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蛊真人  作者: 魏臣栋
魔头乱世
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第一百五十五節:关键问题

方源(ほうげん)来客止歩碑(らいきゃくしほひ)()えた途端(とたん)(おも)わぬ(よろこ)びが()()けていた。


一匹(いっぴき)借力蛊(しゃくりょくこ)が、(かれ)視界(しかい)()()んできた。


()力道上(りきどうじょう)五转蛊(ごてんこ)は、(とっく)絶滅(ぜつめつ)した(しゅ)であり、全力疾走蛊(ぜんりょくしっそうこ)よりも稀少(きしょう)である。単独(たんどく)使用(しよう)することは出来(でき)ず、(かなら)(ほか)蛊虫(こちゅう)と組み(くみあ)わせねばならない。


天力蛊(てんりょくこ)と組み(くみあ)わせれば蛊師(こし)天穹(てんきゅう)(ちから)()り、地力蛊(ちりょくこ)()めば大地(だいち)(ちから)()()け、火力蛊(かりょくこ)併用(へいよう)すれば(ほのお)から(ちから)()()し、水力蛊(すいりょくこ)(とも)(もち)いれば水流(すいりゅう)から(ちから)()()ることができる。


()殺招(さっしょう)四臂風王(しひふうおう)』は、風霸王蛊(ふうはおうこ)霸力蛊(はりょくこ)採用(さいよう)している。()蛊虫(こちゅう)組合(くみあ)わせは、元々(もともと)借力蛊(しゃくりょくこ)代替品(だいたいひん)であり、()効能(こうのう)原版(げんぱん)五割(ごわり)にも()たない。()借力蛊(しゃくりょくこ)()にすれば、殺招(さっしょう)(まった)(あたら)しい(たか)みへと昇華(しょうか)させ()る!」


方源(ほうげん)内心(ないしん)(おお)いに(よろこ)んだ。


当然(とうぜん)借力蛊(しゃくりょくこ)(ほか)蛊虫(こちゅう)()()わせて使用(しよう)する必要(ひつよう)がある。


現在(げんざい)(いた)っては、天力蛊(てんりょくこ)(すで)絶滅(ぜつめつ)している。(しか)地力蛊(ちりょくこ)火力蛊(かりょくこ)水力蛊(すいりょくこ)风力蛊(ふうりょくこ)などは、(いま)(ひろ)流布(るふ)している。


(ただ)し、()れら蛊虫(こちゅう)使(つか)(かた)は、本来(ほんらい)作用(さよう)範囲(はんい)からは逸脱(いつだつ)している。


地力蛊(ちりょくこ)は、(おも)土地(とち)肥力(ひりょく)増進(ぞうしん)させ、蛊師(こし)作物(さくもつ)栽培(さいばい)する(さい)補助(ほじょ)()ったり、木道蛊虫(もくどうこちゅう)併用(へいよう)されたりする。


火力蛊(かりょくこ)は、()炎道蛊師(えんどうこし)によって補助蛊(ほじょこ)として(もち)いられ、火道蛊虫(かどうこちゅう)効果(こうか)(かす)かに増強(ぞうきょう)する。水力蛊(すいりょくこ)风力蛊(ふうりょくこ)电力蛊(でんりょくこ)(など)同様(どうよう)である。


方源(ほうげん)水晶壁(すいしょうへき)(まえ)()ち、十匹近(じゅっぴきちか)くの泉蛋蛊(せんたんこ)を取り(とりだ)し、借力蛊(しゃくりょくこ)交換(こうかん)した。


来客止歩碑(らいきゃくしほひ)()ぎて(のち)も、(かれ)水晶壁(すいしょうへき)(ない)珍宝(ちんぽう)()()れるには、相変(あいか)わらず交換(こうかん)一途(いっと)しか()かった。


方源(ほうげん)(さき)(すす)(つづ)けた。


此処(ここ)水晶壁(すいしょうへき)(おさ)められた珍宝(ちんぽう)は、(あき)らかに以前(いぜん)のものより一、二段階(いちにだんかい)格上(かくうえ)である。


流星雨蛊(りゅうせいうこ)星馳電撃蛊(せいちでんげきこ)風鬢霧髪蛊(ふうひんむはつこ)星火燎原蛊(せいからようげんこ)水幕天華蛊(すいばくてんげこ)……


外界(がいかい)では(きわ)めて(まれ)五转蛊(ごてんこ)が、此処(ここ)では(めずら)しくない。(はん)四转蛊(してんこ)(ほう)(すく)ない。(しか)一旦(いったん)四转蛊(してんこ)(あらわ)れれば、(かなら)ずや珍稀(ちんき)なものばかりで、()価値(かち)効果(こうか)普通(ふつう)五转蛊(ごてんこ)匹敵(ひってき)する。


方源(ほうげん)視線(しせん)縦横無尽(じゅうおうむじん)(はし)り、(かれ)身体(からだ)(つつ)血焰(けつえん)(ひかり)()()なく()()っていった。


()血焰(けつえん)(ひかり)は、(かれ)身元(みもと)(かく)保護膜(ほごまく)である。一旦(いったん)()れが消磨(しょうま)()くされれば、(かれ)八十八角真陽楼(はちじゅうはっかくしんようろう)感知(かんち)され、瞬時(しゅんじ)駆除(くじょ)される運命(うんめい)にある。


保護膜(ほごまく)()()せる(まえ)に、(かなら)ずや楼主令(ろうしゅれい)()つけ()さねば!」


(とき)経過(けいか)(とも)に、方源(ほうげん)心中(しんちゅう)にも焦燥感(しょうそうかん)(おもむ)ろに(つの)ってきた。


()れら偽装(ぎそう)(よう)蛊虫(こちゅう)は、煉化(れんか)容易(ようい)ならざるのみならず、製造原価(せいぞうげんか)莫大(ばくだい)である。()主原料(しゅげんりょう)黄金家族(おうごんかぞく)血液(けつえき)千斤(せんきん)(よう)し、(さら)には九十八段階(きゅうじゅうはちだんかい)にも(およ)長大(ちょうだい)精製過程(せいせいかてい)()ねばならない。


(いま)王庭之争(おうていのあらそい)終結(しゅうけつ)し、方源(ほうげん)()れら血液(けつえき)大規模(だいきぼ)調達(ちょうたつ)するのは、一層(いっそう)困難(こんなん)となっている。


(さら)(わる)(こと)に、眼前(がんぜん)水晶廊下(すいしょうろうか)(なん)分岐路(ぶんきろ)()()たったのである!


方源(ほうげん)()()(あし)()め、細心(さいしん)注意(ちゅうい)(はら)って見分(みわ)けようとした。


(いず)れの(みち)が、(かれ)(すす)むべき(ほう)(こう)なのか?


()(とき)前世(ぜんせ)において中洲蛊仙(ちゅうしゅうこせん)王庭福地(おうていふくち)攻破(こうは)した映像(えいぞう)が、(おお)きな(たす)けと()った。


(かれ)左側(ひだりがわ)(みち)(えら)び、()(なか)(くぐ)()んだ。


()区間(くかん)水晶壁(すいしょうへき)(ない)珍宝(ちんぽう)は、(さら)価値(かち)()()がっている。四转蛊(してんこ)(かげ)(ひそ)め、五转蛊(ごてんこ)のみが存在(そんざい)し、(どう)()五转珍稀蛊(ごてんちんきこ)(あらわ)(はじ)めた。


方源(ほうげん)速足(はやあし)前進(ぜんしん)しな(が)ら、素早(すばや)視界(しかい)(はし)らせていた。突然(とつぜん)(かれ)()(せん)(かた)まった。「()つけた!」


(ひと)つの楼閣主令(ろうかくしゅれい)が、水晶壁(すいしょうへき)(なか)封印(ふういん)されており、地面(じめん)から方源(ほうげん)膝丈(ひざたけ)(ほど)(たか)さに位置(いち)していた。


()楼閣主令(ろうかくしゅれい)は、中洲蛊仙(ちゅうしゅうこせん)たちの()になるものだった。


()(おお)きなれば(かぜ)(まね)く。王庭福地(おうていふくち)屹立(きつりつ)して以来(いらい)(とっく)各域(かくいき)蛊仙(こせん)たちの注意(ちゅうい)()いてきた。中洲蛊仙(ちゅうしゅうこせん)数百年前(すうひゃくねんまえ)より(さく)(めぐ)らし(はじ)めていた。


楼閣主令(ろうかくしゅれい)一般(いっぱん)盟主(めいしゅ)()掌握(しょうあく)され、一旦(いったん)王庭福地(おうていふくち)(はな)れれば(みずか)崩壊(ほうかい)する性質(せいしつ)()つ。


千年前(せんねんまえ)(ちか)く、中洲蛊仙(ちゅうしゅうこせん)苦心惨憺(くしんさんたん)して暗躍(あんやく)し、当時(とうじ)盟主(めいしゅ)買収(ばいしゅう)したのみならず、一説(いっせつ)には仙蛊(せんこ)一匹(いっぴき)消費(しょうひ)したと(つた)えられる。


仙蛊(せんこ)(ちから)利用(りよう)して楼閣主令(ろうかくしゅれい)改竄(かいざん)した(のち)()(れい)八十八角真陽楼(はちじゅうはっかくしんようろう)(ない)潜伏(せんぷく)させられ、後日(ごじつ)好機(こうき)()伏線(ふくせん)()った。


方源(ほうげん)前世(ぜんせ)である五百年前(ごひゃくねんまえ)中洲蛊仙(ちゅうしゅうこせん)()五域大戦(ごいきたいせん)勃発(ぼっぱつ)させ、()もなく好機(こうき)創出(そうしゅつ)して、最終的(さいしゅうてき)此処(ここ)攻撃陥落(こうげきかんらく)させたのである。


王庭福地(おうていふくち)巨陽仙尊(きょようせんそん)()いた(じん)である。此処(ここ)攻破(こうは)するのは、(ほか)福地(ふくち)攻略(こうりゃく)するより(はる)かに困難(こんなん)(きわ)める。


(しか)巨陽仙尊(きょようせんそん)(すで)逝去(せいきょ)し、中洲蛊仙(ちゅうしゅうこせん)たち千年(せんねん)(わた)籌謀(ちゅうぼう)と、苦心孤詣(くしんこけい)醞釀(うんじょう)が、(つい)成果(せいか)(むす)んだ。


(しか)るに今生(こんじ)()楼閣主令(ろうかくしゅれい)方源(ほうげん)()()ちる(こと)()った。


()楼閣主令(ろうかくしゅれい)交換(こうかん)する過程(かてい)(きわ)めて順調(じゅんちょう)であった。(しか)(しん)(これ)(おの)(もの)()すは、容易(ようい)ならざる(わざ)である。


此処(ここ)(いた)って、(もっと)重要(じゅうよう)段階(だんかい)(むか)えた。


方源(ほうげん)(おも)(ぼう)(おごそ)かさを()し、(じか)()(しょう)端坐(たんざ)すると、全精神(ぜんせいしん)傾注(けいちゅう)した。


一只(いっせき)(また)一只(いっせき)蛊虫(こちゅう)(かれ)(こころ)(まま)()()され、()()なく楼閣主令(ろうかくしゅれい)()()けられていく。


ちんちん とんとん……


衝撃音(しょうげきおん)(がく)(ごと)(みみ)(こころよ)く、楼閣主令(ろうかくしゅれい)(おもむ)ろに空中(くうちゅう)浮遊(ふゆう)(はじ)めた。各衝撃(かくしょうげき)(たび)に、一層(いっそう)光輪(こうりん)(ひら)いた。


三十八層(さんじゅうはっそう)光輪(こうりん)(つつ)まれた(とき)()表面(ひょうめん)灰白色(かいはくしょく)突然(とつぜん)消散(しょうさん)し、「楼閣主令(ろうかくしゅれい)」の三文字(さんもじ)(あら)わになった。


光輪(こうりん)(あわ)(ごと)く次々(つぎつぎ)とはじけ、楼閣主令(ろうかくしゅれい)浮力(ふりょく)(うしな)落下(らっか)した。丁度(ちょうど)方源(ほうげん)()(なか)(おさ)まった。


(かれ)(いそ)いで(ゆび)()()り、()楼閣主令(ろうかくしゅれい)(したた)した。


()(ひた)された楼閣主令(ろうかくしゅれい)は、金属(きんぞく)令身(れいしん)半透明(はんとうめい)瑠璃(るり)へと変貌(へんぼう)した。方源(ほうげん)黒楼蘭(こくろうらん)()楼閣主令(ろうかくしゅれい)()(こと)()ったが、()ぐに気付(きづ)いた——()(れい)普通(ふつう)楼閣主令(ろうかくしゅれい)とは(おお)きく(こと)なっていると。


「さっきの手法(しゅほう)は、前世(ぜんせ)映像(えいぞう)参考(さんこう)に、この楼主令(ろうしゅれい)(しん)姿(すがた)目覚(めざ)めさせただけだ。どうやらこれは仙蛊(せんこ)(ちから)でしかありえないな。仙蛊(せんこ)だけが楼主令(ろうしゅれい)改竄(かいざん)し、八十八角真陽楼(はちじゅうはっかくしんようろう)気付(きづ)かれずに()ませることができたのだろう」


方源(ほうげん)()のひらにある琉璃(るり)楼主令(ろうしゅれい)()つめ、(ふか)思索(しさく)(しず)んだ。


十余回(じゅうよかい)呼吸(こきゅう)(かさ)ねるうちに、(かれ)全身(ぜんしん)(つつ)んでいた血焰(けつえん)煙光(えんこう)完全(かんぜん)消散(しょうさん)した。


その瞬間(しゅんかん)世界(せかい)静寂(せいじゃく)(つつ)まれたようで、方源(ほうげん)には自分(じぶん)鼓動(こどう)がはっきりと()こえた。


無事(ぶじ)だったか」


鼓動(こどう)次第(しだい)(とお)のくにつれ、方源(ほうげん)(おもむ)ろに立ち()がり、(にご)った(いき)()いた。「成功(せいこう)だ」


(かれ)左拳(ひだりこぶし)(にぎ)りしめ、(つぶや)いたが、(みずか)らの(こえ)(すこ)(かす)れていることに気付(きづ)いた。同時(どうじ)に、全身(ぜんしん)(あせ)()れており、(かす)かな目眩(めまい)(おぼ)えている。


()楼閣主令(ろうかくしゅれい)(しん)起動(きどう)させ、(みずか)れを(みと)めさせるのは、容易(ようい)ならざる(わざ)である。五转蛊(ごてんこ)煉製(れんせい)するより(はる)かに困難(こんなん)()って過言(かごん)では()い。


(わず)かな手違(てちが)いが、修羅(しゅら)(みち)へと(つな)がり()ねない。


方源(ほうげん)膨大(ぼうだい)心理的圧力(しんりてきあつりょく)()え、(つい)成功(せいこう)(おさ)めた。


(いま)()()琉璃楼閣主令(るりろうかくしゅれい)()てば、秘蔵閣(ひぞうかく)自由(じゆう)に行き(いきき)できる。もはや上等突破(じょうとうとっぱ)など必要(ひつよう)としない!」


楼閣主令(ろうかくしゅれい)掌握(しょうあく)するは、(すなわ)八十八角真陽楼(はちじゅうはっかくしんようろう)一小部(いちしょうぶ)掌中(しょうちゅう)(おさ)めるに(ひと)しい。


方源(ほうげん)楼閣主令(ろうかくしゅれい)使用(しよう)(こころ)みるや、瞬時(しゅんじ)にして(かれ)脳裏(のうり)黒楼蘭(こくろうらん)らしき人影(ひとかげ)()かび()がった。


五十四関(ごじゅうよんせき)突破(とっぱ)した(のち)彼等(かれら)第六十一関(だいろくじゅういっかん)到達(とうたつ)していた。目下(もっか)金白虎(きんぱくこ)虚像(きょぞう)激戦(げきせん)()(ひろ)げている。


(しん)金白虎(きんぱくこ)荒獣級(こうじゅうきゅう)存在(そんざい)である。


金白虎虚像(きんぱくこきょぞう)荒獣(こうじゅう)気勢(きせい)(そな)え、黒楼蘭(こくろうらん)らを()()んでいる。


黒楼蘭(こくろうらん)(がわ)人数(にんずう)(まさ)ってはいるものの、敗色(はいしょく)(あき)らかである。


方源(ほうげん)(ひそ)かに(しば)らく観察(かんさつ)した。「()意外(いがい)()ければ、黒楼蘭(こくろうらん)らは三刻(さんとき)()たずに撤退(てったい)余儀(よぎ)なくされるだろう。()れに(のこ)された時間(じかん)(すく)ない!」


方源(ほうげん)秘蔵閣(ひぞうかく)(はい)ってはいるが、楼閣主令(ろうかくしゅれい)保持者(ほじしゃ)八十八角真陽楼(はちじゅうはっかくしんようろう)()れば、(かれ)同様(どうよう)退去(たいきょ)せねばならない。


(いま)方源(ほうげん)琉璃楼閣主令(るりろうかくしゅれい)()にしたが、自由(じゆう)滞留(たいりゅう)できるとはいえ、現段階(げんだんかい)では()(さら)すわけにはいかない。


琉璃楼閣主令(るりろうかくしゅれい)だけでは、まだ不十分(ふじゅうぶん)だ。あの缺口(かけくち)()つけ()し、徹底的(てっていてき)爆破(ばくは)しなければならない。そうすれば八十八角真陽楼(はちじゅうはっかくしんようろう)大穴(おおあな)()き、水晶壁(すいしょうへき)珍宝(ちんぽう)自由(じゆう)入手(にゅうしゅ)できるようになる。」


琉璃楼閣主令(るりろうかくしゅれい)()のなかで(かす)かに()れると、(つぎ)瞬間(しゅんかん)方源(ほうげん)はその()()()せた。


此処(ここ)中枢室(ちゅうすうしつ)のはずだ!」


(ふたた)()()けたとき、(かれ)円形(えんけい)密室(みっしつ)()っていた。


星霜(せいそう)(かがや)(かべ)一巡(いちじゅん)し、中央(ちゅうおう)には白玉(はくぎょく)円卓(えんたく)()えられている。卓上(たくじょう)には精巧(せいこう)模型(もけい)(きず)かれ、沙盤(さばん)(ごと)王庭福地(おうていふくち)全貌(ぜんぼう)再現(さいげん)していた。


山川(さんせん)河流(かりゅう)ばかりでなく、中央(ちゅうおう)(そび)える聖宮(せいきゅう)(さら)には福地(ふくち)(ない)散在(さんざい)する小塔楼(しょうとうろう)までもが、鮮明(せんめい)視認(しにん)できる。


方源(ほうげん)蛊虫(こちゅう)()()し、次々(つぎつぎ)と空中(くうちゅう)飛翔(ひしょう)させては黒煙(こくえん)()し、沙盤(さばん)()(そそ)がせた。


沙盤(さばん)黒煙(こくえん)(ひた)され、(まばた)くうちに墨色(すみいろ)へと変色(へんしょく)した。


墨色(すみいろ)次第(しだい)()くなり、粘々(ねばねば)とした(えき)()って沙盤上(さばんじょう)(ゆる)やかに(なが)()した。


方源(ほうげん)凝視(ぎょうし)する(なか)沙盤(さばん)(うえ)一箇所(いっかしょ)黒液(こくえき)漏斗(じょうご)(じょう)(うず)()(はじ)めた。(あた)かも(そこ)(あな)()いた(ごと)く、周囲(しゅうい)黒液(こくえき)(おもむ)ろに()(あな)(そそ)()んでいく。


()つけた。()れが()漏洞(ろうどう)だ!(つぎ)()(あな)拡大(かくだい)し、琉璃楼閣主令(るりろうかくしゅれい)一角楼閣主令(いっかくろうかくしゅうれい)へと煉成(れんせい)せねばならぬ。一角主令(いっかくしゅれい)()にすれば、八十八角真陽楼(はちじゅうはっかくしんようろう)(うち)一層(いっそう)自由(じゆう)(あやつ)(こと)さえ可能(かのう)となる!…ふむ?」


()(とき)方源(ほうげん)動作(どうさ)戛然(かつぜん)()まり、両眼(りょうがん)沙盤(さばん)上の()漏洞(ろうどう)に釘付け(くぎづけ)にされた。


沙盤全体(さばんぜんたい)が、濃厚(のうこう)黒油(こくゆ)(ごと)粘液(ねんえき)(おお)われていた。()(ため)最初(さいしょ)一瞥(いちべつ)では、方源(ほうげん)気付(きづ)かなかった。(しか)()(とき)(しば)らく凝視(ぎょうし)する(うち)に、()漏洞(ろうどう)(なに)(ところ)でもなく、(まさ)に——地丘伝承(ちきゅうでんしょう)()である(こと)にはっと気付(きづ)いた!


(なん)たる(こと)だ? もしかすると、琉璃楼閣主令(るりろうかくしゅれい)同様(どうよう)に、地丘伝承(ちきゅうでんしょう)(また)中洲蛊仙(ちゅうしゅうこせん)(はや)くから仕掛(しか)けた伏線(ふくせん)なのではあるまいか!?」


方源(ほうげん)(ひそ)かに(おどろ)いた。


(しか)(かれ)()ぐに冷静(れいせい)さを取り(とりもど)し、()推測(すいそく)(なか)不備(ふび)()(こと)気付(きづ)いた。


「いや、(ちが)う。()()れが(たん)福地(ふくち)攻破(こうは)する(ため)(まえ)もっての伏線(ふくせん)であるなら、(たと)密語(みつご)や、灰白色石板(かいはくしょくせきばん)手掛(てが)かりは、如何(いか)説明(せつめい)すれば()いのだ? ()れらの手掛(てが)かりは、(あき)らかに伝承(でんしょう)(かん)わるものだ。」


方源(ほうげん)双眸(そうぼう)(するど)(ひかり)(はし)った。


()(とき)前世(ぜんせ)映像(えいぞう)も、(かれ)(なん)(たす)けももたらさない。


(ある)いは、中洲蛊仙(ちゅうしゅうこせん)()伝承(でんしょう)発見(はっけん)したが、密語(みつご)()()かせず、結局(けっきょく)()(よう)利用(りよう)したのではなかろうか? いや、それも(ちが)う。立場(たちば)()えて(かんが)えれば、()中洲蛊仙(ちゅうしゅうこせん)仙蛊(せんこ)()めている可能性(かのうせい)()伝承(でんしょう)発見(はっけん)したなら、(かなら)ずや(こころ)(うご)かされたであろう。(しから)ば、彼等(かれら)伝承(でんしょう)手掛(てが)かりを(つか)めず、()()漏洞(ろうどう)発見(はっけん)しただけなのであろうか?」


当然(とうぜん)(べつ)可能性(かのうせい)()る。彼等(かれら)伝承(でんしょう)奥義(おうぎ)看破(かんぱ)できず、福地(ふくち)攻略(こうりゃく)優先(ゆうせん)され、最終的(さいしゅうてき)()(よう)漏洞(ろうどう)()けることを(えら)んだのかもしれない。(しか)()うだとすれば、地丘伝承(ちきゅうでんしょう)破壊(はかい)されているはずである!」


方源(ほうげん)はあれこれ(おも)(めぐ)らせ、()(ふた)つの可能性(かのうせい)(あり)()ると(かんが)えた。現在(げんざい)確固(かっこ)たる証拠(しょうこ)()以上(いじょう)(かれ)確信(かくしん)する(こと)出来(でき)ない。


(かれ)(おも)わず躊躇(ちゅうちょ)いの(うず)に陥(おちいった。


()(かれ)前世(ぜんせ)映像(えいぞう)(なら)って()漏洞(ろうどう)爆破(ばくは)すれば、地丘伝承(ちきゅうでんしょう)完全(かんぜん)破壊(はかい)される(こと)必定(ひつじょう)である。


(しか)()()れを()めて地丘伝承(ちきゅうでんしょう)(のこ)せば、八十八角真陽楼(はちじゅうはっかくしんようろう)への攻略(こうりゃく)此処(ここ)頓挫(とんざ)する。


八十八角真陽楼(はちじゅうはっかくしんようろう)価値(かち)は、地丘伝承(ちきゅうでんしょう)よりも(はる)かに(まさ)っている。()()くば、地丘伝承(ちきゅうでんしょう)()てる(ほか)()い。(しか)()伝承(でんしょう)布置(ふち)した(もの)(じつ)(すさ)まじい。()くも巨陽仙尊(きょようせんそん)布局(ふち)()()けたものだ……ふむ? ()て!」


方源(ほうげん)突然(とつぜん)心神(しんしん)(ふる)わし、(きわ)めて重要(じゅうよう)問題(もんだい)(おも)()たった!










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