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蛊真人  作者: 魏臣栋
魔头乱世
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第一百五十四節:仙尊意志

八十八角真陽楼(はちじゅうはっかくしんようろう)煉化(れんか)するなど、一見(いっけん)奇想天外(きそうてんがい)(おも)えるが、(じつ)妄想(もうそう)ではない。


(じつ)(ところ)方源(ほうげん)は「最初(さいしょ)の」煉化者(れんかしゃ)では()いのである。


(かれ)五百年(ごひゃくねん)(まえ)前世(ぜんせ)において、中洲蛊仙(ちゅうしゅうこせん)王庭福地(おうていふくち)攻略(こうりゃく)した(さい)()()派遣(はけん)した蛊師(こし)八十八角真陽楼(はちじゅうはっかくしんようろう)秘蔵閣(ひぞうかく)潜入(せんにゅう)させていた。


作戦成功後(さくせんせいこうご)彼等(かれら)全過程(ぜんかてい)蛊虫(こちゅう)記録(きろく)し、天下(てんか)公表(こうひょう)した。


王庭福地(おうていふくち)北原蛊師(ほくげんこし)精神的支柱(せいしんてきしちゅう)として、非凡(ひぼん)なる意義(いぎ)()つ。()陥落(かんらく)する映像(えいぞう)五域(ごいき)流布(るふ)する(こと)は、中洲(ちゅうしゅう)実力(じつりょく)(しめ)すのみならず、北原蛊師(ほくげんこし)精神(せいしん)崩壊(ほうかい)せんとする毒計(どけい)であった!


(さら)重要(じゅうよう)なのは、()詳細(しょうさい)記録(きろく)が、巨陽仙尊(きょようせんそん)北原(ほくげん)蛊虫(こちゅう)収奪(しゅうだつ)し、自家(じか)血脈(けつみゃく)(ため)利益(りえき)(はか)った鉄証(てっしょう)()()(てん)である!


映像(えいぞう)公開(こうかい)されるや、北原(ほくげん)大揺(おおゆ)れに()れ、民衆(みんしゅう)(いか)りは(てん)をも()がす(いきお)いであった。


(かく)黄金部族(おうごんぶぞく)局面(きょくめん)鎮圧(ちんあつ)した(ため)中洲蛊仙(ちゅうしゅうこせん)たちが予想(よそう)した(ほど)内乱(ないらん)には(いた)らなかったものの、暗流(あんりゅう)渦巻(うずま)人心離散(じんしんりさん)北原(ほくげん)(しょう)()したことには()わりない。


中洲蛊仙(ちゅうしゅうこせん)宋且行(そうしょこう)()映像(えいぞう)視聴(しちょう)した(のち)核心(かくしん)()所見(しょけん)()べている。「(かく)(ごと)映像(えいぞう)一旦(いったん)()流布(るふ)せば、北原(ほくげん)自由(じゆう)精神(せいしん)は、巨陽仙尊(きょようせんそん)牢獄(ろうごく)より()(はな)たれるであろう!」


方源(ほうげん)()記録映像(きろくえいぞう)(たい)し、当然(とうぜん)ながら強烈(きょうれつ)印象(いんしょう)(いだ)いている。


(かれ)転生(てんせい)()()ぐに()映像(えいぞう)巨大(きょだい)価値(かち)()()いた。


北原(ほくげん)()きの(じつ)は、蕩魂山(とうこんざん)救治(きゅうじ)()一目的(いちもくてき)()ぎない。


方源(ほうげん)慎重(しんちょう)性格(せいかく)(ため)万事(ばんじ)(わた)って()失敗(しっぱい)想定(そうてい)し、()(あと)勝利(しょうり)(かんが)えるのである。


()()に、(こころ)(まま)(こと)(はこ)好事(こうじ)など存在(そんざい)する(わけ)()い。()蕩魂山(とうこんざん)救治(きゅうじ)失敗(しっぱい)()われば、八十八角真陽楼(はちじゅうはっかくしんようろう)から(ほか)方面(ほうめん)(おぎな)いを()れば良い。」


中洲蛊仙(ちゅうしゅうこせん)による王庭福地(おうていふくち)攻略(こうりゃく)映像(えいぞう)は、方源(ほうげん)にとって(きわ)めて(おお)きな参考(さんこう)価値(かち)()つ。


(しか)し、()()映像(えいぞう)だけでは不十分(ふじゅうぶん)である。


方源(ほうげん)映像(えいぞう)から()らえ()るのは、表層(ひょうそう)的な事象(じしょう)()ぎない。(さいわ)い、(かれ)琅琊福地(ろうやふくち)から第一級(だいいっきゅう)情報(じょうほう)入手(にゅうしゅ)していた。()くして理論(りろん)実践(じっせん)(むす)()ける(こと)出来(でき)八十八角真陽楼(はちじゅうはっかくしんようろう)煉化(れんか)する確信(かくしん)(おお)きく()したのである。


(げん)()修為(しゅうい)をもってしては、八十八角真陽楼(はちじゅうはっかくしんようろう)完全(かんぜん)煉化(れんか)するのは不可能(ふかのう)である。(しか)()一部(いちぶ)煉化(れんか)することは可能(かのう)であろう。」


方源(ほうげん)現実(げんじつ)透徹(とうてつ)して見据(みす)えている。


(かれ)一介(いっかい)凡人蛊師(ぼんじんこし)()ぎず、仙蛊屋(せんこや)完全煉化(かんぜんれんか)するには、(すく)なくとも八转蛊仙(はってんこせん)(いき)(たっ)せねばならない。


方源(ほうげん)計画(けいかく)は、八十八角真陽楼(はちじゅうはっかくしんようろう)一部(いちぶ)煉化(れんか)するに(とど)まる。


八十八角真陽楼(はちじゅうはっかくしんようろう)桑滄(そうそう)歳月(さいげつ)()て、(すで)消耗(しょうもう)(いちじる)しく、無数(むすう)脆弱(ぜいじゃく)(てん)(ひそ)んでいる。()規模(きぼ)(あま)りに宏大(こうだい)で、(あた)かも巨木(きょぼく)()()げられた(かご)(ごと)きである。


方源(ほうげん)()れと比較(ひかく)すれば、白蟻(しろあり)(ごと)存在(そんざい)()ぎない。


白蟻(しろあり)一匹(いっぴき)(ちから)では、巨大(きょだい)木籠(きかご)全体(ぜんたい)腐食(ふしょく)する(こと)はできない。(しか)()の隅々(すみずみ)を(かじ)(くず)すことなら可能(かのう)である。()(ふた)つの難易度(なんいど)()は、(てん)()ほどにも(へだ)たっている。


眼前(がんぜん)来客止歩碑(らいきゃくしほひ)は、特定(とくてい)蛊虫(こちゅう)射込(いりこ)まれた(のち)淡黄(たんこう)(しょく)(ひかり)(はな)(はじ)めた。


方源(ほうげん)()()()じて両掌(りょうしょう)()ばし、空竅(くうこう)(ない)真元(しんげん)()()てて()(そそ)()んだ。


同時(どうじ)に、(かれ)意志(いし)真元(しんげん)()って、来客止歩碑(らいきゃくしほひ)内部(ないぶ)(おか)()った。


蛊師(こし)()煉化(れんか)するとは、(すなわ)(みずか)らの意志(いし)蛊虫(こちゅう)身体(しんたい)占拠(せんきょ)する(こと)であり、()過程(かてい)において真元(しんげん)最良(さいりょう)媒体(ばいたい)なのである。


方源(ほうげん)(まゆ)(きょう)()せ、心神(しんしん)傾注(けいちゅう)した。


来客止歩碑(らいきゃくしほひ)は、八十八角真陽楼(はちじゅうはっかくしんようろう)一部(いちぶ)()ぎない。


八十八角真陽楼(はちじゅうはっかくしんようろう)八转仙蛊屋(はってんせんこや)であり、()規模(きぼ)(あま)りに浩瀚(こうかん)としている。


方源(ほうげん)意志(いし)()(なか)(はい)るや、(またた)()暗黒(あんこく)世界(せかい)(ほう)()された(ごと)(かん)じであった。


()広大無辺(こうだいむへん)なる暗闇(くらやみ)(なか)に、太陽(たいよう)(ごと)存在(そんざい)(かがや)いている。()(きわ)めて(かす)かな(ひかり)(はな)ち、光暈(こううん)呼吸(こきゅう)(ごと)規則的(きそくてき)脈動(みゃくどう)していた。


()れが巨陽仙尊(きょようせんそん)意志(いし)というものか?」


方源(ほうげん)心中(しんちゅう)に、十二分(じゅうにぶん)警戒心(けいかいしん)()()がった。


八十八角真陽楼(はちじゅうはっかくしんようろう)巨陽仙尊(きょようせんそん)所有物(しょゆうぶつ)であり、(かれ)煉化(れんか)された以上(いじょう)()(なか)には巨陽仙尊(きょようせんそん)意志(いし)存在(そんざい)して当然(とうぜん)であった。


巨陽仙尊(きょようせんそん)本体(ほんたい)はとっくに()()ったが、()意志(いし)八十八角真陽楼(はちじゅうはっかくしんようろう)という(うつわ)()()い、(とこし)えに存続(そんぞく)(つづ)けているのである。


(かく)(ごと)意志(いし)は、(じつ)広大(こうだい)無辺(むへん)浩蕩(こうとう)として、()太陽(たいよう)()()たりにしている(ごと)(かん)じだ!仙尊(せんそん)(ちから)推量(すいりょう)(がた)く、()れは()巨陽仙尊(きょようせんそん)一小股(いちこま)意志(いし)が、(なが)歳月(さいげつ)()残留(ざんりゅう)したに()ぎないのだ。」


(さいわ)()意志(いし)(ふか)(ねむ)りに()ちており、()動作(どうさ)(かす)かなれば、(これ)(おど)ろす(こと)()かろう。(けっ)して(ねむ)りを()ましては()らぬ。()もなくば、前世(ぜんせ)中洲映像(ちゅうしゅうえいぞう)(あら)われ魂飛魄散(こんひはくさん)したあの二人(ふたり)蛊仙(こせん)末路(まつろ)が、()()()()かる(こと)()ろう。」


広漠(こうばく)たる暗黒空間(あんこくくうかん)は、八十八角真陽楼(はちじゅうはっかくしんようろう)()(もの)(あらわ)している。


巨陽仙尊(きょようせんそん)残留意志(ざんりゅういし)は、朝日(あさひ)(ごと)(おお)きく中央(ちゅうおう)鎮座(ちんざ)し、深眠(しんみん)する(なか)微光(びこう)(はな)っている。


一方(いっぽう)方源(ほうげん)意志(いし)は、()れと(くら)べれば胡麻(ごま)一粒(ひとつぶ)(ほど)(おお)きさに()ぎず、同様(どうよう)にかすかな(ひかり)(はな)ちな(が)ら、(もっと)辺境(へんきょう)片隅(かたすみ)(ひそ)んでいる。


方源(ほうげん)()()なく真元(しんげん)(そそ)()みながら、慎重(しんちょう)(こと)(はこ)んだ。


真元(しんげん)来客止歩碑(らいきゃくしほひ)(おか)()るに(したが)い、(かれ)八十八角真陽楼(はちじゅうはっかくしんようろう)(そそ)()意志(いし)次第(しだい)()えていった。


暗黒(あんこく)片隅(かたすみ)では、方源(ほうげん)象徴(しょうちょう)する(ひかり)()えず膨張(ぼうちょう)し、(おもむ)ろに暗闇(くらやみ)駆逐(くちく)しながら、(みずか)らの領域(りょういき)(ひろ)げている。


(とき)一瞬(いっしゅん)一瞬(いっしゅん)()()っていく。


方源(ほうげん)細心(さいしん)注意(ちゅうい)(はら)い、(ひたい)には(おもむ)ろに(あせ)(たま)()かび()がった。


(おも)いも()らぬことだ。()()煉化(れんか)(かく)困難(こんなん)であるとは。(ふた)つの五转巅峰(ごてんてんぽう)空竅(くうこう)()ち、九割(きゅうわり)方方(ほうほう)真元(しんげん)(そそ)いでも、(なお)不足(ふそく)気味(ぎみ)である。()天元宝王蓮(てんげんほうおうれん)()にしていなければ、(さら)なる難儀(なんぎ)()()けていたことであろう。」


(まる)二时辰(ふたとき)()ぎ、方源(ほうげん)(はじ)めて(おも)(いき)()き、石碑(せきひ)()()けていた両掌(りょうしょう)()(はな)した。


全身(ぜんしん)疲労困憊(ひろうこんぱい)──(おも)精神(せいしん)(てき)負荷(ふか)(きわ)めて(おお)きく、崖ッ(がけっぷち)綱渡(つなわた)以上(いじょう)緊張(きんちょう)()いられていた。


(つい)成功(せいこう)した。」


眼前(がんぜん)来客止歩碑(らいきゃくしほひ)(なが)めながら、一股(いこ)(した)しみの(じょう)()から(つた)わり、(かれ)(こころ)奥底(おくそこ)(じか)(ひび)いた。


(しか)成功(せいこう)喜悦(よろこ)びは(またた)くうちに()え、方源(ほうげん)(まゆ)一層(いっそう)(ふか)(きざ)まれた。「前世(ぜんせ)映像(えいぞう)は、()たして(おお)くの部分(ぶぶん)削除(さくじょ)されていた。()れは()(ほど)真元(しんげん)(つい)やしたというのに、映像(えいぞう)(なか)蛊師(こし)五转中階(ごてんちゅうかい)()ぎず、途中(とちゅう)休憩(きゅうけい)()く、(わず)半时辰(はんとき)だけで煉化(れんか)()えていた。」


(ある)いは、()蛊師(こし)空竅(くうこう)には(なん)らかの補助(ほじょ)蛊虫(こちゅう)(ふく)まれていたのかもしれない。(しか)方源(ほうげん)は、映像(えいぞう)編集(へんしゅう)されている可能性(かのうせい)(ほう)(つよ)(うたが)った。


中洲蛊仙(ちゅうしゅうこせん)流布(るふ)した()映像(えいぞう)主目的(しゅもくてき)は、北原(ほくげん)黄金部族(おうごんぶぞく)勢力(せいりょく)弱体化(じゃくたいか)させ、北原(ほくげん)他部族(たぶぞく)精神的自由(せいしんてきじゆう)()(はな)つことにあった。


八十八角真陽楼(はちじゅうはっかくしんようろう)深奥(しんおう)にまで()()れば、公開(こうかい)できぬ収穫(しゅうかく)や、後暗(うしろぐら)手段(しゅだん)などが(かなら)存在(そんざい)するはずである。


同時(どうじ)に、映像(えいぞう)をより鮮烈(せんれつ)かつ簡潔(かんけつ)仕上(しあ)げ、観客(かんきゃく)()()ける(ため)に、退屈(たいくつ)長広舌(ちょうこうぜつ)部分(ぶぶん)削除(さくじょ)するのも、常識的(じょうしきてき)演出(えんしゅう)()えよう。


(しかし)れども、()れは方源(ほうげん)()って、(おお)きな悪報(あくほう)でしか()い。


八十八角真陽楼(はちじゅうはっかくしんようろう)煉化(れんか)は、元々(もともと)危険(きけん)()ちた冒険(ぼうけん)である。()前世(ぜんせ)映像(えいぞう)(あやま)って(みちび)かれたなら、(ひと)つの()(ちが)いが全局(ぜんきょく)敗北(はいぼく)(つな)がり()ねないのだ!


八十八角真陽楼(はちじゅうはっかくしんようろう)流石(さす)非凡(ひぼん)である。()(ほど)苦労(くろう)してようやく、(はん)(ぶん)煉化(れんか)できたかどうか(うたが)わしい。」


方源(ほうげん)(かん)(がい)(ぶか)げに来客止歩碑(らいきゃくしほひ)(かる)(たた)き、()()がった。


()八十八角真陽楼(はちじゅうはっかくしんようろう)十割(じゅっわり)見做(みな)せば、巨陽仙尊(きょようせんそん)残留意志(ざんりゅういし)()三割(さんわり)()める。


一割(いちわり)十分(じゅっぷん)()かれる。方源(ほうげん)煉化(れんか)した来客止歩碑(らいきゃくしほひ)は、(はん)(ぶん)にすら()たない。


(しか)れど假令(たとえ)()(よう)にてとも……」


方源(ほうげん)口元(くちもと)に、(かす)かな()みが()かんだ。


(かれ)悠然(ゆうぜん)()(ひるが)えし、数歩(すうほ)(もど)ると、恣意(しい)宝材(ほうざい)封印(ふういん)された水晶壁(すいしょうへき)(まえ)()った。


()(ひとみ)(かす)かに()り、()()ばして、(じか)水晶壁(すいしょうへき)へと(さぐ)()れた。


()()れが以前(いぜん)であれば、水晶壁(すいしょうへき)(こお)りの(かき)(ごと)く、()()()(はば)んだであろう。(しか)(いま)来客止歩碑(らいきゃくしほひ)(かす)かに(ひか)(かがや)くや、水晶壁(すいしょうへき)(ひかり)(かげ)()え、実体(じったい)から虚像(きょぞう)へと変容(へんよう)した。


方源(ほうげん)()は、(みず)(ちゅう)(さぐ)()(ごと)(なめ)らかに其中(そのなか)(すす)み、(なか)宝材(ほうざい)見事(みごと)()()した。


一旦(いったん)来客止歩碑(らいきゃくしほひ)煉化(れんか)してしまえば、()区画(くかく)水晶壁(すいしょうへき)(ない)如何(いか)なる珍宝(ちんぽう)も、方源(ほうげん)自由(じゆう)()(とく)でき、(なん)代償(だいしょう)(はら)必要(ひつよう)()くなるのだ!


「おや?()れは奔雷石(ほんらいせき)ではあるまいか……」


()(ひら)()った宝材(ほうざい)(なが)め、方源(ほうげん)()(さい)鑑定(かんてい)して、(ようや)確信(かくしん)した。


奔雷石(ほんらいせき)は、(きわ)めて(まれ)煉蛊(れんこ)宝材(ほうざい)である。現今(げんこん)では(ほとん)絶滅(ぜつめつ)状態(じょうたい)()り、宝黄天(ほうこうてん)にて(ごく)(まれ)販売(はんばい)される程度(ていど)である。


()(いし)は、九重天(きゅうじゅうてん)雷霆(らいてい)相互(そうご)激突(げきとつ)する(さい)生成(せいせい)される雷霆真精(らいていしんせい)である。


(しか)太古時代(たいこじだい)より、九重天(きゅうじゅうてん)(うち)七重天(しちじゅうてん)(すで)隕落(いんらく)し、白昼天(はくちゅうてん)黒夜天(こくやてん)二天(にてん)のみが(のこ)る。()二天(にてん)雷霆(らいてい)(たが)いに衝突(しょうとつ)する確率(かくりつ)(きわ)めて(ひく)く、太古時代(たいこじだい)以降(いこう)奔雷石(ほんらいせき)産出(さんしゅつ)(はなは)稀少(きしょう)となっている。


雷道(らいどう)盛隆(せいりゅう)した時代(じだい)には、奔雷石(ほんらいせき)煉蛊(れんこ)材料(ざいりょう)として大量(たいりょう)消費(しょうひ)された。


()(ため)現在(げんざい)(いた)っては奔雷石(ほんらいせき)現存(げんぞん)(りょう)(ごく)めて(すく)ない。


天地(てんち)変転(へんてん)し、滄海(そうかい)桑田(そうでん)()す。雷道(らいどう)()変革(へんかく)()げ、奔雷石(ほんらいせき)必要(ひつよう)としなくなった。()(いにしえ)雷道蛊虫(らいどうこちゅう)研究(けんきゅう)せんとする蛊師(こし)蛊仙(こせん)のみが、奔雷石(ほんらいせき)興味(きょうみ)(いだ)くのである。」


秘蔵閣(ひぞうかく)価値(かち)非凡(ひぼん)であり、方源(ほうげん)無造作(むぞうさ)()()した一品(いっぴん)が、(さっ)くも奔雷石(ほんらいせき)であった。


(しかし)ながら、方源(ほうげん)()(のち)()奔雷石(ほんらいせき)(ふたた)水晶壁(すいしょうへき)(なか)(もど)した。


(しょう)(しの)べば(すなわ)(たい)(みだ)す。


(なに)れも交換(こうかん)によらなければ()(とく)できず、水晶壁(すいしょうへき)(ない)収蔵品(しゅうぞうひん)数量(すうりょう)厳密(げんみつ)固定(こてい)されている。


(しか)して此処(ここ)(ひと)(ひと)つの収蔵(しゅうぞう)(ひん)は、各超(かくちょう)大勢力(だいせいりょく)(もと)より、特定(とくてい)大規模(だいきぼ)黄金部族(おうごんぶぞく)(いた)るまで、詳細(しょうさい)記録(きろく)(のこ)されている。


()今後(こんご)上等突破(じょうとうとっぱ)()()げた(のち)(もの)此処(ここ)()て、収蔵品(しゅうぞうひん)()っている(こと)発見(はっけん)したなら、どれ(ほど)(おどろ)(うたが)(こと)か!


方源(ほうげん)一片(いっぺん)未練(みれん)()く、(ため)しに()()しては、(ふたた)水晶廊下(すいしょうろうか)奥深(おくふか)くへと(ある)()した。


(ふたた)来客止歩碑(らいきゃくしほひ)(まえ)()った(とき)(かれ)足取(あしど)りは(かす)かに(とど)まり、速度(そくど)(ゆる)めた。


数时辰前(すうじかんまえ)(かれ)()()(はば)んでいた無形(むけい)気壁(きへき)は、(すで)消散(しょうさん)して(かげ)(かたち)()い。(しか)()(もっ)て、(かれ)安然(あんぜん)として其中(そのなか)(はい)れる(わけ)では()い。


八十八角真陽楼(はちじゅうはっかくしんようろう)長毛老祖(ちょうもうろうそ)煉製(れんせい)したもの、当然(とうぜん)(ほか)識別手段(しきべつしゅだん)(そな)えている。


(しか)方源(ほうげん)は、当然(とうぜん)(ごと)万全(ばんぜん)準備(じゅんび)(ととの)えていた。


(かれ)心念(しんねん)(しき)りに(どう)かし、瞬時(またた)(うち)に五、六種(ごろくしゅ)(こと)なる奇態(きたい)蛊虫(こちゅう)空竅(くうこう)から飛出(とびだ)し、(いく)つもの色煙(いろけむり)()って()全身(ぜんしん)(おお)(かく)した。方源(ほうげん)入念(にゅうねん)確認(かくにん)した(うえ)で、(ようや)来客止歩碑(らいきゃくしほひ)()(すす)んだ。


各色(かくしょく)(けむ)りは(またた)くうちに沸騰(ふっとう)し、一道(いちどう)血光(けっこう)()って(ほう)(えん)瀰漫(びまん)した。


方源(ほうげん)周囲(しゅうい)見回(みまわ)すと、水晶壁(すいしょうへき)(なか)(おさ)められた珍宝(ちんぽう)が、先程(さきほど)区画(くかく)より(たし)かに一階級(いっかいきゅう)上の品揃(しなぞろ)えであることに気付(きづ)いた。


「ふむ?()れは……」


突然(とつぜん)方源(ほうげん)(ひとみ)(かす)かに()り、水晶壁(すいしょうへき)(なか)封印(ふういん)された五转(ごてん)力道蛊(りきどうこ)()にした。


内心(ないしん)(おお)きな(よろこ)びが()()がった。










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