25 宿屋で抱き着かれて死にそうになりました
「ソード君!」
かぼちゃ亭という食堂兼宿屋に帰るなり抱き着かれた
ボクは11歳の子供
宿屋の(自称)看板娘は16歳
頭を抱えて抱き着かれたため口と鼻が身体に押し付けられたため死にそうになった
いえね出店をひやかしていたら親の仇の帝国の貴族に会ったんですよ
平民を虐げていたので助けて成敗しました
つい魔法を使ってしまったのでこれから皆に引かれるだろうな、と思っていました
人を簡単に殺す人間とお友達になりたいと思う人間はいないですからね
所詮魔法使いは人殺しのための道具
・・・悲しくなんてないからね!
まあ実際に出店の人たちは引いていたね
本当は殺るつもりだったんだよ?
でも自衛騎士団とかいうのがしゃしゃり出てきたので股間を潰すことしかできなかった
帝国の貴族のボンボンは絶対に仕返しにくるよね?
自分の手は汚さないように人を使って
これから24時間、周りを注意する日々が始まるという訳だ
・・・人を助けてこれだもの
顔見知りの出店の店主は見捨ててもよかったかもしれないね
一通り出店とかをひやかしてから宿屋に帰った
「ただいま~」
と子供っぽく帰宅時の声掛けをしたら
「ソード君!」
といきなり抱き着かれた
宿屋の看板娘のサーラさんだったね
「聞いたわよ!お父さんが死んじゃったんだね!」
ギュウギュウと抱きしめられた
力が強すぎる!
いや口と鼻が身体に押し付けられて息が出来ないから!
手足をバタバタさせるんだけど全然気が付いてくれない!
帝国の貴族に頼まれた新しいタイプの刺客か!?
って思ったよ
「ちょ、ちょっと!息していないから!」
宿屋の女将さんが気が付いてくれなかったら確実に天国に行って死んだ父親と再会していたことだろう




