはその土地の土から壁を作るが、おれくらいになると、鉄の壁とかダイアモンドの壁とかも簡単に作れる。いや、ダイヤモンドか? どうでもいいかもしれないが。

さらにこの壁を広げると迷宮を造ったりと、用途は結構豊かだ。

ただ、よくないことと言えば、壁しか作れないことだ。

攻撃には向いてない。支援や防御向けのスキルだな。


施設作りもお手の物。それがおれだ。


おし、今日は目が冴えているから、二度寝せずに一通り組織の施設めぐりと行こう。

で、ついでに施設補修もしておくか。


おれだけ特別任務、施設を直せってのは面倒だしな。



というわけで、一番よく行く施設は……自室と食堂だが、それは置いといて。


『スキル訓練室』。

いわゆる戦闘訓練だな。

バトル好きなやつはここで結構遊んでる。

あと、運動好きなやつと筋肉好きなやつも。

今日は、うん。なんか爆発している。


どうやら火の能力の……誰だっけか。

確か前に任務に失敗した……えーと。

み、み、み……、っとまあ、そもそも思い出す必要なんかないか。

元素系の能力者は万能だが、反面器用貧乏だ。

そういうメンバーはそういう部隊に集められ、結構な頻度で任務があるらしい。

汎用性が必要な任務、もしくは必要な能力が多い任務は彼らの仕事だ。


ちなみに、爆発系の能力のやつらのほうが、爆発の力は基本的には上。

鍛えれば、そりゃあ勝つこともあるだろうが、結構な努力が必要だ。


おれ? 壁に攻撃力を期待なんてしてないぞ。


受付担当の結界能力をもつ野郎に声をかけて、その場を去ることにした。

仲はいいほうだ。壁と結界なんてなんとなく似てるだろ?


あと、仲がいいのは建設系の仕事のやつら。

部屋の壁とか作るのもおれはやる。


……おれもそれなりに便利じゃね? 今のところあんまり褒められてないけどな。



次は、やっぱ『娯楽室』。

クリエイト系のやつらが作ったゲームが勢ぞろい。


……ゲーセンだな。もう説明の必要もない。

日本にあったゲームをそのまま移植したのもあれば、魔改造しすぎたものもある。

スキルという小細工は厳禁ではあるが、楽しいことは楽しい。


クレーンゲームとかの景品も全部スキル作成だな。

あ、えっちいのもあるにはあるが、朝からやるものじゃないな。


ちなみにバーチャルリアリティのロボット操縦系のゲームの筐体の壁。

おれが作りました。どやぁ。



最後に、おれはここに来ることが多い。

『青空農園』。


土いじり好きなんだよね。

好きなやつ少ないけど、って好きなやつは大体、土系の何かしらの能力を持っていることが多い。

建設系のやつらはあんまり来ないけど。


じっくり育てるか、促成栽培か、瞬間栽培とか色々コースがある。


じっくり、はその野菜や果物の成長時間はそのままだが、促成系は、すごくはやい。

どんだけかというと。

1週間以内とか、1日以内とか。

分かりやすく言うと。

植えたいちごがその日で食べられます、とかすごい。


バナナでもマンゴスチンでもカカオでも作れます。

桃でも栗でも柿でもいける。


ちなみにこれらの果物を、食堂へ持っていくとデザートを作ってくれるので、うれしい限りだ。

前、ドラゴンフルーツを作ったのはおれです。

パフェになっておれの胃袋に入りました、うまかったです。


そんなこんなで、結構利用者は多い。物好きかもしれないが、多い。



さて、もう昼か。

今日は何食おうかなー?


って、掲示板にニュース? 注意、か……?


『脱走した佐々山博士 スキル持ちの人間と結託して任務妨害か?』

佐々山博士と一緒にいるパワードスーツにご注意ください、と。

氷の能力と戦闘員に配布された一般用のパワードスーツよりパワーのあるスーツを着用しています。

デュアルアイのバイザーの仮面です。


……そもそもあの変態は優先度ないからほっといてもいいのに。

会ったら困る、って程度か。


そもそもおれが関係する話じゃないけどな。

ま、どうにか誰かがしてくれるだろ?


さーて、メシだー!


って、おれ、誰に何説明してたんだろう。

……。


やばい、ストレスたまってんのかな……。

次回の本編から、『ユナイト』大暴れ……なんてしません。

あの主人公に、アクションを求めるのは、間違っている(滝汗

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ