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23.初めての……。
私の肩で声を上げて泣く璃央を抱きしめる。
璃央も私を抱きしめた。
苦しいほどの力で。
私たちは同じ心の傷を持っている。
母親という、本来愛情を貰うはずだった人に、見捨てられた傷。
傷の舐め合いと言われればそれまでだけれど、舐め合って幸せに生きられるならそれでいいと思った。
「茜……」
ひとしきり泣いた璃央は、私を真正面から見据えると、そっと唇を重ねて来た。
そして何度も重ねた唇は、貪るような激しいものになっていき、私はベッドに押し倒された。
「り……お……」
わずかに離れた唇から璃央の名を呼ぶ。
恥ずかしさと怖さと嬉しさが私の心にあふれていた。
その日、私と璃央は肌を重ねた。




