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蛊真人  作者: 魏臣栋
魔头乱世
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第一百七十四節:代理家老

夕暮(ゆうぐ)(どき)馬英傑(ばえいけつ)馬鴻運(ばこううん)(ともな)い、常家(じょうけ)(うたげ)(おもむ)いた。


(うたげ)()わった(のち)常飚(じょうひょう)馬鴻運(ばこううん)(とど)め、書斎(しょさい)(まね)いて密談(みつだん)した。


馬鴻運(ばこううん)常麗(じょうれい)(みずか)手厚(てあつ)くもてなすように手配(てはい)された。


馬族長(ばぞくちょう)六臂天尸王(ろっぴてんしおう)殺招(さっしょう)()き、(いか)がお(かんが)えでござろうか?」


(しば)(かた)()った(のち)常飚(じょうひょう)話題(わだい)殺招(さっしょう)へと(うつ)した。


馬英傑(ばえいけつ)殺招(さっしょう)(ため)しておらず、率直(そっちょく)(こた)えた。


()れは奴道(どどう)蛊師(こし)力道(りきどう)()(どう)(あら)ず。


八十九関(はちじゅうきゅうかん)褒賞(ほうしょう)()殺招(さっしょう)とは、(じつ)失望(しつぼう)である。


()殺招(さっしょう)販売(はんばい)する()もり(ゆえ)(いま)(こころ)みてはおらぬ。


如何(いか)した?」


常飚(じょうひょう)一瞬(いっしゅん)呆然(ぼうぜん)とし、(そば)(すわ)潘平(はんぺい)()(せん)()わした。


両人(りょうにん)(かく)(ごと)状況(じょうきょう)予想(よそう)しておらず、(しか)(なが)(じつ)合理的(ごうりてき)でもあった。


馬英傑(ばえいけつ)彼等(かれら)二人(ふたり)とは(こと)なり、()体的(たいてき)()(まった)奴道(どどう)伝承(でんしょう)(ゆう)する。


()師匠(ししょう)馬尊(ばそん)()伝承(でんしょう)(もっ)(てん)()縦横(じゅうおう)し、一方(いっぽう)(ゆう)()った。


()伝承(でんしょう)(なか)には(すで)殺招(さっしょう)(ふく)まれる。


()以外(いがい)に、馬英傑(ばえいけつ)()雪山福地(せつざんふくち)蛊仙(こせん)由来(ゆらい)する強力(きょうりょく)殺招(さっしょう)――『龍馬精神(りゅうめいせいしん)』を(ゆう)する。


()れら殺招(さっしょう)(しゅう)(れん)するので()(いっ)(ぱい)である。


何故(なぜ)旁道(ぼうどう)殺招(さっしょう)(しゅう)めねばならんのか?


(かれ)(おさな)(ころ)より奴道(どどう)(しゅう)め、()奴道(どどう)(しゅう)め上げ(あげ)さえすれば、一方(いっぽう)(しょう)()し、(いえ)振興(しんこう)出来(でき)る。


旁道(ぼうどう)(しゅう)めることは、(かえ)って精力(せいりょく)分散(ぶんさん)させるのみである。


(いにしえ)より、蛊師(こし)一道(いちどう)主修(しゅしゅう)するもの、兼修(けんしゅう)(もの)(まれ)なり。


精力(せいりょく)分散(ぶんさん)せば、蛇鼠(だぁそ)两端(りょうたん)にわたり、一事(いちじ)()さず。


方源(ほうげん)兼修(けんしゅう)するも、()れは前世(ぜんせ)経験(けいけん)()(かさ)ねあればこそ。


馬英傑(ばえいけつ)(また)部族事務(ぶぞくじむ)(つかさど)り、(さら)余剰(よじょう)精力(せいりょく)()く、(なん)()るに力道殺招(りきどうさっしょう)兼修(けんしゅう)せん。」


貴公(きこう)(かく)さず(もう)せば、()れと潘兄(はんけい)()殺招(さっしょう)(こころ)みた。


()威力(いりょく)驚異(きょうい)なること、(ひと)動容(どうよう)せしむ。


馬族長(ばぞくちょう)御前(ごぜん)にて、僭越(せんえつ)ながら吐露(とろ)する。


此処(ここ)(いた)り、常飚(じょうひょう)一瞬息(いっしゅんい)()き、言葉選(ことばえら)びを斟酌(しんしゃく)し、表情(ひょうじょう)には(すこ)躊躇(ちゅうちょ)(いろ)()かんだ。」


常飚(じょうひょう)誠実(せいじつ)眼差(まなざ)しで馬英傑(ばえいけつ)()つめ、やや赤面(せきめん)した様子(ようす)()った。


何卒(なにとぞ)馬族長(ばぞくちょう)には、()殺招(さっしょう)(けん)秘密(ひみつ)にされ、(ほか)()らさぬよう。


対外的(たいがいてき)には、(かん)突破(とっぱ)褒賞(ほうしょう)(ほか)のものだったと(せん)(でん)して(いただ)きたい。」


常飚(じょうひょう)意図的(いとてき)言葉(ことば)曖昧(あいまい)にした。


馬英傑(ばえいけつ)聡明(そうめい)人物(じんぶつ)()がきらりと(ひか)り、突然(とつぜん)合点(がてん)がいった。


成程(なるほど)


常飚(じょうひょう)(かつ)常家(じょうけ)族長(ぞくちょう)であり、(いま)大長老(だいちょうろう)()()いている。


現族長(げんぞくちょう)()義子(ぎし)常極右(じょうきょくう)だが、(しん)実権者(じっけんしゃ)狼王(ろうおう)常山陰(じょうさんいん)である。


常飚(じょうひょう)()殺招(さっしょう)()にし、秘密(ひみつ)にしたいのは蛊師(こし)として当然(とうぜん)である。


(しか)(ひと)つの関隘(かんあい)存在(そんざい)する——


万一(まんいち)常山陰(じょうさんいん)風聞(ふうぶん)(みみ)にし、(かれ)要求(ようきゅう)して(きた)ら、()(とき)(かなら)上納(じょうのう)せねばならないのだ。」


馬英傑(ばえいけつ)潘平(はんぺい)常飚(じょうひょう)表情(ひょうじょう)言葉遣(ことばづか)いから、


六臂天尸王(ろくひてんしおう)殺招(さっしょう)(ひら)ならぬものであることを(さと)った。


(ひと)(だれ)しも私心(ししん)()るもの、(かく)重宝(じゅうほう)()て、(たれ)(あま)んじて上納(じょうのう)せん?


()(てん)馬英傑(ばえいけつ)(つう)(ほど)理解(りかい)していた。


馬英傑(ばえいけつ)()(ひか)るのを()て、常飚(じょうひょう)(つづ)けて()った。


(ほか)(もの)たちには、(すで)(ひと)通り(とおり)(くち)()いてある。


()(てん)馬族長(ばぞくちょう)安心(あんしん)(いただ)きたい。


()れから(さき)関卡(かんか)には、(いま)馬族長(ばぞくちょう)御力(おんちから)必要(ひつよう)なのです。


はははは。」


馬英傑(ばえいけつ)表情(ひょうじょう)(おごそ)かにして()った。


常飚様(じょうひょうさま)、お言葉(ことば)()ぎます。


馬某(ばぼう)()(ちから)(かぎ)()りと(いえ)ども、(しょ)(けい)強者(きょうじゃ)協力(きょうりょく)出来(でき)ますことは、互恵(ごけい)共贏(きょうえい)(さいわ)い。


()(けん)常飚様(じょうひょうさま)(おっしゃ)る通り(どおり)に(いた)します。


異存(いぞん)御座(ござ)いません。」


馬英傑(ばえいけつ)承諾(しょうだく)するのを()て、常飚(じょうひょう)潘平(はんぺい)(とも)笑顔(えがお)()かせた。


「はあ、(なん)の『大人(たいじん)()大人(たいじん)』とお()()てくださいますやら。馬族長(ばぞくちょう)(わたくし)()でお()びくだされば結構(けっこう)でございます。」


潘平(はんぺい)()(びん)に、即座(そくざ)関係(かんけい)(ちぢ)めようとした。


(はん)(じょう)両人(りょうにん)馬英傑(ばえいけつ)賊船(ぞくせん)()()もうとし、馬英傑(ばえいけつ)部族(ぶぞく)発展(はってん)させる(ため)常家(じょうけ)黒家(こくけ)助力(じょりょく)()てにしていた。


三人(さんにん)(とも)()()げて相手(あいて)()び、(ただ)ちに()(かた)(あらた)め、(たが)いに兄弟(きょうだい)()()うようになった。


三人(さんにん)書斎(しょさい)夜半(よわ)まで(かた)()い、(おお)いに()()がった。


三更(さんこう)(ちか)くになり、馬鴻運(ばこううん)常麗(じょうれい)婚約(こんやく)()()めた(のち)三人(さんにん)(ようや)(わか)れを()げた。


常兄(じょうけい)見事(みごと)御手(おて)だ。


()縁組(えんぐみ)で、馬英傑(ばえいけつ)常兄(じょうけい)(ゆかり)(むす)んだ。


将来(しょうらい)狼王(ろうおう)対峙(たいじ)する(とき)馬英傑(ばえいけつ)全力(ぜんりょく)()くさぬ道理(どうり)()かろう。」


(とびら)()めた潘平(はんぺい)高笑(たかわら)いした。


(しか)常飚(じょうひょう)(かす)かに(くび)()る。


馬英傑(ばえいけつ)()(おとこ)は、(あざむ)(がた)く、()柔軟(じゅうなん)適応(てきおう)する。


危機(きき)(さい)しては、壮士(そうし)(うで)()つが(ごと)決断力(けつだんりょく)()つ。


(いま)(いま)(かれ)(まね)()れる(とき)では()い。


(しか)れど、我々(われわれ)が(かれ)友好(ゆうこう)関係(かんけい)(むす)び、世間(せけん)()親密(しんみつ)さを()らしめよ。


(すこ)しばかりの資源(しげん)(とう)じ、馬鴻運(ばこううん)支援(しえん)し、馬家(ばけ)への支配力(しはいりょく)(つよ)めよ。


将来(しょうらい)常山陰(じょうさんいん)宣戦(せんせん)する(とき)(いか)れる常山陰(じょうさんいん)馬家(ばけ)(てき)見做(みな)えば、馬英傑(ばえいけつ)部族(ぶぞく)(まも)(ため)に、我々(われわれ)の(ふね)から()りられなくなるのだ。」


王庭福地(おうていふくち)(よる)(ぎん)(かがや)きが(おだ)やかに()(そそ)ぐ。


車中(しゃちゅう)馬英傑(ばえいけつ)馬鴻運(ばこううん)()かい()って(すわ)っていた。


鴻運(こううん)よ、此奴(こいつ)(じつ)幸運(こううん)(もの)だ。


常麗(じょうれい)(じょう)(さま)のご寵愛(ちょうあい)()るとは。


ははは、()れは(すで)常飚様(じょうひょうさま)(はな)(まと)めた。


来月(らいげつ)朔日(ついたち)が、貴様(きさま)常麗(じょうれい)()()()めた。」


馬英傑(ばえいけつ)微笑(ほほえ)みながら()った。


「はあっ?」


()(しら)せに、馬鴻運(ばこううん)呆然(ぼうぜん)とした。


其方(そち)忠誠(ちゅうせい)は、()()()()けておる。()きかな。


()れは其方(そち)(あた)える褒賞(ほうしょう)である。」


馬英傑(ばえいけつ)(かん)(がい)(ぶか)(いき)をつき、馬鴻運(ばこううん)(かた)をポンと(たた)き、空窺(くうき)から三匹(さんびき)赤鉄舍利蛊(せきてつしゃりこ)を取り()した。


「こ、これは……」


馬鴻運(ばこううん)(おどろ)き、呆然(ぼうぜん)として三匹(さんびき)赤鉄舍利蛊(せきてつしゃりこ)を受け(うけと)った。


常麗(じょうれい)嬢様(じょうさま)とご縁組(えんぐみ)あらせられる以上(いじょう)相応(ふさわ)しき実力(じつりょく)身分(みぶん)なくしては、()馬家(ばけ)()(おとし)めることになる。


()三匹(さんびき)赤鉄舍利蛊(せきてつしゃりこ)使(つか)()たせば、二転(にてん)頂点(ちょうてん)(のぼ)れよう。


其方(そち)素質(そしつ)ならば、三転(さんてん)(のぼ)るも難事(なんじ)ではあるまい。


()(いま)此処(ここ)に、其方(そち)(かり)長老(ちょうろう)(にん)じ、部族(ぶぞく)雑務(ざつむ)(つかさど)らしむ。」


馬英傑(ばえいけつ)(のたま)う。


「はあっ!?」


馬鴻運(ばこううん)()(みは)り、(ぼう)(ぜん)眼前(がんぜん)馬家(ばけ)族長(ぞくちょう)(なが)めつづけた。


(かれ)()って、()(よろこ)ばしき(おどろ)きは(あま)りに(おも)く、(あま)りに突然(とつぜん)であった。


馬英傑(ばえいけつ)故意(こい)顔色(かおいろ)(くも)らせた:「(いま)(ひざまず)いて(おん)(しゃ)さぬか?」


馬鴻運(ばこううん)(あたま)(なか)混乱(こんらん)していたが、(からだ)無意識(むいしき)地面(じめん)(ひざまず)いた:「大人(たいじん)のご提拔(てんばつ)感謝(かんしゃ)いたします!」


「ふむ、()(はげ)め。」


馬英傑(ばえいけつ)(いく)つか(はげ)ましの言葉(ことば)をかけたが、(こころ)(とお)くに()んでいた。


六臂天尸王(ろっぴてんしおう)殺招(さっしょう)は、威力(いりょく)驚異(きょうい)(てき)()()ける。


(はん)(じょう)らが()くも重視(じゅうし)する(よし)(また)(おお)くの力道修為(りきどうしゅうい)(よう)せず。


(しから)(われ)(こころ)()ては如何(いか)がなものか?」


八十八角真陽楼(はちじゅうはっかくしんようろう)中枢室(ちゅうすうしつ)


墨化(ぼっか)!」


方源(ほうげん)眼中(がんちゅう)(するど)(ひかり)(ひらめ)き、(くち)にて(かろ)(かつ)し、両手(りょうて)猛力(もうりょく)()(くだ)した。


(またた)()に、空中(くうちゅう)無数(むすう)蛊虫(こちゅう)(あめ)(ごと)()(そそ)ぎ、落下(らっか)途中(とちゅう)(きゅう)(そく)融合(ゆうごう)()った。


砂盤(さばん)()ちる(ころ)には、点々(てんてん)と墨滴(ぼくてき)()っている。


墨汁(ぼくじゅう)瞬時(しゅんじ)蓄積(ちくせき)し、(ふたた)砂盤全体(さばんぜんたい)表面(ひょうめん)(おお)()くした。


やがて(ひと)つの(すき)()つけ出すと、(うず)(じょう)(あな)形成(けいせい)し、次々(つぎつぎ)と其処(そこ)(しゅう)(けつ)(はじ)めた。


方源(ほうげん)脳裏(のうり)で、墨瑶意志(ぼくよういし)()光景(こうけい)満足(まんぞく)()(ひょう)()する。


()し。()れが貴様(きさま)(さず)けた()煉道(れんどう)手法(しゅほう)――『驟雨(しゅうう)』は、もはや熟達(じゅくたつ)(いき)(たっ)した。


()手法(しゅほう)()いれば、煉蛊(れんこ)過程(かてい)(すく)なくとも三割(さんわり)短縮(たんしゅく)でき、(さら)二割(にわり)以上(いじょう)効果(こうか)向上(こうじょう)期待(きたい)できる。


()れとて、()以上(いじょう)(おそ)えるべきことは()い。


今後(こんご)()(ひと)つ、(かん)(めい)じよ――『驟雨(しゅうう)』の真髄(しんずい)は“(しゅう)”の一文字(ひともじ)()り。


(しか)れど、()(はや)さを(もと)めるばかりではならぬ。


全過程(ぜんかてい)(つう)じ、全精神(ぜんせいしん)(かたむ)けねばならない。


(ゆえ)に、()手法(しゅほう)(たび)々(たび)(もち)いるべからず。


(もち)()ぎれば、(かろ)くは精神(せいしん)恍惚(こうこつ)眩暈(めまい)(もよお)煉蛊(れんこ)失敗(しっぱい)する。


(おも)くは魂魄(こんぱく)損傷(そんしょう)記憶(きおく)喪失(そうしつ)(いた)り、(ほう)(もの)()すのだ。」


()()ることは危険(きけん)(ともな)い、激戦(げきせん)にも(おと)らぬ。


()(てん)方源(ほうげん)(はや)くから熟知(じゅくち)していた。


(かれ)墨瑶(ぼくよう)指摘(してき)(みみ)(かたむ)けつつ、整然(せいぜん)として(みだ)れず、()にした楼主令(ろうしゅれい)墨液(ぼくえき)(うず)(なか)(とう)()れた。


(またた)(のち)墨液(ぼくえき)消耗(しょうもう)()くし、楼主令(ろうしゅれい)は悠々(ゆうゆう)と飛昇(ひしょう)し、(ふたた)方源(ほうげん)(てのひら)(なか)へと(もど)ってきた。


方源(ほうげん)凝視(ぎょうし)すれば、()(とき)楼主令(ろうしゅれい)は、(すで)(いつ)つの(かど)(そな)えていた。


()れは(すなわ)ち、墨化(ぼっか)五度(ごど)実行(じっこう)されたことを意味(いみ)する。


(しか)し、(なに)やら(いささ)奇怪(きかい)である。


方源(ほうげん)仙元石(せんげんせき)欠乏(けつぼう)しており、最早(もはや)墨化(ぼっか)一度(いちど)(おこな)うのが精一杯(せいいっぱい)である(はず)であった。


(しか)るに、何故(なぜ)三度(さんど)余計(よけい)墨化(ぼっか)施行(しこう)していた。


()(わけ)はこうである。


方源(ほうげん)一角楼主令(いっかくろうしゅれい)掌握(しょうあく)して以来(いらい)権限(けんげん)向上(こうじょう)し、一角楼主令(いっかくろうしゅれい)(つう)じて、八十八角真陽楼(はちじゅうはっかくしんようろう)何層(なんそう)であれ、各関卡(かくかんか)褒賞(ほうしょう)内容(ないよう)詳細(しょうさい)()ることを()たのである。


()情報(じょうほう)()方源(ほうげん)は、躊躇(ちゅうちょ)することなく、(ただ)ちに其中(そのなか)一層(いっそう)選定(せんてい)した。


()(そう)こそ、第七層(だいななそう)であった。


一角楼主令(いっかくろうしゅれい)は、蛊師(こし)八十八角真陽楼(はちじゅうはっかくしんようろう)の何れ(いずれ)か一層(いっそう)掌握(しょうあく)せしめる(ちから)()つ。


第七層(だいななそう)(すで)蛊師(こし)たちの協力(きょうりょく)により、第八十九道関卡(だいはちじゅうきゅうどうかんか)まで打通(だつう)されていた。


(しか)るに、方源(ほうげん)何故(なぜ)(ほか)では()く、()えて()(そう)(えら)んだのか?


()れは、()第八十九道関卡(だいはちじゅうきゅうどうかんか)褒賞(ほうしょう)が、(じつ)仙元石(せんげんせき)五顆(ごか)であっ たからに(ほか)ならない。


方源(ほうげん)(ひそ)かに潜入(せんにゅう)し、楼主令(ろうしゅれい)(もっ)()(そう)掌握(しょうあく)した。


常飚(じょうひょう)潘平(はんぺい)馬英傑(ばえいけつ)らが()(かん)打通(だつう)するや、方源(ほうげん)(たく)みに(これ)接収(せっしゅう)し、(こっそ)五顆(ごか)仙元石(せんげんせき)(おさ)()み、削減版(さくげんばん)数套(すうとう)六臂天尸王(ろっぴてんしおう)褒賞(ほうしょう)(いつわ)り、各人(かくじん)空窺(くうき)へと(おく)(とど)けた。


正版(せいばん)六臂天尸王(ろっぴてんしおう)は、借力蛊(しゃくりょくこ)核心(かくしん)とし、六大飛僵蛊(ろくだいひきょうこ)支柱(しちゅう)とし、()()蛊虫(こちゅう)(もっ)補助(ほじょ)()す。


方源(ほうげん)墨瑶意志(ぼくよういし)修改(しゅうかい)()て、彼等(かれら)()(わた)された殺招(さっしょう)は、核心(かくしん)霸王蛊(はおうこ)代用(だいよう)され、()威力(いりょく)(おお)きく減退(げんたい)していた。


飛僵蛊(ひきょうこ)(そろ)ってはいるが、其中(そのなか)地魁尸蛊(ちかいしこ)旧版(きゅうはん)蛊虫(こちゅう)であり、墨瑶(ぼくよう)改良(かいりょう)した蛊方(こほう)ではなかった。


(さら)重要(じゅうよう)なことに、()(ほか)補助(ほじょ)蛊虫(こちゅう)にも削除(さくじょ)変更(へんこう)(くわ)えられ、心意蛊(しんいこ)などが追加(ついか)され、(ひそ)かに常飚(じょうひょう)潘平(はんぺい)らによる使用感(しようかん)収集(しゅうしゅう)できるようになっていた。


()のようにして、相手(あいて)褒賞(ほうしょう)(ひそ)かに改竄(かいざん)されたことを(うたが)わせないばかりか、(すす)んで方源(ほうげん)(ため)殺招(さっしょう)試験(しけん)し、不足点(ふそくてん)()つけ()してくれるのである。


時間(じかん)計算(けいさん)すると、殺招(さっしょう)褒賞(ほうしょう)配布(はいふ)してから、一ヶ月半(いっかげつはん)()ぎた。


(りょう)仕掛()けて(あみ)()げる頃合(ころあい)だ。


どう(おも)う?」


方源(ほうげん)相談(そうだん)する口調(くちょう)で、脳裏(のうり)墨瑶意志(ぼくよういし)()いかけた。


墨瑶(ぼくよう)沉吟(ちんぎん)して()った。


時間(じかん)(なが)からず(みじか)からず、まず二套(にとう)回収(かいしゅう)し、結果(けっか)()るとしよう。」


方源(ほうげん)五角楼(ごかくろう)主令(しゅれい)(にぎ)りしめ、(こころ)(うご)かすや、第七層(だいななそう)第九十関卡(だいきゅうじゅっかんか)二人(ふたり)()(おぼ)えのある(かげ)発見(はっけん)した。


(ほか)ならぬ常飚(じょうひょう)潘平(はんぺい)である。


二人(ふたり)疾走(しっそう)している最中(さいちゅう)だった。


潘平(はんぺい)(はし)りながら、常飚(じょうひょう)()かって(さけ)んだ。


此処(ここ)()てから、(すで)七日(なのか)になる。


此処(ここ)時間(じかん)(なが)れは、王庭福地(おうていふくち)よりも(はや)いというのに。


我々(われわれ)の速度(そくど)()れだけ(はし)れば、数十万里(すうじゅうまんり)(ゆう)()えている(はず)だ。


(しか)()えるものは城壁(じょうへき)ばかりで、また城壁(じょうへき)だ!」


疾走(しっそう)する常飚(じょうひょう)(うなず)き、(かぜ)(かれ)()(すそ)をひゅうひゅうと()らしていた。


此処(ここ)では(てん)()ぶことも、()(もぐ)ることも出来(でき)ぬ。


()城壁(じょうへき)()(かた)められた(みち)辿(たど)るより(ほか)()い。


此処(ここ)(みち)四方八方(しほうはっぽう)(つう)じておるが、我々(われわれ)が()(ほど)(ある)いても、一頭(いっとう)怪物(かいぶつ)にも出会(であ)わぬ。


(あき)らかに()(かん)は、蛊師(こし)偵察(ていさつ)移動(いどう)能力(のうりょく)(ため)すものだ。


()(かん)(じつ)巨大(きょだい)迷宮(めいきゅう)なのである。」


両人(りょうにん)見立(みた)ては(ただ)しかった。


()第九十関(だいきゅうじゅうかん)は、(まさ)迷宮(めいきゅう)であった。


常飚(じょうひょう)推測(すいそく)(ごと)く、蛊師(こし)偵察能力(ていさつのうりょく)移動能力(いどうのうりょく)とを(ため)すものだった。


(しか)方源(ほうげん)第七層(だいななそう)掌握(しょうあく)し、(いま)()二人(ふたり)発見(はっけん)した以上(いじょう)一切(いっさい)()わってきた。







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