↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
108/183

第108話 悪役なら古代魔王に挑む

古代魔王封印領域。


 巨大な扉の奥。


 暗闇の中。


 二つの赤い瞳が輝いていた。


「人間。」


「魔族。」


「共に我の前へ来るとは。」


 低い声が響く。


「時代は変わったようだな。」


 封印の中心。


 黒い鎧を纏った存在が立ち上がる。


 古代魔王。


 かつて世界を滅ぼしかけた存在。


「……。」


 全員が構える。


 魔王レオンハルトも剣を抜く。


「古代魔王。」


「再び眠ってもらう。」


 古代魔王は笑う。


「同じ魔王でありながら。」


「我に逆らうか。」


「今の時代を守るためだ。」


「……。」


 俺は前へ出る。


「アルベルト。」


 リリアが呼ぶ。


「一人で行かないですよね?」


「……。」


 以前なら。


 迷わず前へ出ていた。


 だが。


 後ろを見る。


 仲間。


 人間。


 魔族。


 全員が戦う覚悟をしている。


「……。」


「行くぞ。」


 それだけ言う。


「はい!」


 古代魔王が腕を上げる。


 瞬間。


 黒い魔力が広がった。


「来る!」


 セレナが叫ぶ。


 巨大な衝撃波。


 地面が割れる。


 クラウス隊長が防御する。


「全員!」


「耐えろ!」


 魔王軍が魔法障壁を展開。


 リリアとセレナが補助魔法を重ねる。


 しかし。


「……。」


 強い。


 今までの敵とは違う。


「これが。」


「古代魔王。」


 ルシアが呟く。


「数千年前。」


「世界を恐怖に陥れた力……。」


 古代魔王が笑う。


「どうした。」


「これで終わりか?」


「……。」


 俺は歩く。


「?」


「まだだ。」


 古代魔王が見る。


「一人で来るか。」


「違う。」


「……。」


 俺の後ろ。


 全員が続く。


「今回は。」


「一人じゃない。」


 古代魔王の表情が少し変わった。


「……。」


「面白い。」


 再び攻撃。


 黒い炎。


 巨大な魔力弾。


 だが。


「リリア!」


「はい!」


 光の盾。


「セレナ!」


「分かっています!」


 氷の壁。


「クラウス!」


「任せろ!」


 騎士団の防御。


「ルシア!」


「魔族の力を見せます!」


 四天王の斬撃。


 全員の攻撃が重なる。


「……。」


 俺はその中心へ進む。


 古代魔王。


 圧倒的な存在。


 しかし。


 今なら分かる。


 強さとは。


 一人で全てを壊すことではない。


「終わらせる。」


 俺は魔力を集中する。


 古代魔王も最大の魔力を放つ。


「来い。」


「人間。」


「貴様の全てを見せろ。」


 衝突。


 黒と白の光。


 封印領域全体が揺れる。


「……。」


 そして。


 最後の一撃を放とうとした瞬間。


 古代魔王が笑った。


「なるほど。」


「理解したぞ。」


「?」


「貴様は。」


「力を持ちながら。」


「孤独を選ばなかった。」


「……。」


 古代魔王の魔力がさらに膨れる。


「ならば。」


「我も。」


「全てを出そう。」


 封印領域の奥。


 さらに巨大な魔力反応。


「第二形態……。」


 セレナが呟く。


「まだ力を隠していた……。」


「……。」


 俺はため息を吐く。


「面倒だ。」


 しかし。


 隣には。


 仲間がいる。


「行くぞ。」


 古代魔王決戦。


 本当の戦いが始まる。

第108話を読んでいただきありがとうございます!


ついに古代魔王との決戦が始まりました。


アルベルトはこれまで一人で戦うことが多かったですが、今回は仲間と共に最強の敵へ挑みます。


次回、古代魔王の本気との戦いです!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。