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蛊真人  作者: 魏臣栋
魔头乱世
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第一百七十節:再探真阳楼

方源(ほうげん)(ふたた)中枢室(ちゅうすうしつ)(あし)()()れた。


()(しめ)(ごと)く、中枢室(ちゅうすうしつ)八十八角真陽楼(はちじゅうはっかくしんようろう)心臓部(しんぞうぶ)となる要地(ようち)である。


密室(みつしつ)円形(えんけい)()し、星々(ほしぼし)の(かがや)きを(はな)(かべ)一巡(いちじゅん)し、中央(ちゅうおう)には白玉(はくぎょく)円卓(えんたく)()っていた。


円卓(えんたく)(うえ)には精巧(せいこう)模型(もけい)(きず)かれており、戦略沙盤(せんりゃくさばん)(ごと)く、王庭福地(おうていふくち)全容(ぜんよう)再現(さいげん)している。


山川(さんせん)河流(かりゅう)勿論(もちろん)中央(ちゅうおう)(そび)える聖宮(せいきゅう)(さら)には福地(ふくち)(ない)散在(さんざい)する無数(むすう)小塔(しょうとう)までもが鮮明(せんめい)識別(しきべつ)できた。


(また)此処(ここ)()たのだな」


脑海(のうかい)(なか)で、墨瑶(ぼくよう)意志(いし)感懐(かんかい)()じりに(つぶや)いた。


方源(ほうげん)彼女(かのじょ)(かま)わず、白玉(はくぎょく)円卓(えんたく)視線(しせん)()けた。


八十八角真陽楼(はちじゅうはっかくしんようろう)侵入(しんにゅう)して以来(いらい)(かれ)はまず来客令(らいきゃくれい)利用(りよう)して上級(じょうきゅう)クリアを達成(たっせい)し、秘蔵閣(ひぞうかく)到達(とうたつ)した。(つぎ)来客止步碑(らいきゃくしほひ)煉化(れんか)して琉璃楼主令(るいろうしゅれい)入手(にゅうしゅ)(さら)()(れい)中枢室(ちゅうすうしつ)到達(とうたつ)したのである。


しかし地丘(ちきゅう)継承(けいしょう)()(ため)(かれ)真陽楼(しんようろう)攻略(こうりゃく)一時中止(いちじちゅうし)し、招災仙蛊(しょうさいせんこ)煉成(れんせい)(えら)んだ。


(すべ)てを()わせれば、地丘(ちきゅう)継承(けいしょう)には()()しが存在(そんざい)する。


方源(ほうげん)仙蛊(せんこ)()にしたが、()効果(こうか)特殊(とくしゅ)で、(おのれ)(そこ)なって(ひと)()するものだった。


(さらに)墨瑶(ぼくよう)意志(いし)脑海(のうかい)(ひそ)()み、尾大不掉(びだいふとう)(ごと)内患(ないかん)重畳(ちょうじょう)である。


(ただ)し、墨瑶(ぼくよう)意志(いし)()れら日々(ひび)方源(ほうげん)(あた)えた指摘(してき)は、(かれ)(すく)なからぬ収穫(しゅうかく)をもたらしたことを(みと)めねばなるまい。


煉道(れんどう)(こころ)()(べつ)としても、()六臂天尸王(ろっぴてんしおう)墨化(ぼくか)()殺招(さっしょう)改良(かいりょう)された地魁尸蛊(ちかいしこ)蛊方(こほう)のみでさえ、(きわ)めて(おお)きな価値(かち)()る!


()以外(いがい)に、(さら)(ひと)(おお)きな利点(りてん)存在(そんざい)する。


()れは方源(ほうげん)八十八角真陽楼(はちじゅうはっかくしんようろう)(はか)らんとする(さい)(おお)いなる(やく)()つと()(てん)である。


(なに)となれ、墨瑶(ぼくよう)煉道宗師(れんどうそうし)にして、八十八角真陽楼(はちじゅうはっかくしんようろう)(たい)する研究(けんきゅう)(ふか)く、当年(とうねん)王庭福地(おうていふくち)潜入(せんにゅう)し、欠陥(けっかん)仕組(しく)地丘(ちきゅう)伝承(でんしょう)()()てた伝説的(でんせつてき)人物(じんぶつ)なのである!


方源(ほうげん)には前世(ぜんせ)記憶(きおく)があり、中洲(ちゅうしゅう)蛊仙(こせん)八十八角真陽楼(はちじゅうはっかくしんようろう)攻略(こうりゃく)する影像(えいぞう)(ゆう)し、(さら)には琅琊地霊(ろうやちれい)から()第一級(だいいっきゅう)貴重(きちょう)資料(しりょう)を持つ。


(いま)また墨瑶(ぼくよう)という強力(きょうりょく)支援者(しえんしゃ)()た。


此度(こたび)来訪(らいほう)に、(かれ)満腔(まんくう)自信(じしん)()っていた。


(しか)(ただ)ちに、()視線(しせん)(かす)かに()まり、(おどろ)きの(こえ)()らした。


(かれ)鮮明(せんめい)記憶(きおく)している、元々(もともと)円卓(えんたく)沙盤(さばん)(うえ)には、粘々(ねばねば)とした黒い液体(こくえきたい)()(めぐ)らされていた。


黒液(こくえき)(うず)()き、沙盤(さばん)(なか)のあなに()かって(ゆる)やかに(なが)()んでいた。


()のあなは、(ほか)ならぬ地丘(ちきゅう)伝承(でんしょう)()場所(ばしょ)であった。


(しか)るに(いま)沙盤(さばん)(うえ)から墨汁(ぼくじゅう)()え、地丘(ちきゅう)対応(たいおう)する()地点(ちてん)完全(かんぜん)回復(かいふく)し、(すこ)しの破綻(はたん)()えなかった。


(かく)(ごと)情景(じょうけい)は、(あた)方源(ほうげん)自信(じしん)(はた)()まれた強烈(きょうれつ)一撃(いちげき)(ごと)くであった。


(かれ)心中(しんちゅう)(うご)き、推測(すいそく)(はじ)めた刹那(せつな)脑海(のうかい)(なか)墨瑶意志(ぼくよういし)(すで)()()(さっ)し、(かろ)やかに(わら)()した。


()(ところ)()れば(かなら)(うしな)(ところ)()り。小弟(しょうてい)(きみ)(すで)地丘(ちきゅう)伝承(でんしょう)()にした。八十八角真陽楼(はちじゅうはっかくしんようろう)威能(いのう)をもってすれば、(かなら)ずや以前(いぜん)欠陥(けっかん)修復(しゅうふく)し、地丘(ちきゅう)(あな)()められ、(あら)たに小塔(しょうとう)()てられたことであろう。」


欠陥(けっかん)()くなっては、如何(いか)にして琉璃楼主令(るいろうしゅれい)一角楼主令(いっかくろうしゅれい)煉成(れんせい)すれば(よろ)しいか?」


方源(ほうげん)(おそ)わり(もと)めた。


欠陥(けっかん)()ければ、(あたら)しく(つく)()せばよい。」


墨瑶(ぼくよう)傲然(ごうぜん)(わら)った。


何故(なぜ)(わたし)(きみ)煉道殺招(れんどうさっしょう)墨化(ぼくか)』を伝授(でんじゅ)したと思う? もう(さっ)しているだろうが、()(とお)り、(きみ)以前(いぜん)()沙盤(さばん)(おお)った黑液(こくえき)は、(まさ)墨化殺招(ぼくかさっしょう)()せる(わざ)だ。」


欠陥(けっかん)()ければ、()()せばよい?」


墨瑶(ぼくよう)言葉(ことば)は、煉道宗師(れんどうそうし)としての気魄(きはく)()ち、方源(ほうげん)(まゆ)(かす)かに()げさせた。


言葉(ことば)()うは(やす)いが、如何(いか)にして欠陥(けっかん)()()すか?


(すく)なくとも煉道大師(れんどうたいし)たる方源(ほうげん)に、()能力(のうりょく)()い。


墨瑶(ぼくよう)(つづ)けて()った。


欠陥(けっかん)場当(ばあ)たりに(つく)れるものでは()い。無闇(むやみ)(えら)べば、(ねむ)巨陽意志(きょよういし)()ましてしまう。意志(いし)目覚(めざ)めれば、我々(われわれ)は()して(ほうむ)場所(ばしょ)()くなる。


(さいわ)い、八十八角真陽楼(はちじゅうはっかくしんようろう)(なが)歳月(さいげつ)()て、完璧(かんぺき)さは(うしな)われ、(とき)(なが)れが様々(さまざま)な瑕疵(かし)()んだ。


当初(とうしょ)(わたし)土丘(どきゅう)(えら)んだのは、最大(さいだい)瑕疵(かし)()ったからだ。」


成程(なるほど)。」


方源(ほうげん)(うなず)き、心中(しんちゅう)(ひそ)かに(よろこ)んだ。


墨瑶意志(ぼくよういし)は、(あた)(みなもと)()(みず)(ごと)く。


瑕疵(かし)破綻(はたん)(さが)(もと)めれば、(かなら)多量(たりょう)思索(しさく)(よう)し、()れが彼女(かのじょ)巨大(きょだい)消耗(しょうもう)をもたらすのだ。


(しか)墨瑶(ぼくよう)は、方源(ほうげん)思惑(おもわく)通りには(うご)かず、


小弟(しょうてい)(わたし)指示(しじ)(したが)い、心神(しんしん)()めて沙盤(さばん)(さぐ)()れよ。


八十八角真陽楼(はちじゅうはっかくしんようろう)運転(うんてん)奥秘(おうひ)(おし)え、欠陥(けっかん)(さぐ)手助(てだす)けをしよう。」


()げた。


承知(しょうち)した。」


方源(ほうげん)()(ひかり)(ひと)(ひらめ)かせた。


墨瑶(ぼくよう)()行動(こうどう)も、(かれ)予想(よそう)範疇(はんちゅう)()てはいなかった。


彼女(かのじょ)(みずか)らを()しみ、(みずか)思索(しさく)せずとも(かま)わない。


方源(ほうげん)丁度(ちょうど)()良機(りょうき)(じょう)じて、(ひそ)かに()(わざ)(ぬす)(まな)び、八十八角真陽楼(はちじゅうはっかくしんようろう)への理解(りかい)(ふか)めようとする。


八十八角真陽楼(はちじゅうはっかくしんようろう)奥妙(おうみょう)凡庸(ぼんよう)ならざるものがあり、方源(ほうげん)心神(しんしん)沙盤(さばん)(さぐ)()れるや、(あた)小舟(こぶね)大洋(たいよう)()かれたが(ごと)く、(ただ)浩瀚(こうかん)として()てしなく、(はか)()れぬことを(かん)ずる。


一角(いっかく)一邊(いっぺん)も、(みな)(ふか)思索(しさく)借鉴(しゃかん)する値打(ねう)()り。


当面(とうめん)(かれ)(おのれ)渺小(びょうしょう)さを痛感(つうかん)し、()るもの(みな)驚嘆(きょうたん)せざるを()ず。


墨瑶(ぼくよう)指摘(してき)(したが)い、方源(ほうげん)前後(ぜんご)五十四箇所(ごじゅうよんかしょ)瑕疵(かし)発見(はっけん)し、()(なか)十三箇所(じゅうさんかしょ)(こう)(おお)きく、破綻(はたん)形成(けいせい)して、(とう)(しょ)地丘(ちきゅう)匹敵(ひってき)するものであった。


()結果(けっか)に、墨瑶(ぼくよう)(おお)いに感概(かんがい)せずにはいられなかった。


光陰矢(こういんや)(ごと)し。あれから()(ほど)歳月(さいげつ)(なが)れたのか。


八十八角真陽楼(はちじゅうはっかくしんようろう)(いえ)ども、光陰(こういん)長河(ちょうが)(けず)られずにはおられぬ。


(おも)()こせば、当時(とうじ)(わたし)()つけ()した瑕疵(かし)三十八箇所(さんじゅうはちかしょ)破綻(はたん)六箇所(ろっかしょ)()ぎなかった。」


一息(ひといき)()いて、彼女(かのじょ)(ふたた)方源(ほうげん)()()した。


小弟(しょうてい)(つぎ)殺招(さっしょう)墨化(ぼくか)』を(もっ)て、()れら数箇所(すうかしょ)破綻(はたん)煉化(れんか)せよ。」


方源(ほうげん)()(こと)(したが)い、心念(しんねん)(しき)りに(うご)かし、空窺(くうき)から八百余匹(はっぴゃくよひき)蛊虫(こちゅう)()()させた。


()れら蛊虫(こちゅう)一転(いってん)から五転(ごてん)まで様々(さまざま)で、(きん)(もく)(すい)()(りつ)(こん)(けつ)(など)諸道(しょどう)(わた)り、其中(そのなか)では暗道(あんどう)(おも)であった。


()れらは凡蛊(ぼんこ)(いえ)ども、(なか)には十数匹(じゅうすうひき)蛊虫(こちゅう)が、中古(ちゅうこ)()(すで)()えて、(ある)いは遠古(えんこ)()にまで(さかのぼ)稀有(けう)なものばかりである。


(ゆえ)(きわ)めて稀覯(きこう)で、現今(げんこん)五域(ごいき)では完全(かんぜん)絶跡(ぜっせき)し、(ただ)一部(いちぶ)蛊仙(こせん)所蔵(しょぞう)するのみである。


方源(ほうげん)()れら蛊虫(こちゅう)調達(ちょうたつ)するには、莫大(ばくだい)費用(ひよう)(よう)した。


(すく)なくと見積(みつ)もっても、(いっ)塊半(かいはん)仙元石(せんげんせき)(とう)じている。


仙元石(せんげんせき)価値(かち)(きわ)めて(たか)く、直接(ちょくせつ)蛊仙(こせん)仙元(せんげん)(おぎな)い、修行(しゅぎょう)(たす)ける。


同時(どうじ)蛊仙(こせん)間取引(かんとりひき)における基軸通貨(きじくつうか)である。


(たと)方源(ほうげん)前世(ぜんせ)全盛期(ぜんせいき)(いえ)ども、蓄積(ちくせき)した仙元石(せんげんせき)六十余塊(ろくじゅうよかい)()ぎなかった。


今生(こんじょう)狐仙福地(こせんふくち)()にした(のち)最高記録(さいこうきろく)でも、十二塊(じゅうにかい)(かぎ)(やま)である。


現今(げんこん)(かれ)手元(てもと)(のこ)るは二塊(にかい)のみとなった。



如何(いかん)ともし(がた)い。(あま)りに(おお)くの事柄(ことがら)仙元石(せんげんせき)必要(ひつよう)とする。


狼群(おおかみむれ)購入(こうにゅう)智道(ちどう)関連(かんれん)情報(じょうほう)収集(しゅうしゅう)蛊虫(こちゅう)()(あつ)め等々(などなど)、(なに)もかもが仙元石(せんげんせき)必要(ひつよう)とするのだ。


千匹近(せんびきちか)くの蛊虫(こちゅう)空中(くうちゅう)()い、(はち)()れの(ごと)く、(また)花吹雪(はなふぶき)(ごと)し。


方源(ほうげん)精神(せいしん)()らし(いき)(ころ)し、指揮(しき)調整(ちょうせい)(つづ)け、(つい)時機(じき)成熟(せいじゅく)()(かる)(かつ)した。


墨化(ぼくか)!」


蛊虫(こちゅう)一団(いちだん)黒雲(こくうん)()わり、雲中(うんちゅう)から雨滴(うてき)()ち、沙盤(さばん)()()らす。


()一滴一滴(ひとしずくひとしずく)墨滴(ぼくてき)()り、沙盤(さばん)(じょう)()()もる。


墨滴(ぼくてき)(すく)なりと(いえど)()もって(おお)しと()り、漸次(ぜんじ)沙盤表面(さばんひょうめん)(おお)()くす。


方源(ほうげん)心神(しんしん)(たか)集中(しゅうちゅう)させ、()(うち)(ひと)つの破綻(はたん)目指(めざ)し、墨液(ぼくえき)()()てて(しょう)(すす)ませた。


五転巔峰(ごてんてんぽう)空窺(くうき)(なか)真元(しんげん)急激(きゅうげき)減少(げんしょう)し、墨液(ぼくえき)大半(たいはん)消費(しょうひ)した。


(かろ)うじて一層(いっそう)(かす)かな障壁(しょうへき)突破(とっぱ)し、漏洞(ろうどう)(うず)形成(けいせい)して、沙盤(さばん)破孔(はこう)(ゆる)やかに(そそ)()まれた。


()情景(じょうけい)()て、墨瑶(ぼくよう)()った。


()にした琉璃楼主令(るいろうしゅれい)を、()(なか)(とう)()れよ。」


方源(ほうげん)()(こと)(したが)い、琉璃楼主令(るいろうしゅれい)(とう)()んだ。


琉璃楼主令(るいろうしゅれい)墨液(ぼくえき)(うず)(なか)(しず)み、姿(すがた)()した。


墨液(ぼくえき)消費速度(しょうひそくど)突然(とつぜん)加速(かそく)し、約半刻(やくはんこく)()黒雲(こくうん)()消散(しょうさん)した。


二刻(にこく)()墨液(ぼくえき)完全(かんぜん)消失(しょうしつ)し、一枚(いちまい)(まった)(あたら)しい楼主令(ろうしゅれい)が、破綻(はたん)から悠々(ゆうゆう)と()()してきた。


方源(ほうげん)()()ばし、()れを(つか)()った。


楼主令(ろうしゅれい)様変(ようが)わりし、(もと)形状(けいじょう)(もと)に、(ふち)(するど)突起(とっき)(ひと)形成(けいせい)されている。


(あた)かも(ひと)(つの)(ごと)(かたち)である。


一角楼主令(いっかくろうしゅれい)(じつ)(なり)(ごと)()なり。」


方源(ほうげん)(ひと)(つぶや)いた。


八十八角真陽楼(はちじゅうはっかくしんようろう)()いて、巨陽仙尊(きょようせんそん)後裔(こうえい)一階層(いっかいそう)攻略(こうりゃく)すれば、楼主令(ろうしゅれい)一角楼主令(いっかくろうしゅれい)昇格(しょうかく)し、当該階層(とうがいかいそう)への支配権(しはいけん)獲得(かくとく)する。


同時(どうじ)に、秘蔵閣(ひぞうかく)進入(しんにゅう)し、其処(そこ)珍宝(ちんぽう)(ひと)つ、交換(こうかん)()しで奪取(だっしゅ)することが(ゆる)される。


()十階層(じっかいそう)打通(だつう)し、楼主令(ろうしゅれい)十角楼主令(じっかくろうしゅれい)にまで昇進(しょうしん)させれば、秘蔵閣(ひぞうかく)から巨陽真伝(きょようしんでん)(ひと)つを()()ることを()る。」


墨瑶(ぼくよう)説明(せつめい)(つづ)けた。


巨陽真伝(きょようしんでん)だと?」


方源(ほうげん)心臓(しんぞう)高鳴(たかな)った。


墨瑶(ぼくよう)(はな)(つづ)けた。


()り。巨陽仙尊(きょようせんそん)子孫(しそん)(ため)(はか)り、王庭争闘(おうていそうとう)規矩(きく)(さだ)め、八十八角真陽楼(はちじゅうはっかくしんようろう)設立(せつりつ)し、楼中(ろうちゅう)八十八道(はちじゅうはちどう)真伝(しんでん)(のこ)した。


仙尊(せんそん)真伝(しんでん)は、自然(しぜん)ながら(ひら)ならず。


(しか)れど歴代(れきだい)王庭勝者(おうていしょうしゃ)で、十階層(じっかいそう)打通(だつう)()し者は(きわ)めて(すく)ない。


()生前(せいぜん)(ころ)八十八道(はちじゅうはちどう)真伝(しんでん)(いま)五十三道(ごじゅうさんどう)残留(ざんりゅう)せり。


(いま)幾何(いくばく)(のこ)るや、()(よし)()し。」


呵呵呵(かかか)此処(ここ)まで(はな)せば、(わらわ)(きみ)運不運(うんふうん)(うらや)まざるを()ぬ。


我々(われわれ)が発見(はっけん)した破綻(はたん)は、総計(そうけい)十三箇所(じゅうさんかしょ)


各箇所(かくかしょ)墨化(ぼくか)すれば、各々(おのおの)一角(いっかく)ずつ晋升(しんしょう)す。


()(きみ)()れを全て(すべて)活用(かつよう)すれば、十三角楼主令(じゅうさんかくろうしゅれい)()にし、巨陽真伝(きょようしんでん)(ひと)つを確実(かくじつ)奪取(だっしゅ)()る!


(ああ)()当初(とうしょ)六箇所(ろっかしょ)のみとは、(おお)いなる()ありて。」


方源(ほうげん)()言葉(ことば)()き、(あつ)()えていた(こころ)(つめ)たい(みず)()びせかけられた(ごと)く、(にが)(わら)った。


「全て(すべ)ての破綻(はたん)利用(りよう)するですって? 正直(しょうじき)()えば、(わたし)手元(てもと)仙元石(せんげんせき)(のこ)二枚(にまい)のみ。


あと(ひと)(たび)墨化殺招(ぼくかさっしょう)発動(はつどう)させるのが精一杯(せいいっぱい)です。」


「さようであるか?」


墨瑶(ぼくよう)()(なか)一筋(ひとすじ)(ひかり)(はし)った。


方源(ほうげん)彼女(かのじょ)(さぐ)っている(あいだ)に、彼女(かのじょ)(また)方源(ほうげん)(さぐ)っていたのだ。


仙元石(せんげんせき)蛊仙(こせん)(はか)重要(じゅうよう)基準(きじゅん)(ひと)つである。


方源(ほうげん)(いま)凡人(ぼんじん)(いえ)ども、狐仙福地(こせんふくち)(よう)する(こと)により、墨瑶(ぼくよう)心中(しんちゅう)では(すで)半人前(はんにんまえ)蛊仙(こせん)見做(みな)されていた。


成程(なるほど)此奴(こいつ)手元(てもと)には仙元石(せんげんせき)が二ツ(ふたつ)しか()いのか?


()言葉(ことば)真実(しんじつ)なるか?……(おそ)らくは(まこと)であろう。


巨陽真伝(きょようしんでん)偉力(いりょく)は、常人(じょうじん)(あらが)()代物(しろもの)では()い。


(かれ)煉道大師(れんどうたいし)自然(しぜん)()(はず)だ——煉化(れんか)する破綻(はたん)(おお)ければ(おお)(ほど)高次(こうじ)楼主令(ろうしゅれい)掌握(しょうあく)し、八十八角真陽楼(はちじゅうはっかくしんようろう)攻略(こうりゃく)容易(ようい)になることを。


(もっと)重要(じゅうよう)なのは、()れが()脑海(のうり)潜伏(せんぷく)している以上(いじょう)(たと)(かれ)()れを(そむ)いて(ひそ)かに煉化(れんか)(こころ)みようとも、(かな)うべくも()いことよ。」


(つぎ)に、(かれ)背後(はいご)勢力(せいりょく)支援(しえん)(もと)めるであろう。


ふん、(たと)()小癪(こしゃく)小僧(こぞう)如何(いか)(ふか)(かく)そうと、()(とき)こそ、()素性(すじょう)(あら)わにし、()れに一端(いったん)(のぞ)かせずにはおくまい。」


(しか)墨瑶(ぼくよう)は、顔色(かおいろ)(やわ)らげ、親身(しんみ)方源(ほうげん)助言(じょげん)した。


(あせ)(こと)()い。楼主令(ろうしゅれい)同士(どうし)(たが)いに併合(へいごう)可能(かのう)だ。


今期(こんき)盟主(めいしゅ)黒楼蘭(こくろうらん)()楼主令(ろうしゅれい)併合(へいごう)すれば、十角(じっかく)(そろ)える(こと)可能(かのう)であろう。」


流石(さすが)墨瑶(ぼくよう)()機密(きみつ)(おお)(こと)


方源(ほうげん)()()え、(こえ)をわざと()って()った。


()れに黒楼蘭(こくろうらん)()()せと? ()()()()()いやる()か?


黒楼蘭(こくろうらん)()(もの)対処(たいしょ)(やす)くとも、()背後(はいご)には黒家(こくけ)(ひか)える。


(ちょう)大勢力(だいせいりょく)たる彼等(かれら)には、複数(ふくすう)蛊仙(こせん)後見(こうけん)()いているのだ!」


「ふん、此奴(こいつ)図太(ずぶと)いにも(ほど)がある。


身分(みぶん)偽装(ぎそう)王庭(おうてい)潜伏(せんぷく)する胆力(たんりょく)()りながら、たかが黒楼蘭(こくろうらん)一つ(おそ)れるとは?


()して、(かれ)(ころ)せとは()わぬ。()()()にある楼主令(ろうしゅれい)()()れよと()べたまで。」


方源(ほうげん)()(ひと)(めぐ)らせて()った。


黒楼蘭(こくろうらん)(ころ)(わけ)にはいかぬ。(かれ)(ころ)せば、(はち)()()いた(ごと)くなり、黒家(こくけ)(いま)()れが(てき)相手(あいて)では()い。


(しかし)れども、楼主令(ろうしゅれい)(かれ)手中(しゅちゅう)()り、(かなら)ずや(いのち)(ごと)大切(たいせつ)にしているであろう。


如何(いか)にすべしと?」


「『(いま)(てき)わず』とは、将来(しょうらい)(かなら)ずしも(しか)らずと()意味(いみ)か?


此奴(こいつ)野望(やぼう)中中(なかなか)(おお)きいな……」


墨瑶(ぼくよう)鋭敏(えいびん)言葉(ことば)(かぎ)()()った。


方源(ほうげん)(てい)じた難題(なんだい)(たい)して、彼女(かのじょ)(あま)思索(しさく)(かさ)ねるを(この)まず、


方源(ほうげん)脑海(のうかい)(なか)両手(りょうて)(ひろ)げて()った。


如何(いか)にして()()から楼主令(ろうしゅれい)(うば)()るか――それは貴様(きさま)自身(じしん)問題(もんだい)である。」











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