第16話 みんなでお買い物 ー商人ギルドー
やってきました〜商人ギルド!
陸華ちゃんと響くんは物珍しそうに見つめていた。
「なぁ、今からここに入るのか?」
「うん」
「ま、まじか」
「すごく大きいのね」
最初はみんなそう思うよね。
私は商人ギルドのドアを開けた。
「こんにちは。メルカンテさんはいらっしゃいますかー?」
「あら、カイルさんこんにちは。ギルド長なら応接室にいらっしゃいますよー!」
「ありがとうございます!」
あの受付嬢さん、めちゃくちゃ親切だなぁ。
この前もいたんだよね。
名前なんて言うんだろう?
今度聞いて見よう。
そんなことを考えていたら、いつの間にか応接室の扉を開けていた。
「メルカンテさん、こんにちは」
「おお、来たなカイル。ブリランテもよく来てくれたぜ。で、今日はその連れに似合うアーティファクトを用意すれば良いんだよな?」
「はい、そうです。左からリッカちゃん、ヒビキくん、カズナちゃんです。今回用意するのは二人ぶんでお願いします」
「おう、任せとけ!しっかしやっぱりカズナだったか。久しぶりだな」
「お久しぶりです、お兄様!」
ええ、ええええええええええええ!?!?!?!?
お、お兄様ってカズナとメルカンテさんって兄妹だったの!?
「二人って兄妹だったの!?」
「はい、ってあれ?言ってませんでしたっけ?」
聞いてないよー!
カズナの耳が少し長いからエルフだと思っていたのに。
でも確かによく見たら似てる。
「聞いてない聞いてない!」
「あ、でも俺はインキュバスって言ってたしカズナたちはサキュバスだから血の繋がりはあるだろうとか思わなかったのか?」
え、カズナたちってサキュバスだったの?
初耳だよ。
「サキュバスだったなんて初耳なんですけど!?」
「おい、カズナ教えてなかったのかよ」
「えへへ、すっかり忘れてました」
おい!
そりゃぁ、カズナとルズナは何の種族なんだろうって思ってたけど。
そんな大事なことをなんで忘れちゃうのよ。
「俺とカズナは仲が良いんだけど、ルズナは俺のこと大嫌いだからな。兄妹だってことを言わなかったんだろう」
なるほど、だからこの間メルカンテさんの話をしたとき嫌そうにしたのか。
「あー、多分それですね!お姉ちゃんはお兄様のこと死ぬほど嫌ってますから!」
「ねえ、おれが自虐で言うのは全然良いんだけどさぁ、実の妹にはっきり言われちゃうとお兄ちゃん傷つくって」
どんまい、メルカンテさん。
「っと。だいぶ脱線したな。じゃあ改めて自己紹介するぜ。俺の名前はメルカンテ。インキュバスだ。よろしくな!」
「俺はヒビキ。人狼だ。⋯よろしく」
「私の名前はリッカ、ハーピーよ。こちらこそよろしくおねがいします」
「おぉ、人狼にハーピーか。なんでカイルの知り合いは神話級の魔族なんだよ」
「僕だって知りませんよ!気付いたらスキュラになってるし、同級生も魔族化してるしで頭が追いつかないんですから」
「ま、そうだろうな。それは置いといて、ヒビキお前に似合いそうなアーティファクトはピアスだな。お前の綺麗な黒髪に映える」
「なるほど?」
「で、リッカ。君にはブレスレットが一番似合うと思うぜ」
「確かに。これ可愛いわね」
「じゃ、二人ともこのアーティファクトでいい?」
「俺は問題ないです」
「私も同じく問題ないわよ」
「じゃあメルカンテさん、お会計をおねがいします」
「お会計金貨10枚だ」
金貨1枚は日本円で3000円に値するから結構良いお値段なんだけど、スマホよりもだいぶ安いな。
これ、日本に戻って売ったらめちゃくちゃお高く付きそう。
「...7、8、9、10!ぴったりだな。ではまたのご利用をお待ちしておりまーす」
「お忙しいなかありがとうございました!メルカンテさん、ブリランテさん。僕たちはこれで失礼します」
「おう!気を付けて帰れよ!」
「またいつでも来てくださいね、カイルくん。僕とメルカンテはいつでも待ってますから」
ブリランテさんとメルカンテさんに見送られながら、商人ギルドを後にした。
今日、最後にやることはルズナのおつかいだ。
「最後はえーっと、お姉ちゃんのおつかいですね」
「うん、そうだね」
「ルズ姉からどんなおつかいを頼まれたんだ?」
「ヒビキさんとリッカさんのお洋服とカイルさんの普段着、今日の夕ご飯の買い出しですね!」
ルズナはしっかりものだな。
ヒビキくんとリッカちゃんの洋服必要だものね。
でもどこに売ってるんだろ?
「ねえ、カズナ。服ってさどこで買えるの?」
「実はですね、この街には1つだけお洒落なお洋服屋さんがあるんです!このお店は前領主の目をかいくぐって、生き残った老舗のお店なんですよ〜!」
「へぇー!すごいね!」
「可愛いお洋服もありますよ!」
ほうほう、可愛いお洋服だと?
見に行くしかないだろ!
「行こう!絶対に!」
「おぉ、いつにも増してカイル様が乗り気ですね〜!じゃ、早速行きましょうか」
「うん!」
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