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こんな私の命を拾ったヤンデレ御曹司に溺愛されています。  作者: 山下小枝子


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23/24

23.初めての……。

 私の肩で声を上げて泣く璃央を抱きしめる。

 璃央も私を抱きしめた。

 苦しいほどの力で。


 私たちは同じ心の傷を持っている。

 母親という、本来愛情を貰うはずだった人に、見捨てられた傷。


 傷の舐め合いと言われればそれまでだけれど、舐め合って幸せに生きられるならそれでいいと思った。


「茜……」

 

 ひとしきり泣いた璃央は、私を真正面から見据えると、そっと唇を重ねて来た。

 そして何度も重ねた唇は、貪るような激しいものになっていき、私はベッドに押し倒された。


「り……お……」


 わずかに離れた唇から璃央の名を呼ぶ。

 恥ずかしさと怖さと嬉しさが私の心にあふれていた。


 その日、私と璃央は肌を重ねた。

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