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披露宴


自分の高校時代の友人、安城ゆりの結婚式の二次会の披露宴。


吉野康太と言う新郎と新婦になったゆりの

二次会には高校時代の友人と新郎新婦の大学時代の友人先輩後輩なんかで賑やかだ。


自分と真逆な人種の方々も多く居る中。

よく俺はここに召集令状が届いたなと思う。


高校時代の友人もいるから完全なアウェーじゃあないんだけども、


よくSF映画である宇宙の酒場みたいな感じ。

色々な星から来たヤツが居てその中で地球人もいて、地球人がいるから一人じゃあないのねって安心感もあるけど、

色々と知らない言葉が飛び交ってるから不安も感じる的な。


「ゆり綺麗だねー本当にとっても幸せそう。」


馴染みの地球語が聞こえたのでそっちを向いてリアクションする。


「うん、化けたねー逆の方にやっぱり歳を重ねると大人しくなるのかな?」


「それはウチら27歳だよ、仕事もしてて

結婚するってなったらいつまでもそんな昔みたいな事してられないんだと思うよ。

それもゆりの個性の変化だよ。」


馴染みの地球語を話す、この場所に置いて(自分にとって)地球人、渡辺みなみは俺やゆりの高校時代の友人の一人。


みなみは漢字で書くと南波と書くんだけど

漢字変換で一発で出てこないからみなみって平仮名で登録してって高校の時から釘を刺すように言っていた子。


最後に会ったのは二年前だったかな。

何かと俺を気に掛けてくれるけど遠回しにディスる奴。


俺と同じ人種。俺と同じまだモラトリアム期間の子。

画家志望で絵を描くのが好きな子。

好きな子って呼べる期間じゃないのもう。

絵を描くのが好きな人。

これがまた個性的な絵を描く奴で俺は好きだけど、世に放つ時受けるか受けないかで言ったら限りなく受けない絵だと思う絵を描く奴で

何か突き抜ければもしかしたら何かすら可能性があるかも知れないと自負している。


「芸術と言うモノは人を選ぶんだよ。」

これが口癖。


あちこち国内国外旅行するのが好きな人で

そこで見た物を正面から描かないで斜めから描くらしく。

何かと歪んでる絵が多い。


「私の未来に投資して!」と時たま忘れた頃に絵を買って欲しいと連絡が来る。


相変わらずナルシストだなーと言うと

「芸術に酔ってる奴はみんなナルシストだよ」と返される。


「俺もそんな素人さんの絵を買う程豊かな暮らししてないんだけど。」


「素人だって素人物はお金取るでしょ、

お布施だと思ってよ、いざって時は私も未来に投資するから!」


そんな感じで家には彼女の絵が何枚かある。

俺とみなみが二年前に会ったのは異国の地で

俺は一般的に言われる現実逃避と言う自分探しの旅で

彼女は知らない場所の知らない色を探すアドベンチャー中で


「あれ…?えっ…ウソ!ミノリーナ?」


これが異国でストレートになんのフィルターも通さずに入ってきた言葉。



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