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視線の重なりでできた日常  作者: ゆら。


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第十九話 ここにいる



昼休み。


屋上。


青木、寝てる。


風。


静か。


雨宮、本読んでる。


でも。


ページ、進んでない。


青木「……見すぎ」


目閉じたまま。


雨宮「見てない」


青木「いや見てた」


雨宮、否定しかける。


止まる。


雨宮(……見てた)


認める。


内心だけ。


青木「何」


雨宮「別に」


沈黙。


雨宮(……なんで見てた)


少し考える。


でも。


前みたいに、

無理に分解しない。


青木、少しだけ目開ける。


青木「なぁ」


雨宮「うん」


青木「今日、寄ってる?」


雨宮、空を見る。


風。


青空。


雨宮「……分かんない」


少しだけ笑う。


雨宮「でも」


青木「うん」


雨宮「ここにいる」


青木、止まる。


雨宮、自分でも少し驚いてる。


今までなら、

こんな言い方しなかった。


青木「……お前」


雨宮「うん」


青木「だいぶ人っぽくなったな」


雨宮「失礼」


即答。


でも。


少し笑ってる。


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