21 自衛騎士団っていう町内会の自警団に邪魔された
「そこまでだ!」
自衛騎士団だと名乗る人間に邪魔された
バカな貴族の息子とボクの間に立ち塞がったんだ
「ふっ、子供が貴族のボンボンに絡まているのに助けもしない癖に」
心の底から軽蔑してみた
自称騎士(笑)はちょっと顔が歪んだのが見えた
ボクの言葉が心に届いているようだ
でも手加減しないよ?
他人に優しく?
何それ美味しいの?、だもの
この世界、他人を足蹴にしてのし上がるのが正義だ
人のために自分を犠牲にするバカはいなんだよ
・・・そう言えば、国を守るために死んでいったカッパーフィールド男爵ってバカがいたね
ボクの言葉が騎士の心に届くって判ったから続けて言った
「出店の人が被害にあったけど、同じ国のそちらに駆け寄るよりも帝国の貴族を守るとは・・・」
いやはや呆れたものだ
というのを言葉で言わずに態度で判るようにしてみた
首を左右に振って、肩をすくめて、両手のひらを真上に上げるやつ?
呆れたね、というボディランゲージを大袈裟にやってみた
戦いというのは何も殴るだけが戦いではない
周りの人間を味方につけるのも大事な戦術だ
・・・周りに味方がいなくて一人戦っていた男爵がいたっけ
おバカな騎士様の顔がさらに歪むし
周りの出店をやっている人間もさすがに他人事ではないので恨みがましい目つきをしてきた
まあ純真無垢な子供が正論を吐くんだから当然だよね
「大体、こいつらを守って何になるんです?」
追い打ちをかけてみた
びっくり顔の残念騎士
子供がさらに追い打ちをかけてくるとは思ってもみなかったらしい
・・・昔は大人って大人だと思っていたんだよ?
でも成長するに従い大人の粗が見えてくるよね
早い話が身体がデカいだけの子供
昔の尊敬を返せ!、と言いたい
まあ尊敬もできない大人なんだからもう手加減はしない
騎士にとどめを刺すことにした




