♯2「ゴキブリボディー」
あれっ……俺、、どうしたんだっけ??
どうやら、、寝ていたみたいだ。
あの閻魔の目の前で意識がなくなって倒れたのを思い出した。
辺りは森だ。。そして、、森に囲まれた一本道の真ん中に俺は倒れてたみたいだ。。
「ん?? うああああああああああああああああ」
俺は自分の体を見て、、叫んだ。
体が黒い。まるで虫だ。
ゴキブリみたいじゃないか。。
体が得体のしれない物になっていた。
人間のそれではなく、、茶色のボディー。。
なんだっこれ!! このおぞましき体は……
腕と足は人間の体と同じだ。
しかし、、胴体が茶色の虫の体になっていた。
ショックだった。
近くに鏡がない。。
自分の体、、顔を見てみたかった。
だが、、視界に入る高い鼻は人間だった時と同じだ。。
茶色のゴキブリみたいなボディーを触ってみた。
つるつるしている。甲殻類のエビの尻尾のような肌触りだ。
次に、、顔を手でさすってみた。
ザラザラしている。
髭が生えているみたいだ。
人間の時と同じ肌触り。
目、鼻、口、頬、耳も触ってみる。
間違いない。
顔と腕と足、、以外はすべて「ゴキブリみたいな虫のような茶色ボディー」みたいだ。
俺はなぜ、、こんな姿なのかを理解できなかった。。
そういえば、、閻魔が「罰がある」と俺に言っていたな。
罰ってこのゴキブリ姿になることだったのか??
「こんにちは。タダシ様」
背後からいきなり声が聞こえた。
「なんだ?? 誰だおめえ」
中学生くらいの男だ。
「私はこの異世界の案内人のポコといいます」
「ポコ?? ハハハ。。ふざけた名前だな。。異世界に飛ばされたってわけか。それより、、このゴキブリの体はなんとかなんねえのか?? 異世界なら魔法とかいろいろあるだろ??」
「いいえ、、あなたがゴキブリ姿になったのは、、人を8人も殺した罰です。罰はこれだけではありませんが……」
「やっぱり、、罰か……何様だ?? あの閻魔。なんの権限があって、、偉そうに俺様に罰なんて与えんだよ!! 俺が閻魔を殺してやる。。俺が閻魔になってやる!!」
「こうしてても埒があかないので、、とにかく町に出ましょう」
ポコは俺の威勢張った言葉を無視した。
俺はそのポコという奴に案内されて、、町を目指して歩き始めた。。




