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第25話 カグヤ班前編

第25話 カグヤ班前編


今日も第三区は快晴じゃなく曇天だった。


朝の日課を終え小休止してると、遠くにガグヤが円を描くように回ったり、回転したりスキップしながらこちらに近づいてくる。

見る人が見れば一目瞭然な訳なのだが、朴念仁には意味不明だろうな。周りがみえてないのだろう。

「あ ユーキさん おはようございます」

「おはようございます」

「カグヤ班の全員の了解が取れました。頑張ったですよ」

「そ、そうですか、お疲れ様でした。感謝します」


「・・・・・・」


わぁー面倒くせーと感じるタローだったが、青春っていいなとも思う。


「カグヤ 手に持ってる物はなに?」

「忘れておりました、ユーキさんにお手紙を渡すようにと・・・。私を差しおいて手紙を出す、失礼ですよね」


ユーキが手紙を読む、だいたい書かれてる事は想像がつくタロー。


 --果たし状ーー

  お嬢様を籠絡し仲間に引き入れ独占するなど言語道断

  貴殿の行いは万死に値する、よって我々が天誅を下す

  尋常に勝負されたし

  決闘場

  ×××年12月26日 14時 第三区教練場

                   カグヤ班一同

 --------

親衛隊と聞いた時から予想できたことだ、ユーキ達の所に毎日通うカグヤに疑問を持つはずだ。隠そうともしないカグヤの態度に親衛隊は激怒したことは想像できる。けど、果たし状とは大袈裟な物言いに時代錯誤と云うか文面と共に呆れてしまう。


(タロー 意味のわからない語が多い説明してくんない)

(分かった、訳すとな・・・)


(果たし状は決闘状でいいかな)

(カグヤを巧みに手なずけて操り、仲間にし、独り占めするなど言葉に表せないほど怒ってる)

(ユーキの行動は何度も死ぬほどの罪だ、よって我々が天に代わり罰を与える)

(普通に勝負をして欲しい・・・以上の内容だな)


(何々、自分達のカグヤに手を出したから許せない、勝負して死ぬほど痛めつける意味ね)

身もふたもない言い方だが、まぁー合ってる。

(僕一人に向けているみたいに感じます、何故でしょう?)

(内容はともかく、明日の14時から試合だ。ユーキ 了承したとカグヤに伝えてやれ)


「カグヤさん 明日の14時から試合するようです。色々お手数をかけました」

「14時から試合ですか。 ユーキさん応援します、頑張りましょう!」

「いやいや、カグヤさんの班なのですから応援してあげないとダメでしょう」


「なら両方を応援しましょう。ユーキさん、これなら問題ございませんね!、そうしましょう!」

有無を言わせず、決定してしまった。

「分かりました。カグヤさんに何度も使い走りにさせて申し訳ありませんが、了承したと班の方達にお伝えください」

ぺこりと頭を下げると、今度は鼻歌を歌いながら軽やかに駆けていった。


「明日の試合に向けて一通り形や錬気をやるのではどうでしょう」

(いんじゃないか、時間もないことだし軽く汗を流す程度で十分だろう)

「ワクワクするわね、楽しそうな人こないかな?」

「そうかー 大したことない気がするぜ」

おおゴーキが珍しく的を得てる、成長したのか・・・


「用事思い出したので途中で抜けるわ」

カレンが用事とは珍しいこともあるものだ。


 ◇ ◇ ◇ 

第一区の片隅に内輪話しをする一団があった、カグヤ班である。

「お嬢様から聞いたか、奴らが了解したらしいと・・・」

「奴らに騙されてること気づいてないご様子。何も知らず喜んでる姿は痛々しい」

「どのようにしてお嬢様に近づき仲間にしたのが、いまだ不明だ」

「お嬢様に薬やあやしい術とかしたかも知れんぞ・・・」


「やめんかー。今、そのことを議論してる場合ではない」

「カツキの言う通り、試合にかこつけて奴らを完膚なきまで叩き潰すことが先だ」

「副班長シーナー殿 真剣を使ったらどうでしょう?」

「いや、それは不味い。奴らが大怪我でもしたらお嬢様の立場が危うくなる」

「史上最高とおだてられた奴らですが、模擬試験の結果は30位ちょっとの格下です。甲冑等の装備一式揃え防御を固めてしまえば手も足も出ないでしょう。試合が終わるまでいたぶり続ければ、泣いて慈悲を乞うことでしょう。これで、お嬢様も目が覚めましょう」

「ナダレよ、いい案だ。皆の者、明日第三区に13時に集合だ」

「ザーレンは第一区に練習用の装備一式がある6名分を借りてこい」


「ジョージよ、我がカグヤ班の勝どきを頼む」

「分かりました。お嬢様にあだなす輩に”鉄槌を”!」

「鉄槌を!」

「我らに完璧な勝利を!」

「勝利を!」

「解散」

 ◇ ◇ ◇ 




今日も午後の第三区は快晴だった


カレンは食事の後、用事があると言って、またいなくなった。


いつもより気温が高い20度は越えている、お昼寝に最適なのかゴーキはお昼寝を楽しんでいた。


自分の班を放っといてカグヤが来ている。

することもないのでユーキとカグヤは雑談に夢中だ。



定刻の少し前、第三区に異様ないで立ちの集団が現れた、これから戦場に赴くいで立ちだ。

カグヤ班は試合の予定時間より早くきた。


ユーキとカグヤの姿を見てカグヤ班は歯ぎしりしユーキを睨みつけている。


「お嬢様 こんな奴らと関わらず、私達の所に戻りましょう」

「挨拶もなしで、いきなりかよ」

ゴーキは行き成りやってきて暴言を吐くカグヤ班に噛みついた。


「ユーキと言います、隣はゴーキです。書面もそうですし、その装備も度が過ぎませんか?」

偉そうにしているカグヤ班副班長シーナー・ダオジンが反発する。

「我らの流儀ですること、貴様の指図は受けぬ」

試合をする雰囲気から喧嘩する雰囲気に狼狽えるカグヤ。

「私のことで揉めないでください」



カレンが帰ってきた。

「なに、戦争でもいくの?街で仮想大会の催し物でもあるの・・・えっ、カグヤ班の人達なの」

ユーキから話しの流れを、ウンウンと頷き聞いてる。


「カグヤ この人達と試合の取り決めするから、ユーキとお茶でもして待っててくれない」

カグヤはニコっと笑いユーキと休憩場所に向かった。


カグヤも判っていた、面倒事はカレンが一番適任だと。


「私は12期生のカレンです。6人もいると話すのに困るわ、誰が誰なのか教えてくれない?」

取り敢えず自己紹介していくカグヤ班


「練習試合をお願いしたはずでけど、意味不明の果たし状の目的を教えて頂きたいわ」

「簡単なことだ、お嬢様を騙し仲間に引き入れたお前たちを叩きのめすためだ」


「あなたはカグヤ班ザーレンさんね。騙したとありますが、どなたに聞いたのでしょうか?」

「誰に聞かなくても分かる」

いきり立ってるザーレンにカレンは狙いを定めたらしい。

「ザーレンさん、叩きのめすとは穏やかでありませんが、どういう意味でしょうか?」

「馬鹿か、叩きのめすとはそのままの意味だ。分からんのか!」

頭を小さく何度も振り、ザーレンの言葉を噛み砕き確かめるようにシーナーに問いかけた。

「副班長シーナーさん ザーレンさんの言質は班の総意として受け取ってよろしいのでしょうか」

「当たり前だろが・・・」

見逃さなかった、カレンの口角が少しあがり笑みがこぼれたことをシーナーは見逃さなかった。

「お前は黙ってろ!」

あの笑みは隠し玉があるに違いないとシーナーは予測した。

「・・・・・・」

それと気づいたのだろう、カレンが誘導してカグヤ班の行為に正当性がないことを証明した。


雲息が急に悪くなる、ユーキ達は普通に試合できれば果たし状のことは気にしていなかった。カグヤ班の出で立ちと高圧的な態度に腹を立てていた。

結果三人の雰囲気がガラッと変る、嵐の前の静けさのようだ。試合は適当にお茶を濁す予定が、一波乱じゃ済みそうにないほど剣呑だ。

来月の大会も迫ってるから怪我をさせない程度に収めて欲しいのだが心配だ。



「無駄な問答しても時間がなくなります、ちなみに試合の審判を総代リュウセイ・リンムーさんにお願いしておりますので、なるべく手短にお願いします」

シーナーの予測は確信に替わった。選りによって総代リュウセイだと、相手にしてやられた。


「そ、そうか、審判を総代リュウセイ・リンムーにお願いされたか。なに『果たし状』は試合を盛り上げるための小道具よ、ザーレンの演技も迫真ものだろう」

出た言葉は行為そのもを茶化すしかなかった。《どうしてこうなった、くそー》


「真に迫った演技に身震いしましたわ。オホホ・・・総代リュウセイさんも時期にくるでしょう。では試合の方よろしくお願いたします」


「相分かった」


カレンとカグヤ班の話し合いは無事に済んだみたいだな。


だからカレンは用事があるといって、総代リュウセイ呼にいったのか。

(これは大物を呼んできたなー そう云えばカレンとユーキは総代会の正副委員だったな)

カレンが孤児の代表の総代リュウセイ・リンムーを審判の立ち合いに呼んだ。

総代は選挙で選ばれ、年齢ごとに正副委員が2名いて総代会を結成している。

総代は特別な権利を有している、それはエゾ商会の会頭に直接具申できる立場にあった、このお陰でシャンティ院長は好き放題にできない。シャンティ院長にとって彼は目の上のたんこぶってやつだ。




「総代リュウセイ・リンムーさんです、審判お願いしたのよ」

「お越しいただき、感謝いたします」

「ユーキ君 こんにちは」

「カレンちゃんに無理しゃり、いえ、お願いされたのです。大きな果たし・・いえ、大きな練習試合をするとのことで公正な立場で審判させて頂きます」

横でカレンは間違う度に総代リュウセイの足を小突いている。



両陣営を呼び試合の決まり事を説明する総代リュウセイ。

「では、試合形式で15分、降参するか気絶するかで勝ち負けとします。剣は木剣で、技と錬気の制限は無しですが、規則は大会の試合に準じます、目に余る行為があれば査問会にかけますから注意してください。ユーキ君側3名とカグヤ班7名の対戦・・・はぁ、カグヤさんは出ない?・・・なら6名ですね」


「ユーキ君側が2回対戦で計6回の戦いですね。出場者の順番はお好きなように、何か質問はありますか?」「無ければ準備できしだい始めたいと思います」


あららら、質問する前に終わっちゃったな・・・・


◇ユーキ班

(おいおい、ただ威圧のために着ていたと思ったが、全員あの甲冑きて戦うのか?)

(あれ着れば防御完璧と思ってるのではないかしら?)

(それより順番、俺一番でいくぜ)

(なら2番でいいわ)

いつもよりゴーキ気合い入ってる、カグヤのことで相当頭にきてるな。



◇カグヤ班

「一番厄介な奴を連れてきたな~」

「すっかりカレンとかいう女にしてやられましたね」

「なあーに試合の中いたぶればいいんです。あっ!1回目で伸したらいけませんが ヘヘヘ」

カレンにコケにされたザーレンは過激なことをいいだした。

「でか物はガダル、ナダレさん、女性はザーレンと私、ユーキとかいう奴はカツキ殿、シーナー殿でどうでしょう?」

「ジョージ  女性と戦いたいから組んだな?」

「いえいえ、ハハハ。もうすぐ開始時間です、ガダルいってください」

余裕しゃくしゃくのカグヤ班です。

ーーー


次回はゴーキの戦い、乞うご期待です。


『錬気』は架空の能力、空想(妄想)で書いてます。気=波を基本に、そこから増幅させ衝撃の波を気衝、瞬歩、跳躍等の技に、電波を念話に見立て考えてます。深い考えもなく破綻(ご都合主義)してる部分はあるかと思います。

文章は素人の範囲から抜け出ないでしょう。才能ないならストーリーで頑張りたいけど、拙い表現力に期待はできない。

ナイナイ尽くしでも、それなりに頑張ります。


物凄く遅筆なので溜めている分が無くなると更新遅くなります悪しからず。


《感謝》

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