第4話
「ただいま~」
「ただいまぁ、、、」
「お帰り~」
「あ、お兄ちゃん帰ってきた!」
「そうね~」
妹のネルアが起きてきていた。時計をチラリと見る。いや、もう11時半だ。それもそうか。
というか、7時半に父さんと外に出たわけだから4時間近く剣を振り続けたのか。よく頑張ったな、俺。
「ネルア、よく眠れたか?」
「うん、バッチシ、お兄ちゃんありがとね。」
昨日俺が童話を聞かせてネルアを寝かしつけてたわけだが、なんでも、前日に怖い夢を見たのだとか。
どんな夢だったのだろうか?ま、でも今日は眠れたみたいだしそんなのはもういいか。
「そんじゃあ、ちょっと俺汗流してくるわ」
「はーい」
「お父さんは良いの?」
「父さんは汗かいてないからな。」
「そうなんだ。あ、分かった!お兄ちゃんだけに働かせてサボってたんでしょ!」
「いやいや、父さんもちゃんと一緒にやってたさ」
「本当に?」
「ああ、本当だよ。あと、父さんたちは別に畑に行ってたわけじゃないんだ。」
「そうなの?じゃあ、何してたの?」
「父さんたちは隣の空き地で剣の練習をしてたんだよ」
「お父さんもお兄ちゃんも剣なんて使えるの?すごい!」
「だろう?父さんは昔からやってたけど、お兄ちゃんは今日が初めてなんだ。なのにその呑み込みの早さと言ったら、それはもう凄かったよ。相当才能あると思ったよ。」
「あらあら~」
風呂に向かうその後ろから、そんな会話が聞こえる。
いや、そうなんだよな。父さんは俺と一緒にあの後1000回素振りしたのに汗ひとつかいてないんだよな。ステータスの恩恵ってあるのとないのじゃ全然違うんだなって実感したわ。
俺はそのまま脱衣室に入り、扉を閉める。服を脱いで、風呂の中に入って、体を軽く流した。
そういえばステータスって能力値やスキル以外にもレベルがあるって言ってたな。レベルによって能力値も増えるんだろうか?
俺は体を軽く洗いながらそんなことを考える。
それでいくと、父さんってB+ランクまで上がったんだったよな?レベルとかステータスとかどんなもんなのだろうか?7000くらいとかか?、、、ダメだ、考えても分かることじゃないわ。今度聞いてみるか。
と、そんなことを考えるうちに、体を洗い終た。次は髪か。
俺の誕生日も本当にもうすぐだ。あと1週間と少し。再来週の月曜が俺の誕生日だ。そうなれば俺も成人。働き出さなければならない。まあこのまま家で農業をやるって選択をとれば、別に今までと何ら変わりはないわけだけども。まあでもそこらへんはユーロン王国の風潮というか、なんというか。
実際、同じように農業やってたとしても、成人した後は売る方の仕事もしなければならないみたいだしな。一応区切りというか、そういったものがあるのだろうと思う。
王都の方には、学校、なんてものもあるようだが、この場合俺に関していうなら関係はないだろう。
なんでも、いろいろな知識を得られる場所だとか。ただ、ああいった場所は貴族の息子や娘が行く場所ってイメージがあるからな。勿論、一般の人間も通うことはできるようだが、それなりに金が要る。俺は行かなかったわけだが、一応通う人間の多くは10歳から通い始めるようだ。ただ別に年齢制限があるわけではないから、俺もこの後行こうと思えば行けるのだが、、、
「いや、めんどくさそうだな」
俺はやはり勉強なんて性に合わないな。
ん?いや、俺はそれでもいいが、10歳というと来年度はネルアの代が入学しだす年じゃないか?もしネルアが行きたいって言うならお金が必要か?ネルアはどう思ってるんだろうか。ネルアは頭がいいからな。俺や母さんが文字の読み書きを教えたらすぐ読めるようになったし、書けるようになったし。今や単純な足し引き算だけならできるしな。うん、さすがは俺の妹だ。やはり学校に通いたいのだろうか。
父さんの言ってた、力ってのは、ステータスみたいな腕っぷしって意味の力だけじゃなくて、やりたいことをさせてあげられる経済力みたいな意味もあったのかもしれないな。父さんも、ステータスだけを指して言ったわけじゃないって言ってたし。
さて、髪も流し終えたし、そろそろ出るか。
俺は座ってた椅子から立ち上がると、タオルで体を軽くふく。
髪もがさがさと大雑把にふいて、そのままタオルを腰に巻いて風呂から出る。
「お兄ちゃん、すごく時間かかってるけど大丈ー
「あ」
「キャ!」
思いの外長風呂になってしまったのか、確認しに来てちょうど扉を開けたネルアと鉢合わせた。
ネルアはそのまま扉をパタンッとしめると、そのまま戻っていった。
俺はそのまま、今度はしっかりと体を拭いて、服を着る。
タオルで髪を乾かしながら3人のもとに向かう。
「ごめんごめん、考え事してたら遅くなったわ」
時計を見ると12時半過ぎを指していた。
「遅かったわね。ごはん、もうできてるわよ~」
「はーい」
机の上には、パンに、野菜のスープ、焼いたお肉が並んでいた。
「いただきまーす」
肉をかじる。うんま。
母さんの料理、マジでうまいんだよなぁ。
「今日はスープはネルアがつくったのよ。」
「へえ、ネルアが料理なんて、初めてじゃないか?どうしたんだ?」
「なんでも、友達が料理してるって話を聞いてやりたくなったらしいわ」
「いいことじゃないか。」
料理ってのはできるに越したことはないからな。俺も母さんによく教えてもらって一緒に料理してたっけ。今でも結構母さんの料理はするんだよな。ま、母さんほどおいしくは作れないんだけどな。本当に、どうやったらそんなにおいしく作れるんだか。
「それは数こなすしかないんじゃないかしら~。私も相当な回数料理したからね。年季が違うのよ。」
「そう言われちゃあどうしようもねえな。」
さて、ネルアの初料理は果たしてどんな感じなのか、、、
「え、うま」
「でしょ~、あの子、結構才能あると思うのよ~」
「結構どころかめちゃくちゃ才能あるぞ。」
流石は母さんの娘。このまま料理続けたら俺なんかあっという間に料理の腕抜かれるんじゃなかろうか。
「で、その料理を作った当人はどこにいるんだ?」
「お父さんと庭でお花の手入れしてるわよ。」
「そうか、褒めてやろうと思ったのに。あとで褒めちぎるとするか。」
「そうね、あの子、エルディアの反応すごく気にして楽しみにしてたから、すごく喜ぶんじゃないかしら。」
「そうだったのか。」
だから冷めきらないうちにと、俺を呼びに来たわけだ。
「ごちそうさまでした。」
「はい、お皿はそこにつけておいてね。」
「いや、俺が洗うよ、もう他のはみんな洗いきって俺の分だけだろ。」
「あらそう?じゃあお願いするわね。」
「分かった。」
そういうと、母さんは一回うなずいて、自室の方へ向って行った。母さんも朝から動きっぱなしだったからな。その後、俺は皿を洗って拭いて、戸棚へと戻した。
さて、俺もさすがに疲れたし、昼寝でもするかね。あの化け物親父のせいで、、、などと恨みつらみを頭の片隅に置きつつも、想像以上につかれていたのか、俺の意識はすぐに暗闇の中に落ちていった。
ちっす。つむぎんこと綴莉紡だよ。
誤字脱字とか行間とか、話の矛盾点とか、気になるとこあったら教えてくれなー。
何せ初心者なもんで。
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や、やらかした!数値何にしようって迷って空白のまま投稿しちまった。
修正完了、、!




