花籠
156、花籠
拭いきれない汗にまみれ 忙しなく視線は右往左往
少しくらいカッコ良いフォームで キメたい欲も忘れて
前へ後ろへ 走り回る始末さ
床に弾ませる球の音が この胸の鼓動をさらに高鳴らせる
届きそうで届かない 一筋の光 掴むため
あの籠へ 魂の全てぶつければ
笑顔という花びらが それぞれの顔に舞い下りる
青春の 日々を越え 思いっきり 笑い合えたらな
敗れるときも偶にはあるさ 上手くいく人生なんてないから
涙を知るゲームも 花開く一歩となり得るはずさ
きっと蕾は鮮やかな花になる
器用に操る勇者たちのくたびれた姿こそ 微光を生むんだ
届きそうで 届かない 遠ざかる雲は いつでも
少し前を流れ 流れるから 追いかける
笑顔という花びらが それぞれの夢に舞い下りて
寒かった冬を越え 風薫る春が訪れる すぐに・・・
昨日の自分を越えて 今日になったら また強くなっている
届きそうで 届かない 一筋の光 掴むため
あの籠へ 魂の全てぶつければ
笑顔という花びらが それぞれの顔に舞い下りて
青春の日々もきっと 一生大切な季節へと 連れていってくれる
青春の季節を彩るスポーツといえば、バスケットボールが一つ挙げられる。
走り回って、ボールを操る彼らはきっと
艶やかな花びらを青春の日々に落としていく。