表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
蛊真人  作者: 魏臣栋
魔头乱世
581/688

第一百七十六節:升六角,难找试蛊之人

方源(ほうげん)生来(せいらい)慎重(しんちょう)性格(せいかく)で、()中的(てき)他者(たしゃ)一切(いっさい)()てにできず、(しん)(たよ)れるのは(おのれ)のみだと確信(かくしん)していた。


(ゆえ)に、六臂天尸王(ろっぴてんしおう)殺招(さっしょう)()にした(とき)即座(そくざ)()研究(けんきゅう)()()かったのである。


()殺招(さっしょう)は、元々(もともと)(かれ)基盤(きばん)(うえ)修繕(しゅうぜん)(くわ)えて()られたものだ。


()れに(くわ)え、()れまでの日々(ひび)、墨瑶(ぼくよう)指導(しどう)(もと)で、方源(ほうげん)煉道(れんどう)造詣(ぞうけい)()えず(ふか)まり、眼識(がんしき)以前(いぜん)とは(くら)(もの)にならぬ(ほど)向上(こうじょう)していた。


(したが)って、(かれ)六臂天尸王(ろっぴてんしおう)理解(りかい)は、(すで)明瞭透徹(めいりょうとうてつ)(いき)(たっ)していた。


()(とき)(かれ)完成形(かんせいけい)殺招(さっしょう)()にし、試驗(しけん)するまでもなく、()れが(きわ)めて完璧(かんぺき)なものであることを看取(かんしゅ)した。


墨瑶(ぼくよう)原版(げんぱん)(もと)に、数多(あまた)補助蛊虫(ほじょこちゅう)削除(さくじょ)し、核心(かくしん)六大支柱蛊虫(ろくだいしちゅうこちゅう)には()(くわ)えず、()わりに(いく)つかの補助用途(ほじょようと)蛊虫(こちゅう)追加(ついか)していたのである。


()巧妙(こうみょう)箇所(かしょ)気付(きづ)き、方源(ほうげん)()()なく賞賛(しょうさん)(こえ)()げた。


脳裏(のうり)で、墨瑶意志(ぼくよういし)説明(せつめい)した。


()れは潘平(はんぺい)常飚(じょうひょう)()()けていた心意蛊(しんいこ)功績(こうせき)よ。彼等(かれら)詳細(しょうさい)体感(たいかん)(こころ)()()ってこそ、()(ほど)までに修繕(しゅうぜん)できたのです。()殺招(さっしょう)(すで)極致(きょくち)まで完成(かんせい)されており、一炷香(いっしゅこう)時間(じかん)()えなければ、如何(いか)頻繁(ひんぱん)発動(はつどう)しても体内(たいない)尸気(しき)蓄積(ちくせき)せず、尸斑(しはん)(しょう)じません。」


方源(ほうげん)(うなず)き、墨瑶(ぼくよう)()うことが(きょ)では()いと理解(りかい)した。


()殺招(さっしょう)(まこと)極致(きょくち)まで完成(かんせい)され、()思路(しろ)沿()えば最善(さいぜん)()くされている。


今後(こんご)仙蛊(せんこ)追加(ついか)するか、核心蛊虫(かくしんこちゅう)()()えない(かぎ)り、()以上(いじょう)改良(かいりょう)余地(よち)()いだろう。


しかし仙蛊(せんこ)追加(ついか)すれば、(かなら)ずや(もと)体系(たいけい)(くず)れ、再構築(さいこうちく)により面目(めんぼく)一変(いっぺん)させる。


(まさ)に「一髪(いっぱつ)()けば全身(ぜんしん)(うご)く」が(ごと)しである。


()核心蛊虫(かくしんこちゅう)()()えれば、それは思路(しろ)全体(ぜんたい)変更(へんこう)意味(いみ)する。


思路(しろ)()われば、殺招(さっしょう)全体(ぜんたい)様変(さまが)わりし、再構築(さいこうちく)()は「六臂天尸王(ろっぴてんしおう)」と()うより、(むし)(あたら)しい殺招(さっしょう)(しょう)すべきものとなる。


総合的(そうごうてき)()ると、六臂天尸王(ろっぴてんしおう)殺招(さっしょう)は、核心蛊(かくしんこ)であれ支柱蛊虫(しちゅうこちゅう)であれ、(ある)いは補助蛊虫(ほじょこちゅう)(いた)るまで、極致(きょくち)まで(たか)められ、完璧(かんぺき)調和(ちょうわ)実現(じつげん)している。


もはや修整(しゅうせい)余地(よち)()いと()って過言(かごん)では()い。


(ただ)し、依然(いぜん)として後遺症(こういしょう)(のこ)る——


一炷香(いっしゅこう)時間制限(じかんせいげん)()えると、尸気(しき)蛊師(こし)身体(しんたい)侵食(しんしょく)(はじ)める。


制限時間(せいげんじかん)大幅(おおはば)()えて使用(しよう)すると、蛊師(こし)完全(かんぜん)僵尸(きょうし)へと変貌(へんぼう)する危険性(きけんせい)さえある。


しかし、()れは蛊師(こし)使用不適切(しようふてきせつ)起因(きいん)するもので、完全(かんぜん)回避(かいひ)可能(かのう)だ。


何故(なぜ)なら、使用回数(しようかいすう)(いく)()えようとも、尸斑(しはん)蓄積(ちくせき)することは()いからである。


蛊師(こし)頻繁(ひんぱん)殺招(さっしょう)発動(はつどう)することで、長時間(ちょうじかん)使用効果(しようこうか)擬似(ぎじ)的に()ることができる。


(しか)し、方源(ほうげん)()(よう)多大(ただ)成果(せいか)(たい)しても、(いま)(すこ)しの不満(ふまん)(いだ)いている。


貴様(きさま)殺招(さっしょう)完善(かんぜん)させる(ほか)思案(しあん)()るなら、本宗師(ほんそうし)(みみ)(かたむ)けてやろう。」


墨瑶(ぼくよう)(かす)かな冷笑(れいしょう)(はっ)した。


()段階(だんかい)まで()れば、六臂天尸王(ろっぴてんしおう)(すで)極致(きょくち)(たっ)しており、改良(かいりょう)余地(よち)()い。


だが、依然(いぜん)として一点(いってん)本座(ほんざ)満足(まんぞく)させない部分(ぶぶん)()る。


()れは()殺招(さっしょう)後遺症(こういしょう)だ。」


方源(ほうげん)()(はな)った。


改良(かいりょう)()て、(いま)六臂天尸王(ろっぴてんしおう)威力(いりょく)倍増(ばいぞう)し、持続時間(じぞくじかん)一炷香(いっしゅこう)()びた。


凡塵(ぼんじん)如何(いか)なる挑戦(ちょうせん)にも(じゅう)(ぶん)対処(たいしょ)できる。


其方(そち)(なに)不満(ふまん)(のこ)ろうか?


()るが()い、(すべ)ての殺招(さっしょう)蛊虫(こちゅう)の組み(くみあ)わせ運用(うんよう)であり、蛊虫(こちゅう)使(つか)以上(いじょう)(かなら)弊害(へいがい)(ともな)う。


殺招(さっしょう)後遺症(こういしょう)()(がたく)()()程度(ていど)(ひど)いものも()れば、(かす)かなものも()る。


(かく)(ごと)力道殺招(りきどうさっしょう)威力(いりょく)(つよ)さは、()記憶(きおく)(なか)でも五指(ごし)(かぞ)()る。


小僧(こぞう)其方(そち)人心不足蛇(にんしんふそくだ)って(ぞう)()むような真似(まね)()めよ。」


墨瑶(ぼくよう)訓戒(くんかい)するように()った。


方源(ほうげん)()ややかに(はな)(わら)った。


(かれ)仮想敵(かそうてき)は、(まさ)蛊仙(こせん)――凡俗(ぼんぞく)超越(ちょうえつ)した存在(そんざい)であったのだ。


六臂天尸王(ろっぴてんしおう)()()れた方源(ほうげん)は、たとえ奴道(どどう)()てたとしても、凡塵(ぼんじん)縦横(じゅうおう)することができる。


しかし蛊仙(こせん)対抗(たいこう)するには、まだはるかに(およ)ばない。


(ぼん)をもって(せん)()つという目標(もくひょう)は、あまりにも傲慢(ごうまん)で、人々(ひとびと)を震撼(しんかん)させるものだ。


方源(ほうげん)はそれを軽蔑(けいべつ)し、墨瑶(ぼくよう)()げるのも適切(てきせつ)ではないと考えた。


即座(そくざ)に、(かれ)言葉(ことば)(つづ)けた。


凡事(ぼんじ)(あらかじ)(そな)えれば()り、(そな)えなければ(すた)る。


万一(まんいち)ある()状況(じょうきょう)特異(とくい)で、殺招(さっしょう)使(つか)()ぎて僵尸(きょうし)()わってしまったらどうする?


六臂天尸王(ろっぴてんしおう)殺招(さっしょう)がもはや改良(かいりょう)できないことも理解(りかい)している。


(つぎ)は、()後遺症(こういしょう)解決(かいけつ)しなければならない。」


墨瑶(ぼくよう)(はじ)めて方源(ほうげん)真意(しんい)理解(りかい)し、沈黙(ちんもく)(おちい)った。


方源(ほうげん)若年(じゃくねん)にして(こころざし)()げ、墨瑶(ぼくよう)(かれ)()(よう)慎重(しんちょう)一面(いちめん)()るとは予想(よそう)していなかった。


(じつ)()えば、()れには墨瑶(ぼくよう)方源(ほうげん)見直(みなお)すところが()った──


此奴(こいつ)は、天分(てんぶん)()れば資源(しげん)機縁(きえん)()り、(さら)性格(せいかく)堅忍(けんにん)で、柔軟(じゅうなん)対応(たいおう)できる。


一方(いっぽう)では勇猛(ゆうもう)突進(とっしん)し、他方(たほう)では慎重(しんちょう)さを()(そな)え、行き(いきとど)いた配慮(はいりょ)ができる。


此奴(こいつ)は、(おそ)(はや)天下(てんか)()(とどろ)かせる()()るだろう。」


沈黙(ちんもく)(みじか)かった。


()もなく、墨瑶(ぼくよう)低吟(ていぎん)した。


()後遺症(こういしょう)解決(かいけつ)するのは、(すこ)面倒(めんどう)だ。


六臂天尸王(ろっぴてんしおう)は、普通(ふつう)僵尸(きょうし)では()い。


尸気(しき)極度(きょくど)濃厚(のうこう)で、蛊師(こし)一旦(いったん)転化(てんか)すると、陰陽轉身蛊(いんようてんしんこ)さえ使(つか)えなくなるのだ。」


煉道(れんどう)宗師(そうし)たる貴様(きさま)にすら、手段(しゅだん)()いというのか?」


方源(ほうげん)()じなかった。


墨瑶(ぼくよう)挑発(ちょうはつ)()らず、淡々(たんたん)とした口調(くちょう)(つづ)けた。


五転蛊師(ごてんこし)一人(ひとり)必要(ひつよう)だ。六臂天尸王(ろっぴてんしおう)完全(かんぜん)転化(てんか)した(もの)で、()()実験(じっけん)(おこな)わねばならぬ。


()被検者(ひけんしゃ)(すべ)ての協力(きょうりょく)()る。常時(じょうじ)()状態(じょうたい)把握(はあく)せねばならぬ——身体(しんたい)変化(へんか)心中(しんちゅう)情動(じょうどう)体感(たいかん)(さと)り……


()れらは(みな)重要(じゅうよう)参考(さんこう)情報(じょうほう)となる。」


墨瑶(ぼくよう)(ふか)思考(しこう)することを()け、(みずか)らの消耗(しょうもう)極力(きょくりょく)(おさ)えたかった。


彼女(かのじょ)以前(いぜん)(おな)手口(てぐち)で、生身(なまみ)人間(にんげん)使(つか)った実験(じっけん)で、困難(こんなん)推論(すいろん)過程(かてい)代行(だいこう)させようとしていた。


方源(ほうげん)(まゆ)をひそめた。


五転蛊師(ごてんこし)だと?


()れも(すべ)てに協力(きょうりょく)させるというのか?」


(まさ)(しか)り。(もっと)()きは、(かれ)彼女(かのじょ(こころ)より(のぞ)んで協力(きょうりょく)することである。


何故(なぜ)なら、奴隷蛊(どれいこ)などで強制(きょうせい)した場合(ばあい)情緒(じょうちょ)自然(しぜん)流露(りゅうしゅつ)(さまた)げ、僵尸(きょうし)変身(へんしん)する(さい)体感(たいかん)感得(かんとく)(そこ)なうからである。」


()れは難題(なんだい)である!


方源(ほうげん)六臂天尸王(ろっぴてんしおう)後遺症(こういしょう)解決(かいけつ)(こころ)みるならば、五転蛊師(ごてんこし)()つけ()さねばならない。


(さら)に、(かれ)彼女(かのじょ(こころ)から(のぞ)み、方源(ほうげん)(こと)(みみ)(かたむ)け、生死(せいし)()けて全面(ぜんめん)的に実験(じっけん)協力(きょうりょく)する必要(ひつよう)がある。


方源(ほうげん)何処(いずこ)()(よう)(もの)(もと)()ようか?!


三日後(みっかご)


中枢室(ちゅうすうしつ)にて。


墨液(ぼくえき)(うず)(なか)から、楼主令(ろうしゅれい)が冉々(ぜんぜん)と上昇(じょうしょう)し、(ゆる)やかに方源(ほうげん)()(ひら)へと()(うつ)った。


(ふたた)煉道殺招(れんどうさっしょう)墨化(ぼっか)」を催動(さいどう)し、五角楼主令(ごかくろうしゅれい)六角(ろっかく)へと昇華(しょうか)した。


方源(ほうげん)は喜憂半ば(きゆうなかば)する思いだった。


(よろこ)びは、六角楼主令(ろっかくろうしゅれい)()にしたこと。


()黒楼蘭(こくろうらん)()にする楼主令(ろうしゅれい)四角(よんかく)(のぼ)るのを()ち、(うば)()って合煉(ごうれん)し、十角楼主令(じゅっかくろうしゅれい)完成(かんせい)させれば()い。


十角楼(じゅうかくろう)主令(しゅれい)()にすれば、巨陽仙尊(きょようせんそん)真伝(しんでん)(ひと)つを継承(けいしょう)できる!


仙尊(せんそん)真伝(しんでん)は、(だれ)にとっても非常に(おお)きな誘惑(ゆうわく)である。


(うれ)いの理由(りゆう)は、()第六次墨化(だいろくじぼっか)(ため)に、方源(ほうげん)本当(ほんとう)(たくわ)えを()くしてしまったことだ。


資金調達(しきんちょうたつ)(ため)(かれ)以前(いぜん)仙蛊残方(せんこざんぽう)再販(さいはん)し、()結果(けっか)()れら残方(ざんぽう)(まった)価値(かち)(うしな)った。


同時(どうじ)に、(かれ)大量(たいりょう)石人(せきじん)狐群(こぐん)狼群(ろうぐん)蛊虫(こちゅう)(さら)には貴重(きちょう)毛民(もうみん)少数(すう)泡沫魚(ほうまつぎょ)までも放出(ほうしゅつ)した。


(たと)えば、以前(いぜん)四転詩情蛊(してんしじょうこ)金龍蛊(きんりゅうこ)金風送爽蛊(きんぷうそうそうこ)五転(ごてん)数種(すうしゅ)泉蛋蛊(せんたんこ)金剛怒目蛊(こんごうどもくこ)点金蛊(てんきんこ)松骨蛊(しょうこつこ)烏七蛊(うしちこ)蛛絲馬跡蛊(しゅしばせきこ)も、すべて()(はら)ってしまった。


現在(いま)()()(のこ)るは、空窺(くうき)(なか)奴道(どどう)力道(りきどう)蛊虫(こちゅう)のみ。


狐仙福地(こせんふくち)には、血海老祖(けっかいろうそ)真伝(しんでん)(ひと)つである四転血頭蛊(してんけつとうこ)三転骨肉団円蛊(さんてんこつにくだんえんこ)(すで)陰蛊(いんこ)使(つか)()たし陽蛊(ようこ)のみが(のこ)陰陽轉身蛊(いんようてんしこ)保管(ほかん)されている。


(ほか)にも星門蛊(せいもんこ)洞地蛊(どうちこ)通天蛊(つうてんこ)神念蛊(しんねんこ)葬魂蟾(そうこんせん)などの補助蛊虫(ほじょこちゅう)若干(じゃっかん)ある。」


()れらの蛊虫(こちゅう)(なか)には、重大(じゅうだい)(かか)わりを持つため軽々(かるがる)しく流出(りゅうしゅつ)できぬものもあれば、必要不可欠(ひつようふか欠)で使用(しよう)せざるを()ないものもある。


狐仙福地(こせんふくち)(ほとん)枯渇(こかつ)同然(どうぜん)で、一時期(いちじき)休養生息(きゅうようせいそく)必須(ひっす)だ。


(しか)()()には六角楼主令(ろっかくろうしゅれい)()り、八十八角真陽楼(はちじゅうはっかくしんようろう)(うち)任意(にんい)六層(ろくそう)支配(しはい)できる。


()六層(ろくそう)各関卡(かくかんか)褒賞(ほうしょう)は、()れが自由(じゆう)収得(しゅうとく)可能(かのう)である。


()(とみ)(きわ)めて膨大(ぼうだい)で、()し全て(すべて)を手中(しゅちゅう)(おさ)()れば、()資産(しさん)(もと)基盤(きばん)から六十倍以上(ろくじゅうばいいじょう)暴騰(ぼうとう)するであろう!」


方源(ほうげん)心中(しんちゅう)には(すで)計算(けいさん)(めぐ)っている。


しかし現時点(げんじてん)では、()れら(とみ)()()ける(わけ)には()かない。


黑楼蘭(こくろうらん)大勢(おおぜい)強者(きょうしゃ)集結(しゅうけつ)させ、(すで)第五層(だいごそう)最終関卡(さいしゅうかんか)まで攻略(こうりゃく)しつつある。


(とお)くない将来(しょうらい)(かれ)一角楼主令(いっかくろうしゅれい)()にすることだろう。


()(れい)(もっ)てすれば、八十八角真陽楼(はちじゅうはっかくしんようろう)何層(なんそう)であれ、各関卡(かくかんか)褒賞(ほうしょう)閲覧(えつらん)できるようになる。


方源(ほうげん)()其中(そのなか)褒賞(ほうしょう)()()ってしまえば、途端(とたん)馬脚(ばきゃく)(あら)わすことにならないか?


最終段階(さいしゅうだんかい)(いた)り、王庭福地(おうていふくち)閉鎖(へいさ)され、人々(ひとびと)が(おく)()される瞬間(しゅんかん)に、褒賞(ほうしょう)抽出(ちゅうしゅつ)すれば()い。


()(とき)こそ、人知(ひとし)れず(こと)(はこ)べるのだ。」


……


(ごう)


熊掌(ゆうしょう)()強打(きょうだ)し、(またた)く間に地動山揺(じどうさんよう)す。


石塊(せっかい)砲彈(ほうだん)(ごと)飛散(ひさん)する。


煙塵(えんじん)(さん)じた(のち)、五、六個(ご、ろっこ)の馬車(ばしゃ)(ほど)巨大(きょだい)熊掌(ゆうしょう)(おもむ)ろに()げられ、地面(じめん)には巨大(きょだい)深坑(しんこう)(のこ)された。


不幸(ふこう)にも熊掌(ゆうしょう)直撃(ちょくげき)()らった四転蛊師(してんこし)は、鮮紅(せんこう)肉泥(にくでい)()し、骨片(こっぺん)脳漿(のうしょう)()じり()っていた。


()さが(はや)()ぎる! 反応(はんのう)する(ひま)すらない。」


最終関卡(さいしゅうかんか)は、流石(さすが)(てん)(のぼ)(ごと)難易度(なんいど)だ……」


()れで()一頭(いっとう)飛熊(ひゆう)虚像(きょぞう)本物(ほんもの)半分(はんぶん)威力(いりょく)()ぎない。


本物(ほんもの)荒獣飛熊(こうじゅうひゆう)なら、我々(われわれ)は()げる(こと)さえ出来(でき)はしない!」


戦場(せんじょう)()蛊師(こし)たちは、各々(おのおの)(きず)()い、狼狽(ろうばい)し、(きも)()やしていた。


第五層(だいごそう)第百関卡(だいひゃくかんか)鎮守(ちんじゅ)するのは、一頭(いっとう)荒獣飛熊(こうじゅうひゆう)虚像(きょぞう)であった。


()体躯(たいく)巨大(きょだい)で、(あた)かも小山(こやま)(ごと)し。


全身(ぜんしん)白毛(はくもう)(おお)われ、霜雪(そうせつ)(ごと)潔白(けっぱく)である。


(からだ)には野蛊(やこ)(そろ)い、(いず)れも良質(りょうしつ)なものばかりだ。


攻勢(こうせい)猛烈(もうれつ)である(うえ)に、動作(どうさ)(かろ)やかで、電光(でんこう)(ごと)迅速(じんそく)であり、()(すこ)臃腫(ようしゅ)した体形(たいけい)不釣合(ふつりあ)いである。


(たたか)(はじ)めて一炷香(いっしゅこう)()たぬ(うち)に、(かん)(やぶ)らんとする蛊師(こし)たちは、(すで)甚大(じんだい)被害(ひがい)(こうむ)っていた。


族長(ぞくちょう)(さま)此度(こたび)撤退(てったい)された方が(よろ)しいかと。


今回(こんかい)偵察(ていさつ)主目的(しゅもくてき)であり、(すで)飛熊(ひゆう)蛊虫(こちゅう)はほぼ把握(はあく)(いた)しました。


我々(われわれ)の目的(もくてき)(じつ)(たっ)せられております。」


孫濕寒(そんしつかん)黑樓蘭(こくろうらん)(そば)に立ち、諫言(かんげん)した。


黑樓蘭(こくろうらん)(まゆ)をひそめ、戦場(せんじょう)見渡(みわた)した。


(かれ)(へい)をよく()(たたか)いを(たく)みにする(もの)である。(ただ)ちに味方(みかた)士気(しき)低迷(ていめい)していることを(さと)った。


八十八角真陽楼(はちじゅうはっかくしんようろう)(いど)んで以来(いらい)(もっと)(つよ)(てき)()飛熊(ひゆう)虚像(きょぞう)である。


(これ)(たお)すには、我々(われわれ)のみでは(はる)かに()りぬ。(さら)(おお)くの助力(じょりょく)(あつ)めねばなるまい。」


黑樓蘭(こくろうらん)心中(しんちゅう)覚悟(かくご)()め、()ややかに(はな)()らし、一言(ひとこと)()いた。


(てっ)。」


孫濕寒(そんしつかん)(むね)()()ろした。


(かれ)のみならず、()(ほか)蛊師(こし)たちも、(はや)くから退却(たいきゃく)(のぞ)ってはいたが、黑暴君(こくぼうくん)凶名(きょうめい)(おそ)れ、(くち)()せずにいたのである。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ