27 やっぱり仕返しにきたよ
「おう坊主、死んでくれや」
ガラの悪いおっちゃん達に囲まれてそう言われた
帝国の貴族のボンボンの喧嘩を買ってから数日後
日課の街中の探検をしていたら後ろからつけられている気がした
あ~やっぱりな
貴族のボンボンの復讐だと気が付いた
いやそれ以外にないからね
という訳で人気のない路地に入ってみた
案の定、付いてくる気配があった
「で、何の用?」
立ち止まり、振り返って聞いてみた
その返事が冒頭だ
「一応聞いておく、誰の依頼?」
お約束の言葉を言ってみた
「おいおい言う訳ないだろう」
げへへへへって擬音が聞こえてきそうな返事が返ってきた
そりゃそうだ
いう訳ないわな
どうやら平和な共和国の雰囲気に慣れ過ぎたようだ
王国に居た頃はとりあえず殺してから確かめる、だったから
お話をしているうちに囲まれた
「地面に手を付こうったって無駄だぜ?剣を刺す方が早いからな」
しっかり魔法使いだということがバレていた
土魔法というのは手で触らないと発動しない欠点がある
まあ誰でも知っているから当然だわな
「判った、降参だ」
そう言って腰の短剣から手を放して両手を上げる
ところが負けを認めたのにもかかわらず許してくれなかった
一人が後ろに回り込んだと思ったら脇の下に腕を入れて宙ずりにした
子供だからね
足がぶらぶらしているよ
まさに逃げ場がないはこのことだ
確実に動きを止めているからまあそれなりに修羅場を潜ってきたのだろう
「悪いな坊主、死んでくれや」
人を殺すことになんの躊躇いもないという感じで言ってきた
戦場やら紛争やらで人を殺し過ぎるとこうなるって見本だね
じゃあ、こちらも反撃開始だね
殺るって言っているし、複数で襲ってきたんだ
もう十分だろう
「げほっ」
ボクを後ろから宙釣りにしていた男の口から血が噴き出した
緩まる腕の力
あっさり抜け出せた
「な、なにやりやがった!」
目の前にいるボスらしき奴が叫んできた
いや、いう訳ないじゃん
なに殺し合いの最中に話をしているんだよ?
バカじゃないの?
という訳で以下同文にしてみた
土魔法なのに地面に手をついていない
それなのに仲間の二人がいきなり口から血を吹き出して死んだ
残った奴はパニックになっていた
そして逃げようとしたけど、しばらく走ったと思った急に倒れた
こちらはボクが地面に手を当てて土魔法を使ったからだ
逃げていく先に段差を付けて転ばしたんだ
土魔法の正しい使い方だね
生き残った奴は地面に倒れて這いずりながらも逃げようとしていた
ダメだよ
逃げちゃ
せっかくの獲物だもの
なんだっけ?
三番街の自衛騎士団?
そいつらに見せ付けないとね
お前らのせいで逆恨みされて襲われたって
とりあえず自衛騎士団を呼ぶために残った襲撃犯の足に短剣を突き立てみたら
「ぎゃあ~~~~っ」
っと大きな叫び声が上がった
これを聞いてきてくれるかな
残念騎士団




