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蛊真人  作者: 魏臣栋
魔头乱世
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第一百六十一節:近水楼台解玄秘

ここまで(すす)んで、方源(ほうげん)(おも)わず瞠目(どうもく)せざるを()なかった。


()地丘伝承(ちきゅうでんしょう)布置(ふち)した神秘(しんぴ)蛊仙(こせん)は、(まさ)煉道宗師(れんどうそうし)(いき)である。煉蛊(れんこ)全工程(ぜんこうてい)は、八十八角真陽楼(はちじゅうはっかくしんようろう)偉力(いりょく)()りて(こう)みに()大胆(だいたん)(すす)められている。


方源(ほうげん)主宰者(しゅさいしゃ)とは()え、其所()はと(もう)せば、(むし)協力者(きょうりょくしゃ)()(ほう)適切(てきせつ)であった。


煉蛊(れんこ)困難(こんなん)である。仙蛊(せんこ)煉成(れんせい)するは、(さら)難中(なんちゅう)(なん)(てん)(のぼ)(ごと)難事(なんじ)である!


(しか)(たと)えるなら、()巨岩(きょがん)(すで)神秘(しんぴ)蛊仙(こせん)によって山頂(さんちょう)まで()()げられていた。方源(ほうげん)最期(さいご)一押(ひとお)しをしたに()ぎない。(かろ)()せば、()巨岩(きょがん)山肌(やまはだ)(ころ)がり()ち、成功(せいこう)相成(あいな)るのである。


ゴオオオオ──


地洞(ちどう)黒水(こくすい)(うず)()っていた。(うず)()()なく回転(かいてん)し、異様(いよう)(おと)(はな)っていた。


()(のち)()塔尖(とうせん)(おもむ)ろに(あらわ)れ、(つぎ)塔頂(とうちょう)塔身(とうしん)、そして最後(さいご)塔基(とき)姿(すがた)(あらわ)した。(まった)(あたら)しい小塔楼(しょうとうろう)が、渦中(うちゅう)から生成(せいせい)され、()(なか)には無数(むすう)野蛊(やこ)存在(そんざい)するかのようであった。


(たえ)なる(かな)()小塔楼(しょうとうろう)出現(しゅつげん)は、最早(もはや)最後(さいご)破綻(はたん)(おぎな)()ん。仮令(たとえ)(だれ)かが物音(ものおと)気付(きづ)此処(ここ)()()けたと(ところ)で、(なん)(あや)しき(てん)看取(かんしゅ)できまい。」


方源(ほうげん)(しょう)()って賞賛(しょうさん)した。


(ただ)……


塔楼(とうろう)完成(かんせい)したが、何故(なぜ)仙蛊(せんこ)(あらわ)れぬのか?


方源(ほうげん)眼光(がんこう)(かす)かに(しず)()る。小塔楼(しょうとうろう)(なか)に、一筋(ひとすじ)強光(きょうこう)()(げん)若隠(じゃくいん)とするのを発見(はっけん)した。心中(しんちゅう)には、(さら)(かす)かな懸念(けねん)()れと(つな)がっている。


(かれ)(とみ)(さと)った──()れは(まさ)仙蛊(せんこ)雛形(ひながた)であると。


(かれ)()(きずな)(たよ)りに、仙蛊(せんこ)()()さんとし(よう)とした。


突如(とつじょ)()強光(きょうこう)(きょ)ろな(ひかり)(ごと)く、小塔楼(しょうとうろう)(だっ)し、南東(なんとう)方角(ほうがく)疾走(しっそう)()った。


(なに)()こったのか?」


方源(ほうげん)(むね)(うち)(おどろ)きを(おぼ)えた。煉蛊(れんこ)四段階(よんだんかい)土中(どちゅう)(ひかり)()み、(ぼう)(たか)万丈(ばんじょう)百里(ひゃくり)(てん)(あそ)び、(うめ)(ゆき)()(うた)う」は(すで)完遂(かんすい)している。()異変(いへん)(たい)し、方源(ほうげん)(まった)予知(よち)する(ところ)()かった。


八十八角真陽楼(はちじゅうはっかくしんようろう)(ふたた)凝縮(ぎょうしゅく)し、黒楼蘭(こくろうらん)全面(ぜんめん)開放(かいほう)するとは、(じつ)豪快(ごうかい)()である。道理(どうり)()えば、()れも楼中(ろうちゅう)(おもむ)き、(せき)(やぶ)るのが(ひと)としての常道(じょうどう)というものだろうが……」


仙蛊(せんこ)雛形(ひながた)(すで)(とお)()()った。方源(ほうげん)聖宮(せいきゅう)(なが)め、一瞬(いっしゅん)躊躇(ちゅうちょ)した。(かれ)(そと)()るとは(いえ)ども、(とっく)(こま)配置(はいち)()えていた。常家(じょうけ)にせよ、葛家(かっか)にせよ、情報(じょうほう)(つね)()()伝達(でんたつ)されてきているのである。


方源(ほうげん)聖宮(せいきゅう)(はな)れて(ひさ)しくなる(ほど)周囲(しゅうい)疑念(ぎねん)(まね)(やす)くなる。()(せき)(はば)まれて狼王(ろうおう)(ちから)必要(ひつよう)とする場合(ばあい)(だれ)かが(たず)(きた)可能性(かのうせい)も……


情報(じょうほう)伝達(でんたつ)されるにも時間(じかん)()かる。


方源(ほうげん)(いま)()らない。(かれ)(てき)である常飆(じょうひょう)が、間接的(かんせつてき)(かれ)(ちい)さな助力(じょりょく)(ほどこ)していた(こと)を。


()(とき)唐妙鳴(とうみょうめい)(あや)うく難関(なんかん)突破(とっぱ)し、楼内(ろうない)歓声(かんせい)()()がった。


所詮(しょせん)仙蛊(せんこ)最重視(さいじゅうし)される。方源(ほうげん)()一瞬(いっしゅん)躊躇(ちゅうちょ)した(のち)決心(けっしん)(かた)め、双翼(そうよく)(ひろ)げて強光(きょうこう)()って()()った。


()強光(きょうこう)(かいこ)(まゆ)(ごと)く、()()うように(すす)み、()(はや)さは(ひと)愕然(がくぜん)とさせる。草叢(くさむら)樹木(じゅもく)(さえぎ)られ、目立(めだ)つこと(すく)ない。


方源(ほうげん)高空(こうくう)から追跡(ついせき)し、足跡(あしあと)極力(きょくりょく)(かく)し、狼群(おおかみむれ)一切(いっさい)()て、(こえ)()てずに()んだ。


(とき)()つに()れて、()(ひかり)次第(しだい)(うす)れていったが、速度(そくど)(かえ)って数分(すうぶん)()した。


(かれ)五転(ごてん)頂点(ちょうてん)()つとは()え、速度(そくど)凡俗(ぼんぞく)極致(きょくち)では()(ため)()()けるのは容易(ようい)ではなかった。(しか)し、(なん)とか見失(みうし)なわずに()んでいる。


(もと)(ただ)せば、()仙蛊(せんこ)雛形(ひながた)が、方源(ほうげん)(ひと)りの(ちから)完成(かんせい)されたものでは()いからに(ほか)ならない。


かつて神遊蛊(しんゆうこ)煉成(れんせい)した(とき)とは(こと)なり、此度(こたび)方源(ほうげん)援助者(えんじょしゃ)()ぎず、八十八角真陽楼(はちじゅうはっかくしんようろう)偉力回流(いりょくかいりゅう)依拠(いきょ)していた。一介(いっかい)凡人(ぼんじん)として、仙蛊雛形(せんこひながた)(つな)がりを()られただけでも、十分(じゅうぶん)成果(せいか)()えた。


強光(きょうこう)()渓谷(けいこく)()()むと、突然(とつぜん)瀑布(ばくふ)(なか)()()まれるように()()せた。


しかし心中(しんちゅう)(かす)かな(つな)がりに(みちび)かれ、方源(ほうげん)雛形仙蛊(ひながたせんこ)静止(せいし)したことを感知(かんち)した。


方源(ほうげん)瀑布(ばくふ)(つらぬ)いたが、(すべ)(やす)岩盤(がんばん)激突(げきとつ)し、瞬時(しゅんじ)土石(どせき)()()がり、水流(すいりゅう)飛散(ひさん)した。


()(かな)!」


方源(ほうげん)怪訝(けげん)(さけ)んだ。心中(しんちゅう)(つな)がりは依然(いぜん)として強光(きょうこう)此処(ここ)()ると()げているのに、水勢(すいせい)()け、瀑布(ばくふ)徹底的(てっていてき)破壊(はかい)しても、何処(いずこ)(さが)しても仙蛊雛形(せんこひながた)姿(すがた)()()たらなかった。



()()げんとする(わざ)此処(ここ)頓挫(とんざ)するというのか?(いや)此処(ところ)には(かなら)ずや蹊径(けいけい)()り!」


(かれ)空中(くうちゅう)()()がり、一帯(いったい)見下(みお)ろした。


元々(もともと)の小瀑布(しょうばくふ)(ひと)つの水溜(みずたま)りと()り、(なん)(へん)わりも()い。()渓谷(けいこく)には()()く、霊気(れいき)渦巻(うずま)土地(とち)でも()い。


方源(ほうげん)視線(しせん)()水溜(みずたま)りに釘付(くぎづ)けにした。


(こころ)(つな)がりは、雛形仙蛊(ひながたせんこ)(あき)らかに()(なか)()ると()げている。(しか)るに、(たと)水溜(みずたま)りを(つら)(とお)し、水流(すいりゅう)(あやつ)って(さぐ)(まわ)っても、(なに)()()ける(こと)出来(でき)ない。


()(とき)(まさ)蛊師(こし)()にある偵察蛊(ていさつこ)(ため)される(とき)なのである。


方源(ほうげん)当然(とうぜん)納得(なっとく)できず、様々(さまざま)な方法(ほうほう)偵察(ていさつ)(こころ)みた。偵察(ていさつ)得意(とくい)では()いが、狐仙福地(こせんふくち)遠隔操作(えんかくそうさ)し、宝黄天(ほうこうてん)交信(こうしん)できる(かれ)には、五转(ごてん)凡蛊(ぼんこ)事欠(ことか)くことは()かった。


五十七番目(ごじゅうななばんめ)方法(ほうほう)(ため)すまで、(すく)なからぬ仙元石(せんげんせき)(つい)やした(のち)(かれ)(よう)やく発見(はっけん)(いた)った。


水溜(みずたま)りの(そこ)に、ぼんやりと楼閣(ろうかく)らしき(かげ)()らめいている。(かがみ)(うつ)(はな)(みず)()かぶ(つき)(ごと)存在(そんざい)だった。


(かれ)水溜(みずたま)りに()()んだが、楼閣(ろうかく)(なか)(はい)ることは出来(でき)なかった。


幾度(いくど)徒労(とろう)()わった(のち)方源(ほうげん)は「はっ」と(こえ)()げ、(こころ)閃光(せんこう)(はし)り、(つい)()楼閣(ろうかく)来歴(らいれき)見抜(みぬ)いた。


「まさか…()れは失伝(しつでん)已久(いきゅう)仙蛊屋(せんこや)――近水楼台(きんすいろうだい)ではあるまいか?」


仙蛊(せんこ)唯一無二(ゆいいつむに)である(ごと)く、仙蛊屋(せんこや)(また)唯一(ゆいいつ)である。


()近水楼台(きんすいろうだい)八十八角真陽楼(はちじゅうはっかくしんようろう)(くら)べれば見劣(みおと)りし、七转(ななてん)(いき)(とど)まる。(しか)れども、()名声(めいせい)(ひろ)()(わた)り、(かつ)蛊仙(こせん)水妮(すいでい)代名詞(だいめいし)であった。


水妮(すいでい)八转(はってん)蛊仙(こせん)として水道(すいどう)開拓(かいたく)した伝説(でんせつ)的存在(そんざい)であり、中洲(ちゅうしゅう)十大派(じゅうだいは)(ひと)つ・霊縁斎(れいえんさい)開祖(かいそ)でもある。


八十八角真陽楼(はちじゅうはっかくしんようろう)壮大(そうだい)さに(くら)べれば、近水楼台(きんすいろうだい)(みず)()()い、(きょ)(じつ)(きょう)彷徨(さまよ)うが(ごと)幻惑的(げんわくてき)存在(そんざい)である。水脈(すいみゃく)(ただよ)い、霧霞(むか)宿(やど)りて天空(てんくう)(わた)り、氷霜(ひょうそう)片隅(かたすみ)(ひそ)静寂(せいじゃく)(たも)つことすらできる。


楼閣入(ろうかくい)令牌(れいはい)()くしては、近水楼台(きんすいろうだい)八转(はってん)蛊仙(こせん)さえも(はば)むことが出来(でき)る。


(しか)()(とき)()楼閣(ろうかく)無主(むしゅ)であり、(とびら)(ひろ)(ひら)かれていた。方源(ほうげん)(さき)には真相(しんそう)気付(きづ)かず()()(よう)()かったが、(いま)真実(しんじつ)見破(みやぶ)った以上(いじょう)相応(ふさわ)しい手法(しゅほう)其中(そのちゅう)(はい)(すべ)を持つ。


近水楼台(きんすいろうだい)(はい)るには、()(もっ)(みず)()する(ほか)()い。()(ため)殺手(さっしゅ)水霊変(すいれいへん)』と()うもの()り。(いく)つかの()統合(とうごう)すれば、()れを水中精霊(すいちゅうせいれい)()し、戦力(せんりょく)暴騰(ぼうとう)主場(しゅじょう)()()る。」


方源(ほうげん)記憶(きおく)(さが)り、(またた)(うち)(ひと)つの方法(ほうほう)()()だした。


(しか)最終的(さいしゅうてき)には、狐仙地霊(こせんちれい)宝黄天(ほうこうてん)五转激突蛊(ごてんげきとつこ)購入(こうにゅう)して(かれ)()わった。


()()蛊師(こし)短時間(たんじかん)激流(げきりゅう)()し、前方(ぜんぽう)突進(とっしん)させることが出来(でき)る。(ただ)し、蛊師界(こしかい)では(とっく)淘汰(とうた)された()である。蛊師(こし)激流(げきりゅう)()した(とき)一度(いちど)炎道蛊虫(えんどうこちゅう)攻撃(こうげき)()ければ、(かる)()重傷(じゅうしょう)最悪(さいあく)場合(ばあい)死亡(しぼう)する危険性(きけんせい)()(ため)である。


()方源(ほうげん)()()戦闘(せんとう)(もち)いる(わけ)では()く、近水楼台(きんすいろうだい)侵入(しんにゅう)(ため)使()うのだ。複数(ふくすう)()統合(とうごう)して殺招(さっしょう)水霊変(すいれいへん)」を発動(はつどう)するより、(はる)かに手軽(てがる)方法(ほうほう)である。


ざあっという(おと)(とも)に、方源(ほうげん)激流(げきりゅう)()して近水楼台(きんすいろうだい)突入(とつにゅう)した。


楼閣(ろうかく)三階建(さんかいだ)てで、(ひろ)()ぎもせず(せま)()ぎもしない。彫梁画棟(ちょうりょうがとう)(ほどこ)され、罐瓶桌椅(かんぺいさぎ)古式(こしき)(おもむき)()くしていた。


無事(ぶじ)侵入(しんにゅう)した方源(ほうげん)激突蛊(げきとつこ)効果(こうか)()き、一路(いちろ)三階(さんかい)へと()かった。一室(いっしつ)(とびら)()()けると、其処(そこ)(ふたた)仙蛊雛形(せんこひながた)姿(すがた)(あらわ)れた。


()仙蛊雛形(せんこひながた)蚕茧(さんけん)(ごと)く、小指(こゆび)(さき)(ほど)(おお)きさである。真紅(しんく)大碗(おおわん)(そこ)(しず)んで(かす)かに(ひか)っており、(あた)かも微睡(まどろ)んでいるかのようであった。


()大碗(おおわん)水甕(みずがめ)よりも(おお)きく、(わん)(ふち)凹凸(おうとつ)不揃(ふぞろ)いで、(さめ)()(ごと)し。


(なか)には幽玄(ゆうげん)(あお)(みず)()ち、寒気(かんき)四周(ししゅう)(あふ)れている。


成程(なるほど)。」


方源(ほうげん)豁然(かつぜん)として(さと)った。


四段階(よんだんかい)工程(こうてい)()仙蛊雛形(せんこひながた)煉成(れんせい)したが、(いま)大功(たいこう)()()った(わけ)では()い。


(なお)温養(おんよう)必要(ひつよう)とし、(まった)孕育(よういく)されるには(いた)っていない。


神秘(しんぴ)蛊仙(こせん)此処(ここ)近水楼台(きんすいろうだい)布置(ふち)したのは、雛形仙蛊(ひながたせんこ)最良(さいりょう)温養(おんよう)()提供(ていきょう)する(ため)であった。


朱紅(しゅこう)大碗(おおわん)表面(ひょうめん)には、数行(すうぎょう)文字(もじ)(きざ)まれている。


方源(ほうげん)(しば)凝視(ぎょうし)したが、(かれ)淵博(えんぱく)学識(がくしき)(もっ)てしても、()意味(いみ)一小半(いっしょうはん)しか読み(よみと)(こと)出来(でき)なかった。


()れは墨人文字(ぼくじんもじ)伝説(でんせつ)に、乾坤晶壁(けんこんしょうへき)(なか)なる書山文泉(しょざんぶんせん)(したた)りが飛散(ひさん)して形成(けいせい)された最初(さいしょ)文字(もじ)というものだ!」


方源(ほうげん)心中(しんちゅう)(すく)なからず驚愕(きょうがく)した。


()文字(もじ)(とっく)失伝(しつでん)して(ひさ)しい。墨人(ぼくじん)自身(じしん)書山(しょざん)から()()されて移住(いじゅう)して以来(いらい)()れを()(もの)(きわ)めて(すく)ない。


宝黄天(ほうこうてん)蛊仙(こせん)(なか)には、墨人文字(ぼくじんもじ)研究資料(けんきゅうしりょう)所持(しょじ)している(もの)がいる(はず)だ。何卒(なんとぞ)と、多くの蛊仙(こせん)書山(しょざん)興味(きょうみ)()ち、灰白石板(かいはくせきばん)(さが)(もと)めて乾坤晶壁(けんこんしょうへき)再現(さいげん)(くわだ)てているのだから。」


方源(ほうげん)(むね)(さわ)ぎを(おぼ)え、()ぐに地霊(ちれい)小狐仙(しょうこせん)連絡(れんらく)()った。


狐仙福地(こせんふくち)価値(かち)が、(ふたた)姿(すがた)(あらわ)した。方源(ほうげん)のような一介(いっかい)凡人(ぼんじん)ながら、蛊仙(こせん)レベルの貴重(きちょう)資源(しげん)(うご)かすことを可能(かのう)にしたのである。


莫大(ばくだい)代価(だいか)(はら)って墨人文字(ぼくじんもじ)研究資料(けんきゅうしりょう)()()れた(のち)方源(ほうげん)其場(そのば)(ひと)(ひと)照合(しょうごう)し、(はじ)めて(わん)壁面(へきめん)(きざ)まれた文字(もじ)解析(かいせき)()()んだ。


解読(かいどく)結果(けっか)に、方源(ほうげん)(おどろ)きと(よろこ)びの()()じった(こえ)()げた。「()伝承(でんしょう)が、(なん)墨瑶(ぼくよう)によって建立(こんりゅう)されたものだったとは!」


墨瑶(ぼくよう)(また)驚異的(きょういてき)才女(さいじょ)であり、霊縁斎(れいえんさい)第三十六代(だいさんじゅうろくだい)仙姫(せんき)であった。彼女(かのじょ)特異(とくい)身份(みぶん)として、墨人(ぼくじん)出身(しゅっしん)である。


(しか)最終的(さいしゅうてき)には、彼女(かのじょ)種族(しゅぞく)桎梏(しっこく)()(やぶ)り、七转(ななてん)蛊仙(こせん)()()がった。


彼女(かのじょ)正道(せいどう)のために()()げた(もっと)傑出(けっしゅつ)した貢献(こうけん)は、万年前(まんねんまえ)魔道巨魁(まどうきょかい)剣魔(けんま)薄青(はくせい)(じょう)感化(かんか)した(こと)であった。


薄青(はくせい)一介(いっかい)散修(さんしゅう)()ぎず、微賎(びせん)より()こった。(しか)れど天稟(てんぴん)卓絶(たくぜつ)にして、(ひと)劍道蛊虫(けんどうこちゅう)開拓(かいたく)し、五域(ごいき)縱橫(じゅうおう)して(てき)()しと(うた)われた。


(かれ)浩瀚(こうかん)たる歴史(れきし)(なか)で、(もっと)注目(ちゅうもく)(あつ)める八転(はってん)頂点(ちょうてん)()(きょう)(じゃ)である。戦闘力(せんとうりょく)卓抜(たくばつ)にして(てん)(おどろ)かせ()(うご)かし、一身(いっしん)劍道蛊虫(けんどうこちゅう)は、機軸(きじく)(べつ)にし、蹊径(けいけい)(べつ)(ひら)き、()威力(いりょく)絶倫(ぜつりん)である。()の人々(ひとびと)は(かれ)(しょう)して「(けん)五洲(ごしゅう)(つんざ)仙尊(せんそん)()ぎ、(じょう)(かか)りて蒼生(そうせい)(さいわい)す」と。


()()は、()(もの)戦力(せんりょく)(おそ)るべきこと歴代仙尊魔尊(れきだいせんそんまそん)()ぎ、(さいわ)(じょう)(つな)がれて()より(せい)(てん)じ、(まこと)天下蒼生(てんかそうせい)大幸(たいこう)なり、と。


当時(とうじ)薄青(はくせい)世間(せけん)より九転(きゅうてん)(きょう)()不二(ふじ)適任者(てきにんしゃ)(もく)されていた。


(しか)るに最終的(さいしゅうてき)には、九転(きゅうてん)への挑戦(ちょうせん)失敗(しっぱい)し、灰燼(かいじん)()してしまった。()(りょう)内助(ないじょ)たりし墨瑶(ぼくよう)も、(いのち)()して(とも)(たたか)い、(つい)(おな)じく殉死(じゅんし)したのである。


歴史(れきし)(しる)されるところ、墨瑶(ぼくよう)(まこと)煉道宗師(れんどうそうし)たり()人物(じんぶつ)であった。道理(どうり)で...(むかし)巨陽仙尊(きょようせんそん)妃嬪(ひひん)(ひろ)(つの)った(さい)中洲十大派(ちゅうしゅうじゅうだいは)こぞって美女蛊師(びじょこし)献上(けんじょう)した。(なか)でも霊縁斎(れいえんさい)は、数人(すうにん)女蛊仙(じょこせん)積極的(せっきょくてき)(かく)行宮(あんぐう)(おく)り込み、仙尊(せんそん)()びを()っていた。巨陽仙尊(きょようせんそん)寵愛(ちょうあい)()けた妃嬪(ひひん)(なか)には、霊縁斎(れいえんさい)出身(しゅっしん)巨頭(きょとう)幾人(いくにん)もいたという。」


枕边人(ちんぺんじん)たる以上(いじょう)聖宮(せいきゅう)八十八角真陽楼(はちじゅうはっかくしんようろう)(つう)じている度合(どあ)いは、常人(じょうじん)()では()かったろう。


墨瑶(ぼくよう)霊縁斎(れいえんさい)第三十六代(だいさんじゅうろくだい)仙姫(せんき)である。当然(とうぜん)宗派(しゅうは)()げての栽培(さいばい)()けており、八十八角真陽楼(はちじゅうはっかくしんようろう)機密(きみつ)(さぐ)ることも、彼女(かのじょ)にとっては造作(ぞうさ)()いことだった。此処(ここ)近水楼台(きんすいろうだい)(もう)けられていることも、合点(がてん)()く。


墨文(ぼくぶん)中程(ちゅうてい)には、()仙蛊(せんこ)についての詳細(しょうさい)情報(じょうほう)(しる)されていた──


招災蛊(しょうさいこ)








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