24.再び訪れたしあわせ。
「……ん」
私はあたたかさを感じながら目を覚ました。
目の前に人の裸があって一瞬、驚いた。
けど、すぐに璃央だとわかって冷静になる。
そして昨夜のことを思い出した……。
「っ……!」
恥ずかしさで顔が熱くなる。
でも……痛かったけど気持ちよかった。
それに……何より璃央の肌のあたたかさが……心地よくて……幸せだった……。
璃央の顔を見つめる……無防備な寝顔。
橋の欄干から飛び降りようとしてた頃には、こんな幸せが訪れるなんて思いもしなかったなぁ……。
眠っている璃央の胸にそっと身を寄せる。
「ん……」
すると璃央が起きてしまった。
「茜……おはよう……」
目を覚ました璃央は柔らかく微笑み、私の額に軽くキスをしてきた。
そして頬や唇、首筋と……どんどんキスしていく……。
「ちょ、ちょっと璃央!」
慌てて私は璃央を止める。
「何……? もっかいしよ? もう夜だし……」
「!」
璃央のその言葉に私は慌てる。
そして今、夜なのかとカーテンの方を見た。
「痛っ!」
すると腹部がズキンと痛んだ。
思わず少し上げた身体をベッドに戻す。
これが例の……と思っていると、
「茜、大丈夫!? そうだよね、茜は初めてだったから……動かなくていいよ! 待ってて! 今、お水とか色々持ってくるから!」
璃央は慌てた様子で私にそう捲し立てると、ベッドから出てズボンを履き部屋の外へと行ってしまった……。
しばし呆然とする……が、自分も裸だということに気づき、慌てて着ていた服をそっと動いて着る。
いつまでも裸では恥ずかしい……。
私は服を着て、ベッドに座りながら璃央の帰りを待った。




