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自己紹介と鬼神

お待たせしやした!


楽しい小説が多くて手が止まってました!




怒鳴りながら起き上がった俺の視界に飛び込んできたのは黒く大きな物体だった。


「おわぁっ!」


「「グルゥッ!!」」


起き上がった直後だったベッドに再び押し倒される。というかこの感触、触り心地のいい毛並みで俺はこの物体が何か確信した。


「アルッ!ウルッ!ちょっ落ち着け!」


「「グルルゥ!」」


俺の言葉など御構い無しに戯れてくる二匹。困った、全然離れてくれない…えらく心配をかけたみたいだ。あとで何かしてやらないとなぁ…。


終わりが見えない戯れ付きに早くも諦めを覚えて別のことを考えていると、聞きなれた救いの声が響いてきた。


「アルさん、ウルさん、貴方達のご主人様が困ってらっしゃいますよ?」


「「グルゥ?」」


その声に反応して、アルとウルは俺から離れてくれた。た…たすかった…。


「助かったよお姫様。まさか起きて早々突撃されるとは…」


「「グルルゥ…」」


「ふふふ、ご無事で何よりです。蒼眞様、お客様がお見えですよ?」


客?俺に?誰だ?こっちにきて知り合いなんて居ないのに。


訝しげにお姫様の視線の先を追う。すると———


「……照!?」


「蒼眞!」


———行方を探そうと思っていた悪友の姿が目に映った。






「何でここに…いや、それよりもお前何してんの?床に膝なんかついて…」


「あぁ、いやこれはね……ええと……」


何だ?いつもより歯切れが悪いな。なんかやらかした時の反応だぞこれ。


驚きに染まっていた感情に訝しさが戻ってくる。こいつは一体何をやらしたんだろうか。


「蒼眞様、このお方は私がアルさんとウルさんと遊んでいるところを襲われてると勘違いしたのです」


「勘違い?」


アルとウルに襲われてるって…いやまさか…。


「どんな遊びをしてたんだ?」


「じゃれあい…でしょうか?」


「「ガゥ!」」


俺は視線をお姫様に向けて遊び方を聞くと、お姫様は曖昧に答える。アルとウルも肯定しているように吼えてるし、なんか嫌な予感が…。


「エシル姫が魔物の下敷きになっていたのですわ」


「うん!びっくりしたんだから!」


嫌な予感が頭をよぎっていると、照の後ろから二人の女の子の声が聞こえてくる。声のした方へ顔を向けると、ピンク髪の女の子と、金髪の女性が立っていた。おんなじ服を着てるし、アニメでよく見かける制服っぽいな、学生か?


「お、おう?」


「あぁ、ごめん紹介がまだだったね。セラム・ラルフィードさんとウィルム・シルーナさん」


立ち上がって二人を紹介してくれる照。その紹介の後に二人が自己紹介を始めた。


「セラム・ラルフィードです。この国の第三王女です」


ピンク髪の女の子はさっきのテンションは何処へやらと思ってしまう落ち着いた感じで挨拶をしてくれる。身長は照の胸あたりだから、ちょっと小ぶりだな。


「ウィルム・シルーナですわ。シルーナ公国第一皇女ですの」


続いて金髪ウェーブの女性が挨拶してくれる。


二人ともお姫様と同じくらい大変美人美少女なのだが、お姫様を見た後だとそこまでのインパクトはなかった。慣れってすごいな…


綺麗なお辞儀とともに自己紹介をしてくれる二人。ていうか……


「二人ともお姫様なのね…」


呆れるように言葉が漏れる。(しゅじんこう)の周りには重要人物が集まるってことかねぇ?


「それでこっちが橘 蒼眞(たちばなそうま)。僕の幼馴染だよ」


「照!」


思わず声を荒げる。此奴なんでフルネームで挨拶してんだ!?もし異世界に来ることになったら苗字は隠せっていっただろ!?


「えっ?あぁ、僕は魔法陣から出てきちゃったから隠すことが出来なかったんだよ。ごめんね」


「あぁ、そういやそうか。そりゃどうしようもねぇわな」


「うん」


言われて納得する。俺と違って此奴はちゃんとした召喚魔法出来たんだもんな。そりゃそうなるか…。


橘 蒼眞(たちばなそうま)。幼馴染っつーよりは腐れ縁かね、よろしく——!?」


簡単に自己紹介をすませる。なに紹介すりゃいいかわかんねぇしな。


そうして自己紹介をした後に気づく。横から何か嫌な視線が注がれていることに。


ブリキのような機械的な動きで首を回す。嫌な視線の主の正体は。綺麗な笑顔でこちらを向くお姫様だった。


「蒼眞様?どういうことでしょうか?」


「いやぁ…えーと…そのぉ…」


思わず正座になってしまいながらも顔をそらした。冷や汗が溢れ出す。お姫様の笑顔がとても怖いっ!なんだこれ!お姫様の後ろに鬼神がみえるんだけど!?


「蒼眞…様?」


「ひぃ!?」


怖い!ものすごく怖い!様の所で首をかしげる所とかすんごく怖かった!なにあれ!なにあれぇ!


「説明…していただけますか?」


「はい只今!」


遊びに対するお叱り空気は何処へやら、これ以上お姫様を怒らせないように俺は誠心誠意説明するのだった。

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