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電車で助けてくれたきみは、クラスの人気者でした  作者: TAKA


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第27話

仲直りしてから、桜井くんとの距離は、前よりもずっと近くなった気がした。一度こじれて、もう一度つながったぶん、お互いの気持ちが、少しだけ素直になれたのかもしれない。


そんなある日のホームルームで、文化祭の話し合いが始まった。「うちのクラス、何やる?」。担任の問いかけに、教室が一気に盛り上がる。


いくつもの案が出て、最終的に決まったのは、喫茶店だった。手作りのメニューを出して、教室を飾りつける。役割分担を決めていくと、私は、看板や装飾をつくる係になった。


「お、葉山さん、装飾か。俺もそれ」。桜井くんが嬉しそうに手を挙げる。同じ係になれた。それだけで、こっそり心が躍った。


すると七海が、すかさず「あたしも装飾やる!」と便乗し、その流れで、なぜか蓮くんまで装飾係に引っぱりこまれていた。「なんで俺まで」とぼやく蓮くんに、七海が「いいじゃん、人手は多いほうが」と笑う。


四人で、同じものをつくる。これから始まる文化祭の準備に、私は柄にもなく、わくわくしていた。

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